レディース異世界満喫禄

日の丸

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何も聞いてねえ!!

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「ジャンヌ殿用意が出来ましたのでそろそろ始めましょう」



ラッチさんがそう言って来たのであたしは立ち上がる。



「んじゃ行こうか」



今日は予定通り盗賊団を潰す為に【ドラクーン】が動く日だ。







「皆聞け!今から我々はこの辺りを縄張りとしている盗賊団を殲滅する!だが油断はするな!この盗賊団は『元軍属の騎士』だ!!」



ラッチさんが戦いに赴く皆に今回の説明をし始めた。



「この盗賊団を率いてるのは、カロラッサ将軍だ!!私の言いたい事が分かるか?この戦いはただ盗賊団を殲滅するだけの話ではない!我ら【アラビータ】の騎士の矜持を求められてる戦いなのだ!なんとしてでも、カロラッサ将軍を捕らえ我々の正義を示せ!!」



「「「「「「応!!」」」」



まああんなおっさんが騎士達の頂点の一人と思われたくないものね!!



あたし達が向かう先は森の奥にひっそりと作られた拠点、前回送られた部隊がしっかりと調べてくれたのでその拠点までの道のりもしっかりわかっている。

今回はゴーレム部隊が使わずに騎士部隊2000人が拠点の強襲、義勇軍1000人が逃げのびた盗賊を捕獲と言う作戦になっている。

まあ数はこっちが上だけど向こうも『元騎士』だから油断なく行こうって事で各部隊の隊長格はいつも通りのメンツで、おまけにシン達も加わってもらっている。



「ジャンヌ殿、こちらは任せます」



騎馬の上からラッチさんがそう言った後部隊の指揮を執る為に走っていく。

あたしは義勇軍と共に敗走した盗賊共捕獲するほうに参加している。



「ジャンヌ、こっちも用意が出来たからな」



レビインとステイルがあたしの所まで声をかけて来た。

「ミレーヌは?あの子がこの部隊の指揮官だべ?」



義勇軍はミレーヌが取りまとめてくれているからあの子の指示を受けようと思って探しているのにいないのだ、だから二人なら知ってるかな?と思って聞いてみたら斜め上の答えが返って来た。



「む?何を言ってる?今回の義勇軍の指揮はお前が執るんだろう?俺達はそう聞いてるぞ?」



「え?誰から?」



え?何であたしが指揮を執ることになってんの?おかしくない?



「ミレーヌがそう言ってた、あいつは『ライ様と共に戦ってくる!そして認めてもらうののよ!!』って言ってたぞ?」



・・・・・・・・・・・・確かライは盗賊団の拠点の襲撃部隊に参加してるはずだからそれにくっついて行ったって事なのかな?



「何も聞いてねえ!!」



言ってよ!!せめて言ってからいってよ!!



「何だ本当に何も聞いてなかったのか?」



驚いたようにこっちを見ている二人に何度も頷く。



「もう時間がねえからあきらめろ、まあやる事は皆聞いてるから大丈夫だ」



まあ逃げてくる奴をとっ捕まえるだけだからね難しい事じゃないしね。



「来たぞ!!」



誰かがそう叫んだのをきっかけにちらほらと盗賊らしき人がこっちむ向かって走ってくる。



「皆で向かうな!10人単位で動け!!そこ!!にがすな!!」



やる事が分かっていても一人を全員で捕まえに行こうとするのは違うべ!ああもう!!



「レイビン、ステイル100ほど連れて指揮をして!そんで逃げてくる奴の捕縛していって!後の奴等はここで待機!!」



逃げ出して来たのを取りあえず捕まえたので一か所にまとめる。



「【クリエイトアース】」



とりあえず逃がさないために檻を作り中にぶち込んでおく。



「素晴らしい・・・・・・・・・・」



なんかうっとりしながらステイルが檻を見てんんだけど・・・・・・・・・・怖いよ!!



「お次のお客さんが来たぞ!!」



今度は団体さんさんがきたみたいだね。



「一人も逃がすんじゃないよ!!」



ラッチさんに呆れられないように頑張るよ!!



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