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大人数でフルボッコとかえげつないよ!!
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第一ブロックはシンが注目した男と喧嘩自慢の男が勝ち残った。
そして第二ブロックは盛り上がる事もなく討伐者たち二人が勝ち残り・・・・第三ブロック・・・・・ガイルの出番になった。
「さあ!第三ブロックの予選を始めたいと思います!!では参加者の皆さんの入場です!!」
会場の出入り口から参加者達がぞろぞろと出て来て、その中にガイルの姿が見えた。
「ガイル頑張れ!」
「ガイルお兄ちゃん頑張って!!」
「応援してるかあら頑張れ!!」
あたしや子供達の応援が聞こえたのか、ガイルはこっちを見て笑った。
「ガイルお兄ちゃんがこっちを見た!!頑張れー!!」
ジンが両手を思いっ入り振りガイルを応援する姿を見て思わずほっこりとした。
「第三ブロック予選を始めたいと思います!!それでは・・・・・・・・・・・始め!!」
その言葉を聞いたガイルは迷うことなく一番近くに居た参加者に詰め寄り右ストレートを相手の顎先に当て無力化しすかさずリズムを取りながらステップを踏み移動し始める。
「うん、きちんと動いているね」
あたしがガイルに助言したのは一つだけ常に動いていること。
足を止めてやり合っていると、下手をすれば囲まれてタコ殴りされるからね。
ガイルの周りもそれぞれ相手を見つけてやり合っている形になっていた。
このブロックで強そうな人は4人いた、その中の二人はもうボロボロになって場外に放り出されている、さすがバトルロイヤル!大人数でフルボッコとかえげつないよ!!
「あ」
動きまくっていたガイルが4人に囲まれてしまっている。
「さてどう動くのかな?」
少しにらみ合いを見た後ガイルが一番近くにいる男の懐に入った後サイドステップを使い左側に周り、剣を握っている手を殴りつけて剣を落とした後ボディーに一発入れバックステップ。
後ろに下がってすぐにサイドステップを使い次の参加者へと向かい左フックで殴り飛ばしてまたサイドステップ。
「うん落ち着いてるね」
しっかりと周りを見て対処しているね。
舞台上全体を見るともう9人しか残っていなかった。
「思ったよりハイペースだね」
あたしは思い違いをしていた。
それはガイルの事、ガイルが此処まで強くなっているとは思わなかった。
指導していた時はガイルの本気を見た事が無かったけど、この試合をみて驚いた!ガイルがあたしが思っていた思ったよりも強くなっているんだもん!!
「でも上はいる」
生き残っている参加者かなり強い部類に入る、そしてその中で二人ほどとびぬけている討伐者が二人いるのだ、残念だけどガイルは予選落ちになると思う。
「シンはどう思う?」
ガイルの戦いを見ながらシンに尋ねるとシンも少し表情を曇らせながら口を開く。
「頑張ってはいますが勝ち残るのは無理かと」
シンもあたしと同じ考えらしい。
シンとそんなやり取りをしているとガイルが一人の討伐者の剣の一撃を自分の剣で受け止め場外まで吹き飛んでいき失格となった。
「あああ!ガイルお兄ちゃんが!!」
「レンお姉ちゃん!お兄ちゃん怪我してないかな?」
子供達は負けた事よりも怪我の有無を気にしていた、皆優しい子に育ってくれて嬉しいよ!!
