レディース異世界満喫禄

日の丸

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先に進むとしよう!!

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「【グリフォン】もなりふり構わなくなってきたね」



盗賊団を仲間に引き入れるとかよくも思い付いたものだね・・・・あ!前から盗賊共を仲間に入れてたねそう言えば。



「盗賊共も捨て駒にされる可能性が高いのによくもまあ同意したね」



あたしの呟きにダナムがしかめっ面で答えてくれた。



「あいつ等は自分達なら他とは違うって言う妄想を持ってるんだろうさ、そして成り上がる・・・とな」



「何の根拠もない自信と都合のいい妄想の為に命を捨てるって事だな・・・・・はた迷惑な」



ハイラルとダナムの話を聞き思わず頷く。



「でだ、そいつらが与えられた任務がガイアスの砦に向ってくる部隊の足止めだそうだ、具体的には部隊の運んでいる物資を奪うなり焼くなりして時間を稼ぐ気だったらしい」



なるほどねこっちの数が多いのを分かってるのに100人で潜んでいたのは、物資を何とかしたらとんずらする為に少人数での奇襲という策にしたって事か。

まああたしとカナデが居れば奇襲は絶対に成功はしないんだけどね。



「確か何とかの砦まであと四日はかかるって言ったよね?」



「ガイアスの砦な?そうだ後四日はかかる」



まああたし達は1000人での移動だどうしても時間が掛かってしまう。



「って事はさっきみたいな連中が途中で待ち構えてる訳だ」



「そうなるな」



問題は相手が盗賊だという事、盗賊は当然の事だが外で旅人や商人達を襲う。

彼等は『外』での戦闘に長けているのだ、それは力以外の事も含まれており奇襲に夜襲、それと『罠』による捕獲も含まれる。

先にも述べたように奇襲や夜襲は通用しないけど外での『罠』に関しては専門外だ、多分ライでも見抜けない『罠』があると思う。



「ハイラル、この部隊に『罠』に詳しい人っている?」



「いないがそんなに警戒する事か?」



「あたしはそう思う、これだけの人数の移動している所・・・先頭の人間が大きな落とし穴にかかったとして後ろは直ぐには止まれない、なだれ込むような感じで犠牲者が出るだろうね」



アタシならそうする、味方が少ないとき敵に最もダメージを与える為に『罠』を使うという選択肢を取る、10人20人なら直ぐに止まる事は出来るだろうけど1000人では確実に止まった勢いで二重事故になるから被害が増える。

仕掛ければ見てるだけだからね、だからこそ警戒すべきだ。



「あたしは出来るだけ被害は出したくないんだよ」



これは当たり前の事だと思うけど徹底したい。



「話は分かった部下に聞いてみよう」



ダナムが立ち上がり歩いて行った。



「お前に言われて納得した、だが敵が・・・向こうの奴が『罠』を使ってくるか?盗賊なんて何も考えてなさそうだが」



まあ基本的にその考えには同意する、だけど盗賊の中にも頭を使う奴は確実にいるし、規模の大きい盗賊団は生き残ってきた分様々な策を持つと思う油断はしない方がいい。



「まあお前の言う事ももっともだ、俺達も警戒しながら進むことにしよう」



「待たせたな部下の中には残念ながらいなかった、仕方ないから皆で警戒しながら進むしかないな」



ならしかなないね、うちの子達やアニマルズにも警戒してもらいながら先に進むとしよう!!











・・・・・・・・・・って思ってた時期もあたしにはありました!!

この三日で奇襲や夜襲あったけど『罠』に関しては全くなかったよ!!バカなの?搦め手を使わず力技で大軍に向かってくるとか本当にバカなの?警戒していたあたしの方がバカみたいじゃん!!

ハイラル達を含め全員がそれに関しては何も言ってこなかったけど、きっと心の中では『結局何も起きないじゃん』と思ってるよきっと!!



「おのれ【グリフォン】!!あたしに心理ダメージを与えるための策を取るとは思わなかったべさ!許せん!!」



けっして読みが外れた事に対する八つ当たりじゃないよ?元々【グリフォン】には怒ってたんだよ?

・・・・・・・・・・・信じて!!
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