レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
759 / 1,656

楽しみにしてたのに!!

しおりを挟む
「残ってもらう奴は俺達【銀の剣】【スノーホワイト】【リーゼル】後・・・・・」



視線があたしの方を向いたのであたしは口を開く。



「ブロード悪いんだけどあたし達【輝夜】は今日までしか参加で出来ない」



あたしの発言に驚いたような顔をするブロード。



「あたしが今抱えてる案件をこなさなきゃいけないんだ、時間が出来たからアズエルに戻ってきたら【大災害】騒ぎだったから参加したけど、もうそっちに行かなきゃいけない」



あたしの話を聞いていた討伐者の一人が口を開く。



「姐御が居なくても大丈夫なんじゃないか?少数なら俺達で対応できるし」



「そうだな姐御がかなりの魔物を狩ってくれたから俺達に負傷者は出っていないしな」



その話を聞いていたブロードが頷きあたしに視線を向ける。



「わかった姉御はここまでだ本当に助かった」



ブロードは頭を下げた後言い難そうな顔でとある場所を見る。



「だがあのエレメンタルウルフ達はどうなる?多分姐御の手伝いをする為に残ってくれていると思うのだが」



あ!すっかり忘れてた!!手伝ってもらっているんだった!!



あたしは慌てて寛いでいるエレメンタルウルフ達の所に行ってエレメンタルウルフ達の前にしゃがみこんで視線を合わせた後に口を開く。



「今日までありがとうねとても助かったよ、あたしはもういなくなるんだけどあんた等はどうするの?」



最後まで付き合ってくれるのかな?と思っていたら4匹供立ち上がりゆっくりと森に向かって歩いていく。



「本当に助かったよ、あたしの用事が終ったら、お礼を言いにギンガとシリウスを連れて会いに行くからね」



あたしの言葉に反応しないで森へ入っていったエレメンタルウルフ達を見ながらブロードに声を掛ける。



「ブロード、頼みがあるんだけど」



「何だ?」



ブロードも森の方を見ながら聞いてくる。



「出来ればあの子達に手を出さないで欲しい」



理由はどうあれアズエルの為に戦ってくれたんだそれくらいはしないといけない気がする。



「判ってる、あいつ等には世話になったんだ手を出さんさ、って言うか手を出しても勝てないしな!!」



ブロードが胸を張ってそう言うとここに居る討伐者達が大笑いする。



「確かに!!」



「姐御じゃないと勝てんよ!!」



などと言いながら皆が頷いてくれたので一安心。



「姐御、一応ギルドに話を通しておいてくれ」



「え?あの子達の事?」



あたしの答えにブロードは苦笑しながら首を左右に振る。



「今日で終わりって事をだよ、きちんと言っておかないと揉める事になるかもしれないからな」



そうだねキチンと言っておいた方がいいよね。



「わかったべギルドに顔を出すよ」



「そうしてくれ」



ブロードが頷いた所で一つ思い出したのでブロードの伝えておくことにした。



「ブロード約束した通り【大災害】が終ったら【銀狼の寝床】は飲み食い放題にしてあるからここに居ない奴や今回参加している皆に伝えておいて」



「ん?約束?」



首を傾げたブロードを見て笑いながら口を開く。



「終わったら宴会やんべっいて言ってたべよ?」



「ああ!あれか!!」



思い出したのか嬉しそうな顔でここに居る討伐者達に向かい口を開く。



「聞いたか?姐御のおごりで飲み食いできるぞ!しかも【銀狼の寝床】でだ!!」



「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおお」」」」」」」」」」」



喜んでもらえたようで何よりだべ。



「・・・・・・・・・・ん?でも姐御お前さん、もうアズエルに居れないんじゃなかったっけ?」



そうなんだよ!!楽しみにしてたのに!!





しおりを挟む
感想 1,343

あなたにおすすめの小説

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

異世界転生は、0歳からがいいよね

八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。 神様からのギフト(チート能力)で無双します。 初めてなので誤字があったらすいません。 自由気ままに投稿していきます。

転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。

克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作 「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位 2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜

青空ばらみ
ファンタジー
 一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。 小説家になろう様でも投稿をしております。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

処理中です...