レディース異世界満喫禄

日の丸

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あの時の!!

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「いらっしゃいませ!」



『アイラの酒場』の中に入ると確かに2組しかいなく、30代くらいののお姉さんが笑顔で出迎えてくれた。



「うちの子達と一緒食べさせてくれてありがとうございます」



お姉さんにお礼を言って席に座る。



「いいのよ、この店は誰でも歓迎することになっているから、まあ実際討伐者の中には従魔使いもいるから連れてくる人もいるのよ」



あ!確かに珍しいけど従魔使いはいるもんね。



「でもこんなに連れてる人は初めて見たわ」



ギンガ達を見ながら苦笑しているお姉さんにあたしも苦笑する。



「でも皆可愛いべ?」



「そうね撫でたいくらいよ一応これがメニューね、決まったら呼んで」



一枚のメニューを言って置いた後笑顔でそう言ったあと、店に居たお客さんと少し話た後にバックヤードに戻って行った。



「さて皆、何にする?」



メニューを見てもどんな料理だかわかんないから皆で選んで頼もうかと思い聞いてみる。



「レン様がお決めください」



と!代表したようにシンが言い、他の子達はそれに頷く。



「少しごめんね」



さっきのお姉さんがあたし達の人数分のエールとリステアにジュースを持ってきた。



「へ?あたし達まだ何も頼んでないよ?」



あたしの言葉にお姉さんが笑いながら視線を店にいるお客さんに向ける。



「あちらからのおごりだってさ」



へ?あたしこの街に知り合いなんかいないよ?って思いながらお姉さんの視線の先に居るお客さんを見てみると男性5人組で見た目が討伐者っぽい人たちだった。

・・・・・・・やっぱり知らん!!



「やっと気がついてくれたか、あの時は助かった」



あたしが視線を向けると、一人の男性が立ち上がりあたし達の所まで歩いて来てそう言って来た。



「へ?」



どうやら会ったことがあるみたいなんだけど!!



「レン様、この方は【大地の嘆き】でお会いしてデッドニードルを差し上げたパーティーのリーダーを務めていたレットリー殿ですよ」



ミズキが小声で耳打ちしてきたので『あ!』っと思い出した。



「あの時の!!」



「・・・・・・・・・・・・忘れてたのか」



なんかジト目で見られているけど仕方ないじゃん!!あの時は一刻も早くダンジョンから出て行ってもらいたかったし!!



「まあ気にしないで」



「いやいや、それはお前さんが言うセリフじゃないよな?」



「ナイスツッコミ!!って冗談は此処までで、無事に王都に戻れたみたいだね」



あたしがそう言うと男性が苦笑する。



「まあこれでもAランクパーティーだからな、お前さんがデッドニードルをわけてくれたから早めに帰る事が出来た」



「それはよかったけど、なんで酒を?」



ダンジョンで会っただけの間柄なのにお酒をおごってくれるってのに首を傾げてしまう。



「お前なぁ・・・デッドニードルをわけてもらった時に言っただろう?『今度会ったら酒をおごる』と」



・・・・・・・・・・・そんな事言ってたってか?まあいいか!!



「んじゃありがたく呑ましてもらうよ、あ!一つ聞きたいんだけどいいかな?」



ついでにおすすめ料理を聞いてしまおう!!



「この先にある香辛料専門の店の人から、この店を薦められたんだけどこの店のおすすめ料理って何?」



「それならダークウイングの唐揚げとスリッツのキッシュだな、特に唐揚げはエールにあうぞ?」



それは楽しみだね!!それをメインにしてあと何品か頼むべさ!!



「ありがとう、それを頼んでみるよ」



「おう!ゆっくり楽しんでくれ」



レットリーさんはそう言って仲間の所に帰って行った。



「って事で薦められた料理と他に気になる物を少し頼もうか」



さっさと注文して料理とご対面だべ!

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