レディース異世界満喫禄

日の丸

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絶対に許さん!!

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いい匂いが漂ってくる場所に導かれるようにあたし達は街の食事処が集まっている区域に向かい、そしてどの店に入るかを悩んでいる最中だ。



「どこがいいんだろうね?レンお姉ちゃん」



「うーんどこも美味そうな感じがするんだよね」



気になる店がありすぎてどこに入ればいいか分かんないんだけど!!



「ん?君達は」



皆で悩んでいたら後ろから声が掛けられたので振り向くと公園で演奏していた青年が立っていた。



「君達は俺の演奏を聴いてくれて、お金も払ってくれた子達だよね?ありがとう」



「それだけの価値はあったからね」



「それでこんな所で立ち止まってどうしたんだい?」



迷惑にならないよう端によってるけど少し目立つのかな?



「美味しそうな店ばかりでどこに入るか悩み中なんだべ」



「ふむ・・・・なら此処がお薦めだ」



あたしの手を引っ張って一つの店に入る。



「俺はこの街に来て一週間くらいだからねこの辺のの店は制覇したよ、そしてここが一番おすすめだ」



青年がニコニコしながら説明しつつ座りメニューを取ってあたしに差し出したので受け取り・・・・・って!!



「なんでアンタとご飯を食べる流れになってんだい?」



気がつけば同じテーブルに付きメニューを眺めてるって!



「ん?おれも腹が減ったしね、安心してくれ自分のお代は自分で払うから」



「・・・・・まあいいやアンリ何食べる?」



「わかんないからレンお姉ちゃんの任せる!」



「それなら・・・これとこれと・・・ねえスープはどれ??」



「これだな」



青年がメニューの中の一つを指さしたのでそれも頼む。

注文を終えたので改めて青年に視線を向ける。



「で?アンタは何であたし達とご飯を食おうと思ったのさ?」



「む?さっきも言ったが腹が減ったからな、それにご飯を食べるなら美人と食べた方がさらに美味く感じるだろう?」



「変な事したら此処からたたき出すからな」



ご飯がまずくなるようなことはやってほしくないよね、それに今はアンリがいるんだ教育上よくない事をやる事は絶対に許さん!!



「わかってるよそこまで愚かじゃないよ、!そう言えば自己紹介がまだだったね、俺はダルムだ、吟遊詩人のダルム、よろしくな」



「あたしはレン、この子はアンリそしてこっちがカナデとアリーヌ」



「皆さんよろしくね」



ダルムがにこやかにイケメンスマイルで挨拶をするがうちのメンバーは淡白な挨拶をしてお終いだった。

だってあたし達のパーティーにもイケメンは居るからね!!二人も!!

それにあたしはそこまでイケメン好きじゃないしね!



「お待たせしました」



従業員さんがテーブルに料理を並べて行き、アニマルズ用の料理も下に並べてくれた。

あたしが頼んだのはアグレって言うスープ、パスタ生地の中にひき肉、玉ねぎ、ほうれん草などを詰めた大きめのラビオリのようなものを、透き通ったスープに浮かんでいて、見るからに美味しそうだ!

それとザワ―と言う料理、ソーセージと付け合わせにキャベツらしきものが付け合わせとして置いてある、これも美味しそう!!

そして極めつけはケバブ!!メニューを見た時に驚いたけどめっちや嬉しかったので頼みました!!

もうね!この時点でこの店は当たりなんだよね!いざ実食!!



「ああ・・・・久しぶりの味だ」



ケバブにかじりついて味わった後意識せずに言葉が出た。

こっちに来て色々向こうの味を再現したけどケバブを食べたのは本当に久々だったので思わずぽろっと出てしまった。

皆を見てみると料理が気に入ったのか黙々と食べている、このままだと足りなくなるね!



「すいませんさっき頼んだ料理20人前追加で!!」



この地に来た【渡り人】よこんなおいしい料理を伝えてくれてありがとう!!

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