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問題なしだべ!!
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立ち上がったマリッサにあたしは声を掛ける。
「マリッサ、座りな」
あたしの言葉に渋々座ったマリッサを見た後にハナムさんを見る。
「わかったべ、けど今夜はこのまま休ませてもらいたい」
テントとか張ったから、今から撤収準備とかをしたら真夜中になってしまうからね。
「お姉さま?何でですか?ハナム様を説得して数日間滞在すべきです!!」
マリッサの言葉にあたしは左右に首を振る。
「ハナムさんがあたし達の滞在を認めないのはこの街を守る為だ、だから説得は出来ない・・・・・・だべ?」
あたしを真顔で見たまま何も言わないハナムさんを見ながら続ける。
「【レッタ】は去年の内戦でほとんどの騎士を失い街を守るのは衛兵が少しいるだけ・・・・・・そんな中【ドラクーン】の滞在・・・・・【レッタ】は王都から目と鼻の先・・・・もし反乱を疑われ兵を向けられたら抵抗することも出来ないまま【レッタ】は蹂躙される・・・・・・・・・それを避けるために【ドラクーン】を受け入れる事は出来ない・・・・・・・・違うかい?」
事前情報で物資に不安がある事と、マリッサの話で内戦でかなりの被害を被った事は知っていたので、ありがち間違ってはいないと思う。
「【ドラクーン】を街に入れる事は出来ない、明日にはここを離れてくれ」
あたしの話を聞いた後も似たようなことを言うハナムさん。
「ハナム様・・・・」
マリッサが心配そうにハナムさんを見て・・・・あたしを見る。
「ハナムさんも戦ってるんだよ、だから明日には【ドラクーン】はここを離れる・・・・って事でハナムさん、明日ここを離れるよ」
あたしをそう言った後立ち上がり一礼をした後家を出た。
「お姉さま!!」
あたしの後を走って追いかけて来たマリッサがあたしに隣に並んだところで声を掛けて来た。
「本当にいいのですか?あのまま説得した方がよかったのでは?【レッタの】の守りは【ドラクーン】がやっても良いわけですし」
確かにその案もいいかもしれないね。
「でも決めるのは領主様だよ、あの人は【レッタ】の市民の命すべてを抱えてるんだ、一番安心で一番確実な案を取るってのもありだと思うよ」
失敗したら市民の命が失われる・・・・・・・・・・内戦でご子息がお亡くなりになってるんだもう誰も死なせたくないだろうしね。
「って事で戻ったら部隊長を集めて会議だね」
多分物資には余裕はあると思うし、偵察部隊は今夜にでも出てもらうしかないかな?
「判りました、隊長格全員への声掛けは私がしますので、お姉さまはティータイムでもしてお待ちください」
「たのんだよ」
そして部隊に付いたらマリッサと別れところでセイ達に合流した。
「お帰りなさいませレン様」
「ただいま、悪いけど紅茶入れてるくれるかな?」
アニマルズとドラゴンズが戯れてくるので皆を撫でつつそういうと笑顔で頷いて用意を始めてくれた。
「お姉さま、部隊長全員を連れてきました」
アニマルズとドラゴンズと戯れていたらマリッサが部隊長を全員連れて来てくれたので、皆にテーブルについてもらう。
「丁度紅茶を入れて貰う所だったんだ、飲みながら話そう」
セイ達が紅茶を入れ終わった所であたしは口を開く。
「話は聞いてると思うけど、明日にはここを離れなくちゃいけなくなった」
あたしの言葉に皆が頷く。
「それでまずは物資に関してはどう?たりなさそう?」
あたしがそう聞くとアルベルドが立ち上がる。
「物資に関してはまだ余裕があります、次の街【ダスティン】までは持つと思います」
物資に関しては問題なさそうだね。
「部隊の皆の疲労に関しては?」
進軍途中で倒れたとかは勘弁してほしいからね。
「ジャンヌ様、我々兵士をあんまり見くびらないでいただきたい、必要とあらば連日戦闘をせねばならないのですよ?泣き言を言うような鍛え方はしていません」
どうやら大丈夫みたいだね、なら進軍しても問題なしだべ!!
