レディース異世界満喫禄

日の丸

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へぶっ!!

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「あの・・・・・・俺もやっぱり一緒に戦います」



あたしと跪いたままの騎士のやり取りを見ていた他の騎士がそう言って跪いてきた。



「は?」



何でそうなったん?今のやり取りで?意味わからん!!



「貴女は私達を『数』ではなく『個人』で見てくれる方だ、戦うならそういう人と共に闘いたい」



「いやいや!!話聞いてた?あたしにつくってことはあんた等の家族に迷惑がかかるって事だべ?巻き込まれる人が可哀そうだべよ!!」



あたしのせいで知らない人に迷惑をかけるとか御免被るべさ!!



「我々が決めた事です、貴女は気にしないでください」



「そういう訳にもいかないべ?あんた等は自分が『あんたのせいで家族が死んだ』と言われて平気なのか?あたしはそれが嫌なのさ」



それを考えるとガラムとアルベルトとその仲間たちの家族の事を考えてなかった事に気がつき溜息をつきたくなる。

これは後でガラムとアルベルトにもキチンと言っておいた方がいいかもしれない。



「それを聞いても気持ちは変わりません!ぜひ我々も供に戦わせてください!」



そう言って此処に残ると決めたのは120人中90人もいた、残りは食糧を持って逃げた部隊に合流すべく旅立っていった。



「判ったよ、でも一つ言っておくよ?簡単に死のうと思うなよ?最後まで生きるとあがきな、あんた等はこれからあたしの仲間だ、遠慮せず何でも言ってくれ」



仲間になった以上少しでも多く生き残るようにしなきゃいけないね、頑張るべさ!!







「待たせたなジャンヌダルク、同胞を弔ってきた・・・・・この者たちは供に戦ってくれるという事か?」



ラッチさんが戦闘で亡くなった騎士達を弔らい終わり、戻ってきてあたしと共にいる90人を見て聞いてきたので頷く。



「そうだべ、一緒に戦ってくれるって、ラッチさんに預けるからガラムとアルベルトが戻ってきたら三人で話し合って部隊編成をしてほしい、それとアラビータの軍みたいに『使い捨て』を前提とした編成はやめてほしい」



真顔で頷くのを見た後ここにいる皆に声を掛ける。



「んじゃまちにもどろうか」



あたしの一言に全員がが頷き移動を開始しはじめるので、あたしはドラゴンズやアニマルズ、そして大人組と合流してお礼を言いながら撫でまわす。



「皆ご苦労様ね、あ!ガイアとノワール怪我がしてる!【メガヒール】!これで良し!!ごめんね!本当に頑張ってくれてありがとうね!!」



あたしの我儘で怪我をさせたのが申し訳なく【回復魔法】を掛けたとモフモフしまくりスキンシップを終わらせてから街に入るとかなりの数の住人が集まっていた。

どうやら3000人VS【ドラクーン】を見ていたらしい、そしてあたし達が街の中に入った途端街の人達の好意的な言葉がどこかしこで聞こえてきた。



「あんた等凄いよ!」 「3000人相手に勝つなんて」 「この街を守ってくれてありがとう」 「あとで店に来い!うまい飯を食わせてやる!!」 「俺も仲間に入れてくれ」



などと言う声を聴いてほっとした、あたし達の拠点となるこの街であたし達を否定する人はいなかってからね。



「へぶっ!!」



そう思いながら歩いていると・・・・・・・・・・・・つまずいてこけた・・・・・思いっきり鼻をぶつけたよ恥ずかしい!!



「「「「「「「「「「「ぷっ!!」」」」」」」」」」」」



歓喜の声が止まり爆笑の渦が巻き起こる・・・・・・・・・・・・かなり恥ずかしいんだけど!!姿を変えていて正解だったよ!元の姿で歩いていれば笑わなくて済むからね!



なんかラッチさん達が呆れたように見ているけど気にしたらだめだ!!



「【ドラクーン】の拠点に案内するよ」



いそいそと元ボロボロ宿に向かい、ついたらシンに説明を任せてあたし達は倉庫の方に向かう。

何人か街の人とすれ違ったのだけれど感謝の言葉と慰めの言葉を交互にいただきました・・・もうあたしがこけた話は広がっているらしい・・・・・・・・・・・・・何でこういう話って広がるの早いんだろうね?少し泣きなくなったのは内緒だ。
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