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その時はその時!!
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「あたしの本当の名はレン、国と喧嘩するからあの姿で【ドラクーン】の活動をしているんだ」
いきなり姿が変わった事を驚いていた二人が、そのことを聞いて納得していた。
「納得しました、それを話してくれたという事は私を信じてくれたと理解していいのかしら?」
「んだ」
あたしがニヤリと笑いながら頷くとマリアールさんも頷く。
「失礼します、お茶を入れましたので一休みしてください」
ライがそれぞれの前にクーロムが注いであるカップを置いたので話し合いをしながらティータイム。
「あ!そうだ!マリアールさんかたっ苦しいのは嫌いなんであたしに対して敬語はなしで」
「判ったわ、それで?【ドラクーン】としてはこれからどうするつもりなの?」
マリアールさんの問いに一緒にいた三人が真剣な顔になりあたしを見つめてる。
「とりあえず南部の掌握だね、南部が纏まらないと王都に向かった時後ろから襲われるってこともあるだろうからね、レンスには頑張ってもらわないとね」
「なるほど・・・・・・でもサラッサルには出兵できるほどの兵はいないわよ?」
それはそうだろうケネスダスもそうだけど内戦の時に出兵をして殆どが帰ってこなかったのだ、多分今街にいるのは街の治安を守る最低限の人数しかいないのではないだろうか?
「人数に関しては気にしなくても多と思うんだ、あたしが【ゴーレムクリエイト】を使えばいいんだしね」
あたしの言葉にガナム・アルベルト・ラッチさんが何とも言えない顔でお茶を飲んだ後ため息をつく。
「むしろ出兵よりも各街や村の内政を優先してほしんだ」
王都を落としても街や村が壊滅的なままだったら意味がないからね。
「なるほど・・・・・・で?国から派遣される騎士達の対応は?」
「まずはラッチさん達を頼って話し合いをする、同じ国に仕える騎士だからね」
ラッチさん達に賛同してくれるのならそれでよし、無理なら戦闘開始って流れになると思う。
「それで・・・・・あの子達の事なのだけど・・・」
言い難そうに遊ぶ子供達を見ながらマリアールさんが口を開く。
「今回の犠牲者の中にご両親がいたの・・・・あの子達は申し訳ないけど孤児院へといくしか・・・・」
「あの子達の血縁者は?」
「聞きまわりましたがいませんでした」
深々と溜息をつくガラムを見てあたしも溜息をついた。
「そうかい・・・・・」
アニマルズと遊ぶ子供達を見て少し考える。
「あたしが引き取るよ、うちには年の近い子がいるからねすぐに馴染むと思うんだ」
頼りになるお兄ちゃんであるガイル達もいるし何とかなるだろう。
「いいの?確かに孤児院に行くよりはいいとは思うけど、貴女は今狙われる身よ?」
まあ確かに国相手に喧嘩売ってるんだからその考えは正しいんだけど、あたしには問題ないんだよね!転移魔法の事は言えないから断言はしないけどね!!
「そこは大丈夫だべさ、考えがあるから」
「そう、ならばお願いできるかしら?本来ならば、領主である私が何とかしなければいけないんだけど・・・・」
「気にしなくていいよ、あの子達はあたしが気まぐれで引き取るんだから」
多分エルスさん達に迷惑はかけるけど、あたしの我儘に付き合ってもらおう。
・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとケネスダスに帰るのが怖いかも・・・・・・・・エルスさんに怒られるかなぁ・・・・・・・・・その時はその時!!
「あ・・・・今回盗賊共が暴れたせいで食糧とかは?今回の話を聞く限り盗賊共が結構食い散らしたんじゃいの?」
「レンス様がそれも含めて仕入れてくるそうです」
アルベルトがそう言うと納得した。
「んじゃこれを使ってレンスが来るまで食いつなごうか」
あたしは【アイテムボックス】からブラウンカウを20頭出して並べた。
「「「「は?」」」」
いきなり出されたブラウンカウに皆が驚いていた・・・・どうしたのさ?
