レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
854 / 1,656

わかるよその気持ち!!

しおりを挟む
「ごめんね、あたし達はこのまま此処で一泊するんだよ、クレア達はどうするの?上にがる?」



って言うか出来ればダンジョンを出て行って欲しいべ!!



「私達はサンドワームも倒しに来たからもう少しいるわ、なんか今日はサンドワームが出ないのよね」



「へ?あたし達1階に出てすぐにサンドワームに襲われたよ?」



「「「「へ?」」」」



クレアさんだけじゃなくて【エルスタ】の全員が声を揃えて『へ?』と言った後固まった。

どんまい!!



「クレアさん、一つ聞きたいんだけど」



「何かしら?」



現実に戻ってきて顔をしかめているクレアさんに声を掛ける。



「討伐者とすれ違ったりした?」



「え?・・・・確か【サイレント】の連中とはすれ違ったわね」



レットりーさん達だけか。



「ありがとう」



「レン様ただいま戻りました」



お礼を言ったち所にシン達が魔物の回収を終え戻って来た。



「皆ご苦労様ね、今日はこのまま此処で一泊するよ」



「「「畏まりました」」」



「それでね試したい事があるんだ!!」



あたしの言葉にシン達は揃って首を傾げた。









「うっま!!」



あたしは熱々の甲羅に詰まった肉にかじりつき濃厚な旨味に思わず声を上げてしまった。



「・・・・・ねえレン・・・・・・・・・・・本当に美味しいの?」



離れた場所であたしを胡散臭そうに見ていたクレアさんがそう言って来た。



「めっちゃ美味いよ!!クレアさんも食べる?」



物凄く苦悩した顔で悩んで・・・・・・・そしてあたしの握っている物を見る。

あたしが握っている物は・・・・・・デッドニードルの足を塩を入れたお湯で煮込んだ物なのだ。

でもね味がカニなんだよ!!めっちゃ美味いカニなんだよ!!向こうでは数えるくらいしか食べたことなかったんだけど、デッどニードルを見て『煮込んで食ってみたらいけんじゃね?』と思ってやってみたら大当たり!!



「レン!!これいけるわね!!」



どうやらアリーヌさんもお気に入りになったようだ!!ってアリーヌさんは何でも美味しいと食べるんだったね!!



「いただいていいかしら?」



アリーヌさんのリアクションが後押しになったようでクレアさんが言って来たので熱々のを渡す。



「・・・・・・美味しい・・・・・・デッドニードルなんて外側の甲殻しか使えないと思っていたのに」



驚いたように呟き手に握った足の身を食べ始めたのであたしはの残りのパーティーメンバーにも足を渡して『食べてね』と言った後に食べ始める。

本当は問題の魔物を倒したらさっさとこのダンジョンを出て行くつもりだったんけどサソリ狩りをしていった方がいいかな?とか思い始めて来た。



「本当に美味しい」



あたしの隣でカニ・・・・・じゃなかったサソリの身を食べるリステアを見て思わずほっこりとした。



「おかわりもあるからたくさん食べてね」



クレアさん達が引き連れて来たサソリは31匹いたからね!まだまだあるよ!!



「もちろんよ!!」



アリーヌさんに言ったんじゃないんだけどまあいいか!



「リステア、今目的の魔物は何処に居る?」



一日で5階まで来たけど相手はどこまで進んでるんだろうと思い聞いてみる。



「まだ15階にいますね、様々な魔物を捕食しているみたいです」



なるほど向こうもお食事タイムな訳だ。



「んじゃご飯食べたら風呂だね」



こんな砂埃が舞う所なんだしっかりとお風呂に入らねば!!



「用意しますのでお待ちください」



ミズキとシンがお風呂の用意をしてくれている間に食後のお茶を飲んでいるとクレアさんが恐る恐るという感じで声を掛けてきた。



「レン、今日は私達も此処で休んでいいかしら?食事をしたら動きたくなくなったのよ」



わかるよその気持ち!!やっぱり食後はだらだらしたいよね!!



「いいよ、何だったらお風呂も入る?」



「「「「は?」」」」



乙女として毎日お風呂に入るのは常識だべ?

しおりを挟む
感想 1,343

あなたにおすすめの小説

キャラ交換で大商人を目指します

杵築しゅん
ファンタジー
捨て子のアコルは、元Aランク冒険者の両親にスパルタ式で育てられ、少しばかり常識外れに育ってしまった。9歳で父を亡くし商団で働くことになり、早く商売を覚えて一人前になろうと頑張る。母親の言い付けで、自分の本当の力を隠し、別人格のキャラで地味に生きていく。が、しかし、何故かぽろぽろと地が出てしまい苦労する。天才的頭脳と魔法の力で、こっそりのはずが大胆に、アコルは成り上がっていく。そして王立高学院で、運命の出会いをしてしまう。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

処理中です...