レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
638 / 1,656

まずは先制!!

しおりを挟む
食事を終えアニマルズとドラゴンズはのんびりと過ごしてもらい、あたし達は今後の事を話し合う事にした。



「【アラビータ】に入ったから王都まで空から向かった方がいいと思うんだ」



国境を越えるときに見たんだけど国境警備隊と第三師団が約5000、それに対して【アラビータ】の先行隊約1000ぐらいが戦闘は行わずににらみ合っている状態だった。

【アラビータ】が手を出さずに睨み合いになってるのは後続部隊を待っている為だろう。



「それでいいと思いますわ、では話し合いは此処までにいたしましょう、レン様お風呂の用意をいたしますので湯船を出していただけますか?」



「あいよ」



【アイテムボックス】から湯船を取り出してその場に置く。



「それと【アースウォール】」



湯船を取り囲むように壁を作った後椅子に座ると、カナデがお茶を入れてくれる。



「お疲れ様ですレン様、今しばらくお待ちください」



その後お風呂に入り、のんびりした後アニマルズとドラゴンズと共に眠りについた。





「レン様おはようございます」



起きてすぐにカナデがお茶を入れてくれたので、しっかり目が覚めるまでボケーっと過ごす。



「レン様、昨日のお客様が猪とシャドースネークを一匹持って来て下さいました」



「え?あの子来てるの?」



カナデの話にしっかりと目が覚めた。



「いいえ夜遅くに持って来て下さいました、レン様はお休みになられていましたのでその旨をお伝えしたらお土産を置いて帰ってしまわれました」



昨日のご飯のお礼を持って来てくれたのかな?やっぱりあの子はいい子だったね。



「ありがたく貰っておこう」



その後朝食を食べて全てを回収した後ドラゴンズ達が元のサイズに戻る。



「皆、今日もおねがいね?」



そう言いながらドラゴンズの背に乗り、空に舞い上がる。





「レン様、あれを!!」



空の旅を再開して約二時間後シンが指をさしながら言ってきたので、その方向を見てみると、30人くらいの旅人をウルフ系の魔物が15頭くらいが襲っているのが見えた。



「ドラゴンズは空で待機!他は降りるよ!後着地はカナデに任せる!!」



言い終わると同時にあたしはオレオの背から飛び降り【アイテムボックス】から日光を取り出す。

まずは先制!!



「【サウザンドブレイブ】!!」



狙いは旅人とウルフたちの間!少しでもウルフと旅人の距離を離す!!

轟音と共に大地に突き刺さる炎の剣を避けるように後ろに下がるウルフを見つつしっかりと着地をする。



「ミズキ、カナデ旅人さん達の守りを、他はあいつ等の殲滅だ」



「「「「畏まりました」」」」



さて行くよ!!って思って走ろうとしたらあたしの獲物がいなかった・・・・・・・・・・あれ?あたしのこのやる気はどうしたらいいのかな?ねえ?

アニマルズとシン達が張り切ったのですぐに戦闘は終了し、このやるせない気持ちを抱えたまま後ろでまとまっている旅人さん達の方に歩いて行く。



「大丈夫だった?」



その中の一人の若い女性に声を掛けると『ビクッ』として近くに居た老人の背に隠れた。

え?アタシ怖くないよ?何でそんなに怯えてるのさ?



「助けていただいたのに孫が失礼な態度をとって申し訳ない、一つだけお聞かせください」



そのお爺さんがあたしを真剣な目で見ながら言ってきたので首を傾げる。



「なんだべ?」



「貴女様の後ろに居る魔物は、貴女の従魔でしょうか?」



ああ!あたしに怯えていたんじゃなく、アニマルズに怯えていたんだね。



「この子達は賢いから人は襲わないよ、とってもいい子だから」



「そうでございますか、だそうだぞネネ?」



お爺さんの言葉に隠れていた女性があたしの前に立ち深々と頭を下げた。



「助けていただきありがとうございます!それと失礼な態度をとってごめんなさい!!」



「別に気にしてないからいいよ」



あ!ついでだからこの人達からここいら辺の情報を聞いておこう!!

しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

伯爵令嬢の秘密の知識

シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜

光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。 それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。 自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。 隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。 それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。 私のことは私で何とかします。 ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。 魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。 もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ? これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。 表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

KeyBow
ファンタジー
 この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。  人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。  運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。  ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

処理中です...