いきなり姿が変わった事を驚いていた二人が、そのことを聞いて納得していた。
「納得しました、それを話してくれたという事は私を信じてくれたと理解していいのかしら?」
「んだ」
あたしがニヤリと笑いながら頷くとマリアールさんも頷く。
「失礼します、お茶を入れましたので一休みしてください」
ライがそれぞれの前にクーロムが注いであるカップを置いたので話し合いをしながらティータイム。
「あ!そうだ!マリアールさんかたっ苦しいのは嫌いなんであたしに対して敬語はなしで」
「判ったわ、それで?【ドラクーン】としてはこれからどうするつもりなの?」
マリアールさんの問いに一緒にいた三人が真剣な顔になりあたしを見つめてる。
「とりあえず南部の掌握だね、南部が纏まらないと王都に向かった時後ろから襲われるってこともあるだろうからね、レンスには頑張ってもらわないとね」
「なるほど・・・・・・でもサラッサルには出兵できるほどの兵はいないわよ?」
それはそうだろうケネスダスもそうだけど内戦の時に出兵をして殆どが帰ってこなかったのだ、多分今街にいるのは街の治安を守る最低限の人数しかいないのではないだろうか?
「人数に関しては気にしなくても多と思うんだ、あたしが【ゴーレムクリエイト】を使えばいいんだしね」
あたしの言葉にガナム・アルベルト・ラッチさんが何とも言えない顔でお茶を飲んだ後ため息をつく。
「むしろ出兵よりも各街や村の内政を優先してほしんだ」
王都を落としても街や村が壊滅的なままだったら意味がないからね。
「なるほど・・・・・・で?国から派遣される騎士達の対応は?」
「まずはラッチさん達を頼って話し合いをする、同じ国に仕える騎士だからね」
ラッチさん達に賛同してくれるのならそれでよし、無理なら戦闘開始って流れになると思う。
「それで・・・・・あの子達の事なのだけど・・・」
言い難そうに遊ぶ子供達を見ながらマリアールさんが口を開く。
「今回の犠牲者の中にご両親がいたの・・・・あの子達は申し訳ないけど孤児院へといくしか・・・・」
「あの子達の血縁者は?」
「聞きまわりましたがいませんでした」
深々と溜息をつくガラムを見てあたしも溜息をついた。
「そうかい・・・・・」
アニマルズと遊ぶ子供達を見て少し考える。
「あたしが引き取るよ、うちには年の近い子がいるからねすぐに馴染むと思うんだ」
頼りになるお兄ちゃんであるガイル達もいるし何とかなるだろう。
「いいの?確かに孤児院に行くよりはいいとは思うけど、貴女は今狙われる身よ?」
まあ確かに国相手に喧嘩売ってるんだからその考えは正しいんだけど、あたしには問題ないんだよね!転移魔法の事は言えないから断言はしないけどね!!
「そこは大丈夫だべさ、考えがあるから」
「そう、ならばお願いできるかしら?本来ならば、領主である私が何とかしなければいけないんだけど・・・・」
「気にしなくていいよ、あの子達はあたしが気まぐれで引き取るんだから」
多分エルスさん達に迷惑はかけるけど、あたしの我儘に付き合ってもらおう。
・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとケネスダスに帰るのが怖いかも・・・・・・・・エルスさんに怒られるかなぁ・・・・・・・・・その時はその時!!
「あ・・・・今回盗賊共が暴れたせいで食糧とかは?今回の話を聞く限り盗賊共が結構食い散らしたんじゃいの?」
「レンス様がそれも含めて仕入れてくるそうです」
アルベルトがそう言うと納得した。
「んじゃこれを使ってレンスが来るまで食いつなごうか」
あたしは【アイテムボックス】からブラウンカウを20頭出して並べた。
「「「「は?」」」」
いきなり出されたブラウンカウに皆が驚いていた・・・・どうしたのさ?
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