レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
692 / 1,656

こわっ!!

しおりを挟む
「あたしが考えた作戦は単純だよ、まずはあたし、ライ、アリーヌで壁の上の弓兵と魔法使いを排除する」



遠距離攻撃を無効化しないと余計な被害が出るので遠距離攻撃魔法を持つあたし達三人がサクッと排除しついでに閉まっている入場門を開ける。



「それとその攻撃に行く前にあたしが【ゴーレムクリエイト】でゴーレムを1000体作るからそのゴーレム達の指揮をガラム、アルベルト、ラッチさんに任せるから一緒に突撃してきてね」



「「「「は?」」」」」



「え?」



何で驚くの?あたしが敵兵が3000近くいるのに400位の兵で突撃さあセルとでも思ったの?あたしそこまで鬼じゃないよ?



「ゴーレムってそんなに細かい命令は聞かないんじゃないのか?」



「へ?」



だってラステルの村に置いてきたゴーレム達は『襲い来る魔物を討伐』と『襲い来る盗賊の討伐』を自発的にやってくれてたよ?った話したら三人が思いっきりため息をついていたけどなんでなんだろうね?



「とりあえずゴーレム達を作ってから作戦開始ってことで」



「待ちなさいレン!」



「んじゃ【ゴーレムクリエイト】」



アリーヌが何かを言いたそうにあたしを呼ぶけど構わず魔法を使うと体中の力を外にゴッソリと持っていかれたような感覚に襲われ、視界が暗くなった。











「は?」



あたしはいつの間にか家の中で寝ていたらしく急いで跳ね起きてその家をを出る。



「あら?起きたのね」



家を出るとアリーヌが家にある庭で椅子に座ってお茶を飲みながら微笑んできた。



「あれ?良かった・・・まだ始まってないみたいだね」



いつの間にか寝てたけどまだ街に突撃はかましてないようでほっとした。



「え?もう終わったわよ」



「は?」



アリーヌの言葉に思いっきり間抜けな顔で聞いてしまった。



「貴女が倒れてもう一日たってるわよ?それに街は3時間くらいで攻めきれたし」



あたし一日も寝てたのか!!っていうか倒れたのあたし?



「え?あたし倒れたの?」



あたしの質問にアリーヌが溜息をつきながら答えてくれた。



「魔力の使い過ぎで倒れたのよ、貴女ねぇあんな強力なゴーレムを1000体も作って魔力枯渇で済んだことを喜びなさい、本来なら死んでもおかしくないわよ?」



「は?」



え?魔力枯渇じゃなく死んでもおかしくなかったの?こわっ!!



「普通の魔法使いがいっきに作れるのは大体3体位ね、生前の私で12体ってとこかしら?それを貴女は1000体ってどれだけ常識外れなのよ?」



え?あたしにそれを言われても・・・・ってそれどころじゃないべよ!!



「で?どうなったのさ?味方に死者は出なかった?街はどうなった?街の人は?」



今はそっちの事の方が大事だべよ!!



「さっきも言ったけど3時間位で戦闘は終了したわ、貴女の非常識なゴーレムのお陰で味方に死者はなし、怪我人も重傷者はいなかったわ」



・・・・・・よかった!!あたしが寝てる間に戦って死者が出たとかなったら皆に合わす顔がなかったからね。



「つーかアリーヌ?あたしの作ったゴーレムの何処が非常識なのさ?」



さっきから『非常識』って言葉が多過ぎるよ!あたしだって傷つくんだからね!!



「貴女の作ったゴーレムってこの国の上級騎士並みの実力があるらしいわよ?街を開放する戦いでも向うの騎士達をなぎ倒していってたし」



「それはゴーレムが強いんじゃなくて相手が弱いんじゃないの?」



何でもかんでもあたしのせいにしないで欲しいべさ!!



「それで?敵対してきた盗賊共は?」



「半数は死亡して、残りは街の広場に集めて捕らえているわ」



・・・・・・ケネスダスで怪我を治した後に後を追って行った騎士達も戦ったんだろうか?・・・・・考えるのはやめよう。



「んじゃ行ってみようか」



今回は戦いに参加できなかったけど顔は出さないとね。

しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜

青空ばらみ
ファンタジー
 一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。 小説家になろう様でも投稿をしております。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに
ファンタジー
 この世界には魔法が存在する。  そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。  その属性は主に6つ。  火・水・風・土・雷・そして……無。    クーリアは伯爵令嬢として生まれた。  貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。  そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。    無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。  その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。      だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。    そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。    これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。  そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。 設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m ※←このマークがある話は大体一人称。

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

処理中です...