821 / 1,656
華麗にスルー!!
しおりを挟む「いやいやいや!!さっき断ったよねあたし!!」
何をいきなり言い出すのさユナさんよ!!しっかりと断ったべよ!!
「だって貴女は10神全てが認めた人間なのよ?誰も文句は言えないわー」
その言葉にこの場にいたあたしの従者とユナ以外の者すべてが跪く。
・・・・・・・・・・・・なんかあたしの考えと違う方向へと話が進み始めたんだけど・・・・・・これってかなりヤバくね?
「貴女の今までの行動、功績、そして10神の寵愛・・・・これだけあればだれも文句は言わないわー」
ニコニコしながらそう言ってくるユナを見てふとある事を思い出す。
『見守ってるから貴女の思うままに動きなさい、さすれば不幸は減る』ってメルヴィーラが言っていたけど、もしかしてこれも含まれてる?え?
ラーニアパパが下を向いたまま声を掛けて来た。
「今までの無礼お許しください、是非とも我らの国の主導者となってください」
神様効果すげえな、さっきまで小娘と見下していたのに王国側の人間が跪いているよ、まあ嬉しくないんだけどね!!
「いやいやいや!あたしが王様なんて出来る訳ないじゃん!!」
「ジャンヌ、貴女がさっきレンスに言ってたじゃない『やってみないと判んないべ?』ってー、やってみましょうよ」
確かに言ったけどすぐにその言葉があたしに帰って来るとは思わなかったよ!!
・・・・・・・・やべえ、ここにいる奴等皆がマジだべ!!
「いい加減にしなさい、ジャンヌを無理やり王にするなんて滅ぼされたいの?」
あたしの隣で紅茶を飲んでいたアリーヌが不機嫌な顔・・・・・・・つーかかなり怒った顔でそう言ったので思わす驚き周りを見るとうちの子達全員がかなり不機嫌な態度を出していた。
「あたしの為に怒ってくれてありがとう」
皆のおかげで落ち着くことが出来たしね。
「なああんた等はあたしに王になって欲しい、そうだね?」
あたしの問いにこの部屋に居る王国側の人とラッチさんとユナが頷く。
つーかラッチさんまで頷いてんじゃん!!
「あたしが無茶なこと言っても従うの?あたしは平民だし言動も思考もあんた等とは違う、あんた等からは『常識外れ』って事になるよ?もしかして国が傾くかも知れないよ?」
「我々が貴女を支えますから大丈夫です」
・・・・・・・・・ダメだもうこの人達の中であたしが『王』って事になってる!!
マジでどうするべ・・・・・・・・・・・・あ!!
頭の中に一つの考えが思い浮かび思いっきりにやけてしまった。
「ジャンヌ、貴女今物凄く悪い顔になってるわよ」
アリーヌが呆れたようにあたしに言って来たけど華麗にスルー!!
あたしが【アラビータ】に来て【ドラクーン】を作った理由を思い出したのだ!!そう!!【ドラクーン】を作った理由は嫌がらせをする為だった!ならばとことん嫌がらせをしてやる!!!
「わかったよやらせてもらうよ、けどあたしがする事に文句を言ってくるようならあたしは辞めるからね」
「それはどういう事でしょうか?」
ラーニアパパがそう言って来たけどあたしはスルーし口を開く。
「わかった?」
ラーニアパパの視線を受け、あたしも視線をそらさずラーニアパパを見つめる。
「承知しました」
ラーニアパパがそう言って頷くと他の人達も頷く。
「ジャンヌ様・・・・・・」
シン達があたしの事を心配そうに見てるけどあたしは微笑んでから口を開く。
「大丈夫、無理はしてないから」
「でしたらいいのです我々は貴女様の従者です、これからも貴女様の手足となり力となりますので何でもおっしゃってください」
「頼むよ」
シン達が居てくれるだけでこれからやる事にも心配はない。
「さてあたしが初めにやる事は」
部屋の中にいる皆にそう言うと全員が姿勢を正し、真剣な顔になる。
「【アラビータ】を亡ぼす」
さて【アラビータ】への嫌がらせを始めますか!!
112
お気に入りに追加
1,280
あなたにおすすめの小説
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界転移~治癒師の日常
コリモ
ファンタジー
ある日看護師の真琴は仕事場からの帰り道、地面が陥没する事故に巻き込まれた。しかし、いつまでたっても衝撃が来ない。それどころか自分の下に草の感触が…
こちらでは初投稿です。誤字脱字のご指摘ご感想お願いします
なるだけ1日1話UP以上を目指していますが、用事がある時は間に合わないこともありますご了承ください(2017/12/18)
すいません少し並びを変えております。(2017/12/25)
カリエの過去編を削除して別なお話にしました(2018/01/15)
エドとの話は「気が付いたら異世界領主〜ドラゴンが降り立つ平原を管理なんてムリだよ」にて掲載させてもらっています。(2018/08/19)
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる