レディース異世界満喫禄

日の丸

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ごめんなさいラッチさん!!

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「まあとりあえず座ってください」



マリアールさんに椅子をすすめ座ってもらった後にあたしは立ち上がりマリアールさんに深々と頭を下げる。



「ごめんなさい」



「え?」



あたしのいきなりの態度に驚いたような声を出していたけど、あたしは頭を下げているのでどういうか表情をしているのかはわからない。



「今回は駆けつけるのが遅くなり申し訳なかった、それと間接的にではあるけどあたしの責任もあるので重ねて謝らせてもらいます」



さっきのガラムの推測が正しければガラムやアルベルト、そしてラッチさんとその部下を【ドラクーン】に入れた為今回のことが起こったといえなくもない。

あたしの『間接的な責任』と聞いた時息を吞む感じがあったので何かを察したらしい。



「詳しく聞かせてください」



あたしは頭を上げてマリアールさんに視線を向けこれまでの事を話す。



「・・・・・・なるほど・・・・・・お話を聞く限り貴女に責任はないと考えます、気にしないでください」



そう言って微笑むマリアールさんに軽く頭を下げる、そんなあたしを見た他の三人が立ち上がりマリアールさんに深々と頭を下げる。



「ジャンヌ様の事とは別に我々は元アラビータの騎士、同胞の・・・部下だった者の無体詫びても詫びきれません・・・・・・本当に済まない」



代表してラッチさんがそう言いガラムとアルベルトが『すまない』と言ってそのままの体勢で動かなくなる。



「サラッサルの被害は死者48人、そして怪我人は100人を超えます、ですのでそちらで捕らえた騎士達を私の・・・いえこの街の民たちに意思に委ねてもらいたいのです」



民にどうしたいのかを聞き、その意思を実行し罰としたいそうだ、だけどそれをすると厄介な事になるのはわかっているのだろうか?



「マリアールさん、それをすると国を敵に回すよ?」



多分被害者たちは騎士達を許さないだろう、端的に言えば『死刑』の望む者が多いと思う、それだけ今回の事は酷すぎる。



「判っております、ですが我々は今回の事で国に対しての信用を無くしました、また同じことをされるくらいなら敵対し、貴女達と手を組み新しくできる国に希望を見出したいのです」



だったらレンスを交えて話し合った方がいいかな?ってレンスは?そういえばサラッサルに来てからレンスに会ってないよ?



「ガラム、レンスは?あたし会ってないんだけど?」



「レンス様は一度ケネスダスに戻りましたよ」



え?もどったの?何でさ?話し合いもせずに?



「もどった?何でさ?」



「今回の襲撃でこの街で足りなくなった物をリスト化してケネスダスで仕入れて持ってくるそうだ、部下を200人つけて送った」



そうかあたし一日寝てたから色々な事をやってくれていたんだね。



「レンス殿とは話をしてます『一緒に戦ってくれ』とも言われていましたが保留していました」



「そうなんだ?」



まあいきなり国と喧嘩するから手を組みましょうなんて言われても即答なんてできないだろうね。



「でも貴女や騎士さん達と接してみて、私も決心しました」



ならばもう何も言えないのであたしは右手を差し出した。



「え?」



「握手、仲間になるんだからね」



そう言うと嬉しそうに微笑み握手して来た。



「ようこそ【ドラクーン】にあたしは【ドラクーン】の頭をやってるジャンヌダルクだ、それと・・・蒼天、魔法を解いて」



「「は?」」



元の姿に戻った時マリアールさんはともかくラッチさんまでが声を上げた。

・・・・・・・・・何でラッチさんまで驚いてんのさ?・・・・・・・あ!そう言えばラッチさんにはこの姿は見せてなかったよ!!



ごめんなさいラッチさん!!
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