「マリッサ、座りな」
あたしの言葉に渋々座ったマリッサを見た後にハナムさんを見る。
「わかったべ、けど今夜はこのまま休ませてもらいたい」
テントとか張ったから、今から撤収準備とかをしたら真夜中になってしまうからね。
「お姉さま?何でですか?ハナム様を説得して数日間滞在すべきです!!」
マリッサの言葉にあたしは左右に首を振る。
「ハナムさんがあたし達の滞在を認めないのはこの街を守る為だ、だから説得は出来ない・・・・・・だべ?」
あたしを真顔で見たまま何も言わないハナムさんを見ながら続ける。
「【レッタ】は去年の内戦でほとんどの騎士を失い街を守るのは衛兵が少しいるだけ・・・・・・そんな中【ドラクーン】の滞在・・・・・【レッタ】は王都から目と鼻の先・・・・もし反乱を疑われ兵を向けられたら抵抗することも出来ないまま【レッタ】は蹂躙される・・・・・・・・・それを避けるために【ドラクーン】を受け入れる事は出来ない・・・・・・・・違うかい?」
事前情報で物資に不安がある事と、マリッサの話で内戦でかなりの被害を被った事は知っていたので、ありがち間違ってはいないと思う。
「【ドラクーン】を街に入れる事は出来ない、明日にはここを離れてくれ」
あたしの話を聞いた後も似たようなことを言うハナムさん。
「ハナム様・・・・」
マリッサが心配そうにハナムさんを見て・・・・あたしを見る。
「ハナムさんも戦ってるんだよ、だから明日には【ドラクーン】はここを離れる・・・・って事でハナムさん、明日ここを離れるよ」
あたしをそう言った後立ち上がり一礼をした後家を出た。
「お姉さま!!」
あたしの後を走って追いかけて来たマリッサがあたしに隣に並んだところで声を掛けて来た。
「本当にいいのですか?あのまま説得した方がよかったのでは?【レッタの】の守りは【ドラクーン】がやっても良いわけですし」
確かにその案もいいかもしれないね。
「でも決めるのは領主様だよ、あの人は【レッタ】の市民の命すべてを抱えてるんだ、一番安心で一番確実な案を取るってのもありだと思うよ」
失敗したら市民の命が失われる・・・・・・・・・・内戦でご子息がお亡くなりになってるんだもう誰も死なせたくないだろうしね。
「って事で戻ったら部隊長を集めて会議だね」
多分物資には余裕はあると思うし、偵察部隊は今夜にでも出てもらうしかないかな?
「判りました、隊長格全員への声掛けは私がしますので、お姉さまはティータイムでもしてお待ちください」
「たのんだよ」
そして部隊に付いたらマリッサと別れところでセイ達に合流した。
「お帰りなさいませレン様」
「ただいま、悪いけど紅茶入れてるくれるかな?」
アニマルズとドラゴンズが戯れてくるので皆を撫でつつそういうと笑顔で頷いて用意を始めてくれた。
「お姉さま、部隊長全員を連れてきました」
アニマルズとドラゴンズと戯れていたらマリッサが部隊長を全員連れて来てくれたので、皆にテーブルについてもらう。
「丁度紅茶を入れて貰う所だったんだ、飲みながら話そう」
セイ達が紅茶を入れ終わった所であたしは口を開く。
「話は聞いてると思うけど、明日にはここを離れなくちゃいけなくなった」
あたしの言葉に皆が頷く。
「それでまずは物資に関してはどう?たりなさそう?」
あたしがそう聞くとアルベルドが立ち上がる。
「物資に関してはまだ余裕があります、次の街【ダスティン】までは持つと思います」
物資に関しては問題なさそうだね。
「部隊の皆の疲労に関しては?」
進軍途中で倒れたとかは勘弁してほしいからね。
「ジャンヌ様、我々兵士をあんまり見くびらないでいただきたい、必要とあらば連日戦闘をせねばならないのですよ?泣き言を言うような鍛え方はしていません」
どうやら大丈夫みたいだね、なら進軍しても問題なしだべ!!
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