レディース異世界満喫禄

日の丸

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お断りします!!

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もう頭に来たよ!今度はあたしから仕掛ける!!全力で踏み込んで!!



「へぶっ!!」



「あうっ!!」



エミットさんと正面衝突したよ!!めっちゃ痛い!!

何今のスピード?考えてみればSSSになってから全力を出して戦った事って今までなかったから、この速度が出るのは想定外だったよ!!



「いきなり速くなったな?しかもその速さを制御出来てない・・・・・・これがお前の『奥の手』か?」



違うんです!!『奥の手』なんかじゃなくて初めての『全力』なんです!!



「今のはただのミスだべ、これからが本番だ覚悟しな?」



さっきの速さを想定して動けば問題ないはず!!行くよ!!

今度は『速さ』を意識しながら全力で踏み込み日光を振り下ろす。



「な?くっ!!」



あたしの速さに驚いたエミットさんが日光での一撃にヤバいと感じたのか横に転がるようにしてよける。



「速さを制御している?さっきのは本当にミスだった?これは本当に驚きだ・・・・あたしの負けだレン」



あれ?何かいきなり考え込んでいきなり降参したよ?何この流れ?



「私ではお前に勝てないな、い経験になったよ」



剣を鞘に納めていい笑顔でお礼を言ってくるけど騙されないよ!!あたし殺されそうになったんだから!!



「あたしはこんな経験したくなかったよ、死にそうになるなんて」



「それは貴女が悪いわ、最初から本気で来ないのが悪い」



そうだけどそうじゃないでしょ!!



「模擬戦で全力出すなんてするわけないじゃん」



戦場ならともかく訓練なんだ本気で行くことなんてまずないと思うんだ!!



「・・・・・・え?私は常に本気だけど?」



真顔で首を傾げてるよ!!エミットさんって脳筋だったのね!!



「私はこの国でも随一の腕を自負してるがレンに勝てる気がしない、時間があったらまた手合わせして?勉強させてもらうわ」



そんなエミットさんのお願いにあたしは笑顔で答えておく。



「お断りします!!」



あたしは戦闘狂とは違うのです!!のんびりと過ごしたいのよ!!



「遠慮しなくていいのよレン!時間が出来たら誘いに来るわ」



「いえ結構です」



お願いだから話を聞いてエミットさん!これは振りじゃないんだからね!!



「まあこの話はここまでで、レイオス!こっちに来なさい!!」



あたし達の模擬戦を見ている兵たちの方に視線を向けてエミットさんが声を上げる。

兵達の一番前であたし達を見ていた男性・・・スキンヘッドのがっちりとした長身の男がこっちに向かって歩いて来た。



「この男はレイオス、今回貴女の部隊に組み込む王都側の兵士達を纏める騎士よ、貴女の副官の一人として加わるわ」



「レン殿、レイオスですよろしくお願いします」



いかつい顔で礼儀正しく礼をしてくる、流石国につかえる騎士だけあって礼儀正しいね。



「レイオス、見ていてわかったであろう?レンを指揮官にしても問題ないと」



「はい、このお方自体も素晴らしい力量をもっておりますし、指揮に関しては先の戦いで見せていただきましたので問題は無いかと思われます」



何か高評価なんだけど!まあ難癖付けられるよりはいいかな?



「話は聞いてると思うけど、二日後に出発するんでよろしく」



「わかりました、物資の手配はすでに済んでおります出発までには揃いますのでご安心を」



「ありがとう」



詳しい事は全て丸投げしてあたし達はゆっくりと王都でも見て周ろうかな?さすがにアズエルには戻れないし・・・そうしよう!!

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