レディース異世界満喫禄

日の丸

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なんて安直な!!

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旅人さん達を助けてお爺さん達と話した後、その他の人達にも声を掛ける。



「他の人達は?怪我人はいない?」



「護衛をしてくれていた討伐者二人が・・・・・・」



そう言った人が横たわる人らしき男性二人を見ているのであたしはその二人の方に歩いて行き、横たわるその姿を見てホッとする。

かなり深手ではあるが息はまだある、助けられる!!



「【メガヒール】」



・・・・・・良し!!怪我も治ったし呼吸も安定している、これで大丈夫だろう!!



「さて・・・・・・・と?」



怪我人の回復を確認して立ち上がり後ろを見ると何故か旅人さん達が跪いていた・・・・・・・・って一体何があった!!



「え?皆どうしたのさ?」



いきなり跪かれるとかなりビビるんだけど!!



「神の巫女様とは知らず失礼な態度をとってしまい申し訳ございません!!」



そう言って土下座をして謝って来たのは、さっきお爺さんの後ろに隠れたお姉さんだ。

・・・・・・あ!あたしが回復魔法を使ったからか!!



「えっとね?あたしは神の巫女じゃないよ?たまたま【回復魔法】が使えるだけの旅人だよ?」



「え?【回復魔法】が使えるから神の巫女ではないのですか?」



土下座をしながら首を傾げる女性にあたしは頷く。



「神の巫女ってのは神様が選ぶ人の事を言うんだよ、あたしはそんな人間じゃないからね、だから皆立っておくれ」



皆が立ち上がったのを見た後、シン達に声を掛ける。



「シン、怪我人が目を覚ますまで此処で休憩しよう、カナデちょっといい?」



カナデを近くに呼んで小声でお願いをする。



「オレオ達に姿を隠したまま下に降りてきてもらうよう伝えて、、あとあの子達とアニマルズにおやつを出してあげて」



頑張ってくれたんだからゆっくりとおやつタイムを楽しんで欲しい。



「畏まりました」



アニマルズとドラゴンズの事はカナデに任せてあたしは旅人さん達の所に歩いていく。



「あんた達も少し休んだ方がいい、話も聞きたいしね」



最初にお話をしたお爺さんにそう話すと、お爺さんも頷く。



「わかりました、皆に言って休憩にします」



お爺さんは仲間の所に歩いて行き話をしだしたので、あたいはミズキの方に視線を向け声を掛ける。



「ミズキ、ティータイムの準備を」



「畏まりました」



さてとのんびり紅茶を飲みながら情報収集といくべさ!!







【アイテムボックス】から紅茶セットを取り出し用意をして皆でのティータイムとなった。



「それで?お聞きしたい事とは何でございますか?」



あたしの向い側に座るお爺さんが真剣な顔で聞いてきたんだけど・・・・・その両手に持っているクッキーのせいで台無しだと思うんだ!



「それを食べてからでいいから、【アラビータ】の・・・・いやここら辺の情勢を知りたいんだ、あたし達は旅をしていてその辺がわからないんだ」



「我々は貴女に助けていただいたのです、それくらいはお安いご用意です」



快諾してくれたようでホッとした。



「まず今この辺の事なのですが・・・・・最悪なのです」



「は?」



いきなり『最悪』とかが出て来るとは思わなかったべさ!!



「去年の初めに【アラビータ】では内戦が起こりました・・・・・軍部が主導し王家を討たんと戦を起こしこの辺りの貴族は王族側の陣営につき戦いました、結果全員が戦死しました・・・今街や村をを収めてのは次男や三男の方達で必死に立て直しを図っております」



うわぁ・・・何か聞くだけでヤバそうなんだけど!!



「そして二月前・・・・王と成ったアース様が【メイシェル王国】への宣戦布告をなされました」



・・・・・・・・・ん?『王と成ったアース様』?あれ?【渡り人】が王様になったんじゃなかった?・・・・・・・・・・確か小田部大地って名前だったよね?あ!!『大地』=『アース』か!!なんて安直な!!



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