レディース異世界満喫禄

って無理だべ！！

「なかなかへらないね」



向かってくるフォレストウルフを切り伏せながらぼやくとアリーヌも頷いた後にぼやく。



「全くだわ、これじゃお昼ご飯を食べる事が出来ないじゃない」



アリーヌよぼやくところはそこなの？戦うのが面倒とかじゃないの？



「結界張ればよくね？」



「それよ！！」



どうやら昼ごはん食べる気満々みたいだ、さすが食いしん坊アリーヌ！！



「でももう少ししたらね、今は無理だよ？」



「何で？」



何でって？それは・・・・・・・・・・フォレストウルフに囲まれて襲われてるからです！！



「この状況で飯を食える訳がないべ！！」



数は３０匹くらいで様々な方向から襲い掛かって来てそれを対している所だ。



「ご飯の為に早く倒すわ！！【コキュートス】」



１０匹は氷像にする事が出来たけど、他のフォレストウルフは回避してそのままアリーヌに襲い掛かる。



「あたし達を忘れるな【スピアーゲイザー】」



「全くです【グランドランス】」



あたしとセイの魔法でほとんどのフォレストウルフを倒して、残った３匹が逃げ出したのを見て空に向かい声を掛ける。



「オレオ頼めるかい？」



「グラァァァァ」



あたし達が戦闘中の時オレオは空を旋回しながら周囲を警戒してくれていたので最後の獲物をオレオに譲った。



「これでフォレストウルフは終わりっと」



アリーヌがお昼を食べたがってるから【エリアサーチ】を使い周りに魔の物がいないかを確認した後にた畳１０畳分くらいの大きさの【防御結界】を張る。



「セイテーブルと椅子を出して」



「畏まりました」



セイに出してもらったテーブルにストックしてある料理・・・・・今日はシーフードカレーにする、この前ウォルムに行った時仕入れたものを使い作ったのだ！！



「いただきます！！」



「「いただきます」」



「グラァァァァ」



おおーやっぱり外で食べるカレーはうまいわー！！



「やっぱりカレーは美味しいわね、おかわりよ！！」



そう言えばアリーヌが初めて食べた料理はカレーだったね、だから余計に美味しく感じるのだろうか・・・・・・・違うねいつも通りだね！！



「カレーは美味しいんだけどさ・・・・・・・落ち着かないよね」



あたしが右側に視線を向けると【防御結界】にこん棒で殴りつけてるオークの集団が見える。



「どうせ【防御結界】は壊せないわ、せっかく美味しいカレーを食べてるのだし気にしないでしっかりと味わいましょう」



そうだね！気にせずカレーを食べよう・・・・・・・・・って無理だべ！！



「２人は食ってて、少し狩ってくる」



あたしは静かに飯を食いたい気分なんだよ。



【防御結界】の一部を解除して外に出た後に【防御結界】を掛け直しオークに切りかかる。



「飯の邪魔をした報いを受けな！！」



【防御結界】を攻撃していたオークの集団に切りかかり数を減らしていき全てのオークを倒し切った所で【防御結界】からセイとアリーヌが出て来た。



「お疲れさんレン、貴女は【防御結界】の中でご飯を食べた後しばらく休んでなさいな」



アリーヌの言う通りにして【防御結界】を張り直しカレーを食べた後に少し横になり、気がついたら夕方になっていた。



「あ・・・寝ちまってた」



お昼ごろから今まで爆睡しちまった！

周りを見ると１００を超える魔物の屍が転がっていて、今は少し落ち着いたのか２人で寛ぎながら会話をしていた。



「２人共ごめん爆睡しちまった」



【防御結界】を解き２人に謝る。



「あら起きたんだ？んじゃ戻りましょう」



「お気になさらずレン様、では対策拠点に戻りましょう」



「グラァァァァ」



小型化したオレオがあたしの肩にとまり頬擦りをしてきたので撫でながら対策拠点に戻る。

・・・・・・・・・今日あたしだけ楽をした気がする・・・・・・皆ごめんなさい。