レディース異世界満喫禄

日の丸

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正当防衛だべ!!

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【ヴィリーナ】をさらに伸ばして飛んでいるウインドドラゴンに【ヴィリーナ】を振り下ろす。



「グラァァァァ!!」



崖の上でずっとこっちを見ていたウインドドラゴンが一吠えし、【ヴィリーナ】が狙っていたウインドドラゴンの横の何もない空間を切り裂く。



「・・・・・・・ずらされた?あの崖の上の奴に?」



崖の上のウインドドラゴンが【ヴィリーナ】の魔糸を風の魔法【ウインドブラスト】で打ち軌道をずらしたっぽい、あいつ魔糸が見えてんのか?試してみるか?

あたしはもう一度空を飛んでいるウインドドラゴンに向かい【ヴィリーナ】を振り下ろす。



「グラァァァァ!」



やっぱり逸らされた!あいつ見えてるんだ!他のウインドドラゴンは見えてないぽいけど崖の上にいる奴には見えてる!



「グラァァァァ!グラァァァァ!」



崖の上にいるウインドドラゴンが二回咆哮を上げ、それを聞いた他のドラゴン達が一斉にあたしに背を向け方々に飛んでいき始め、崖の上にいた奴が、あたしの目の前まで飛んできて追いかけて行かせないように立ちはだかった。



「アンタ、仲間を逃がしたね?」



このドラゴンの行動を見てそう思った、このドラゴンは仲間を逃がすために残ったのだと。



「グラァァァァ!!」



立ちはだかったウインドドラゴンが【ウインドブラスト】をあたしに向けは放つが全てを【防御結界】で防ぎ【アイテムボックス】から取り出した日光を握り構えをとる。

このウインドドラゴンよく見ると他のウインドドラゴンより深みのある緑・・・エメラルドみたいだ。

なんて事を考えていたらウインドドラゴンが物凄い速さで距離を潰し右腕を振り上げて・・・・・思いっきり振り下ろすのを日光を使って受け止める。



「やっぱりすごい力だね」



何とか受け止める事が出来たけど反撃は出来なかった、そしてウインドドラゴンは背を見せるように横に回転し・・・尻尾を叩きつけてきたけどそれも日光を使い防ぐ。

けど勢いを殺す事は出来ずあたしは後に弾かれるように下がった。



「なんか戦い慣れてないかコイツ?つーか接近戦慣れしてる気がする」



あたしは弾かれて出来た距離を思いっきり踏み込みそのままの勢いを利用して横凪を放つがそれを飛んで躱すウインドドラゴンに【ヴィリーナ】で追撃を掛けるように【ヴィリーナ】を振り下ろす。

それを【ウインドブラスト】で逸らしあたしに向かいツッコんで来たのであたしもウインドドラゴンに向かい走り出し・・・飛んでくる相手に向かい勢いそのままに大地を蹴りそのまま飛んで日光で振り下ろしをウインドドラゴンの肩にかます。



「グラァァァァ?」



ゴキン!という音が聞こえてウインドドラゴンが大地に着地し片膝をつく、どうやら肩の骨を砕くことが出来たようだ。

睨むようにあたしを見るウインドドラゴンに視線を向け、そして話しかける。



「これで終わりにしないか?アンタさっきまでの行動を見る限りかなり賢いよね?あたしの言葉もわかるんだろ?」



ランクが高い魔物ほど賢いのはギンガ達をみて理解している、ましてや相手はドラゴン、しかもさっき仲間を逃がしたり、魔法で魔糸を狙い撃ちしたりとしていたんだかなり賢い・・・はず!!



「あたしにもう戦う意思はない、あんたも仲間を守りたかっただけだろ?だからもう辞めよう?」



相変わらずドラゴンはこっちを睨んでいるけど敵意が無くなった気がする。



「それとあんたの仲間を倒しちまったけど、先に手を出して来たのは向こうだからね?正当防衛だべ!!」



ふんすぅ・・・・・となんか溜息をついたような鼻息をあたしにかけてウインドドラゴンは宙に浮き背を向けて此処から離れようとする。



「ちと待った!!!戻ってきて!!」



まだ話は終わってないよ!!

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