レディース異世界満喫禄

それが悔やまれる！！

「あ！リュージュ、フィルミナ！もう一人連れていきたいんだけどいいかな？」



出かけようとしてふと思い出したので２人に訊ねてみたら頷いてくれたのでポーラにギルドに行ってもらっていたら声を掛けてくれるように頼んだ。

あたしが直接行こうと思ったらポーラとテレスが声を揃えて『ゲストを置いて出かけてはなりません、私が出迎えに行きます』と言って出かけて行った。



「落ち着いていい家ね」



お茶を飲みながらそう言うリュージュを見てうれしくなる。



「だべ？エルスさん達が頑張ってくれて過ごしやすくしてくれてるんだ」



エルスさん達が居なければあたし達きちんとは生活が出来ていたかどうか怪しい、本当に感謝している。



「お待たせしましたお姉さま！！」



いきなりリビングの扉が開き息を切らせながらフィーナが入って来た。

あたしが呼んだのはフィーナ、この子は王都に詳しかったしリュージュとフィルミナを紹介するのにちょうどいいかなと思い声を掛けたのだ。



「よく来たねフィーナ、話は聞いてるかい？」



「はい！！お姉さまとのデートです！！」



「違うべよ！！」



ポーラよなんと説明したのさ？何処をどうしたらデートになるのさ！！



「レン？この子は？」



フィルミナが何とも言えない顔で聞いてきたので口を開こうとすると『お姉さまの恋人です！』と言ったので頭をひっぱたく。



「違うべ！！この子はフィーナ、アズエルで活動している討伐者だよ、ランクはＡだったかな？」



叩かれた頭を押さえながら蹲っているフィーナを見下ろしながらフィルミナが驚いていた。

わかるよ！！こんな子でもＡランカーなんだよ！信じられない事に！！



「初めましてフィーナさん、私はフィルミナ・カルム、ウォルムで討伐者をしているわ、Ａランカーよ」



「・・・・・・・リュージュ・アガット」



相変わらず人見知りだねリュージュは、フィルミナの後ろから隠れながら会話するのを久々に見たよ。



「初めまして私はフィーナ・オルソーです！そしてお姉さまのこ・・・痛いですお姉さま！！」



また言いそうになったので思わずチョップをかましておいた。



「フィーナ、メイシェルの王都に行くんだけど・・・」



「お任せください！！新しい家族とお姉さまの友達の為に案内します！」



それはありがたい！やっぱり街を知る人に案内してもらった方がはずれは無いからね。



「んじゃ王都に行こうか」



そう言って王都の家に転移した。







王都の家に転移すると二人がまたも驚く。



「此処は？」



「王都にあるあたしの家だべ」



いつ来てもいいように綺麗に掃除されているあたりエルスさん達の凄さがよくわかる。



「と言うかレン、貴女もしかして転移で行ける国にマイホームがあるの？」



・・・・・・あるね！よく考えればこれってすごくない？向こうでは考えられない事だよ！！



「あるね、ただ【レインプトス王国】と【聖法国アルセム】には家は無いかな？」



【レインプトス王国】にはもう行く気はないし、【聖法国アルセム】にはルヴァンを殴りに行きたいけど家を買うのをわすれてたし・・・・・・・・・・・・それが悔やまれる！！



「貴女意外にお金持ちなのね」



リュージュがそう言ってあたしを見るけどあたしは首を左右に振る。



「もらった家もあるよ？王族からだけど」



まさかエルミアから家がもらえるとはおもわなかった・・・・・・・ん？何で二人して思いっきり溜息をついてんのさ？



「「まあレンだし」」



なんかそれを聞いて納得がいかないのはあたしだけだろうか？