「大丈夫だよ、剣でしっかりと防いでいたからね、皆でガイルの所に行こうか?」
子供達が頷いたのであたしはシン達にこの席を確保していてもらいガイルの所に行くことにした。
「お疲れさん」
壁に寄りかかりボーっとしているガイルに声を掛けると、こっちを振り向き微笑むガイル。
「負けちゃった・・・・」
「みたいだね、で?どうだった参加してみて?」
あたしの問いに微笑んでいたガイルが微笑みながら涙を流し始める。
「悔しい・・・・もう少し行けると思ったら場外に飛ばされてた・・・・・本当に悔しい」
涙を流すガイルを抱きしめて口を開く。
「だったらもっと強くなりな」
「・・・・・・・はい!」
下手な慰めは要らないよね。
そして第二ブロックは盛り上がる事もなく討伐者たち二人が勝ち残り・・・・第三ブロック・・・・・ガイルの出番になった。
「さあ!第三ブロックの予選を始めたいと思います!!では参加者の皆さんの入場です!!」
会場の出入り口から参加者達がぞろぞろと出て来て、その中にガイルの姿が見えた。
「ガイル頑張れ!」
「ガイルお兄ちゃん頑張って!!」
「応援してるかあら頑張れ!!」
あたしや子供達の応援が聞こえたのか、ガイルはこっちを見て笑った。
「ガイルお兄ちゃんがこっちを見た!!頑張れー!!」
ジンが両手を思いっ入り振りガイルを応援する姿を見て思わずほっこりとした。
「第三ブロック予選を始めたいと思います!!それでは・・・・・・・・・・・始め!!」
その言葉を聞いたガイルは迷うことなく一番近くに居た参加者に詰め寄り右ストレートを相手の顎先に当て無力化しすかさずリズムを取りながらステップを踏み移動し始める。
「うん、きちんと動いているね」
あたしがガイルに助言したのは一つだけ常に動いていること。
足を止めてやり合っていると、下手をすれば囲まれてタコ殴りされるからね。
ガイルの周りもそれぞれ相手を見つけてやり合っている形になっていた。
このブロックで強そうな人は4人いた、その中の二人はもうボロボロになって場外に放り出されている、さすがバトルロイヤル!大人数でフルボッコとかえげつないよ!!
「あ」
動きまくっていたガイルが4人に囲まれてしまっている。
「さてどう動くのかな?」
少しにらみ合いを見た後ガイルが一番近くにいる男の懐に入った後サイドステップを使い左側に周り、剣を握っている手を殴りつけて剣を落とした後ボディーに一発入れバックステップ。
後ろに下がってすぐにサイドステップを使い次の参加者へと向かい左フックで殴り飛ばしてまたサイドステップ。
「うん落ち着いてるね」
しっかりと周りを見て対処しているね。
舞台上全体を見るともう9人しか残っていなかった。
「思ったよりハイペースだね」
あたしは思い違いをしていた。
それはガイルの事、ガイルが此処まで強くなっているとは思わなかった。
指導していた時はガイルの本気を見た事が無かったけど、この試合をみて驚いた!ガイルがあたしが思っていた思ったよりも強くなっているんだもん!!
「でも上はいる」
生き残っている参加者かなり強い部類に入る、そしてその中で二人ほどとびぬけている討伐者が二人いるのだ、残念だけどガイルは予選落ちになると思う。
「シンはどう思う?」
ガイルの戦いを見ながらシンに尋ねるとシンも少し表情を曇らせながら口を開く。
「頑張ってはいますが勝ち残るのは無理かと」
シンもあたしと同じ考えらしい。
シンとそんなやり取りをしているとガイルが一人の討伐者の剣の一撃を自分の剣で受け止め場外まで吹き飛んでいき失格となった。
「あああ!ガイルお兄ちゃんが!!」
「レンお姉ちゃん!お兄ちゃん怪我してないかな?」
子供達は負けた事よりも怪我の有無を気にしていた、皆優しい子に育ってくれて嬉しいよ!!
「大丈夫だよ、剣でしっかりと防いでいたからね、皆でガイルの所に行こうか?」
子供達が頷いたのであたしはシン達にこの席を確保していてもらいガイルの所に行くことにした。
「お疲れさん」
壁に寄りかかりボーっとしているガイルに声を掛けると、こっちを振り向き微笑むガイル。
「負けちゃった・・・・」
「みたいだね、で?どうだった参加してみて?」
あたしの問いに微笑んでいたガイルが微笑みながら涙を流し始める。
「悔しい・・・・もう少し行けると思ったら場外に飛ばされてた・・・・・本当に悔しい」
涙を流すガイルを抱きしめて口を開く。
「だったらもっと強くなりな」
「・・・・・・・はい!」
下手な慰めは要らないよね。
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