レディース異世界満喫禄

なんつー理由だよ！！

「ただいまー」



王城から泊っている宿に帰って来て、お留守番をしてくれていたアニマルズ達にもみくちゃにされながらエルスさんに挨拶をする。



「お帰りなさいませレン様」



大人組にリビングに集合してもらい、これからのことを話すことにした。



「取り敢えずプレシア関係は落ち着いたと思っていいかな？メイシェル王国とウォルムに問題児たちを送ったし、女王様も元気になったから問題はないと思う、なのでこれからまた観光を再開したいと思います！！」



「レン、ちょっといいかしら？」



ドミナさんが手を上げて話しかけてきたので頷く。



「私もあなたのパーティーに入れてもらえないかしら？」



「は？」



え？だってドミナさんは此処がホームの討伐者で情報屋だべ？何でさ？



「え？何で？」



「貴女について行った方が面白そうだからよ」



真顔で理由を言ってきたけどなんつー理由だよ！！あたしはそんなに面白い事やってるつもりはないんだよ？本当だよ？



「でもあたしはアンタを【輝夜】に入れる気はないよ？」



【輝夜】はあくまであたしとシン達のパーティー、他の人を入れる気はない、理由は二つ、一つ実力が違いすぎるため、シン達はあたしと同等の能力を持っている、そんな中。一人が力不足で危ない事を引き寄せる可能性がある、それは出来るだけ避けたい。

もう一つはシン達自身の正体だ、先にあげた理由でシン達を頼る時に人が武器になる所を見せる事になる、それもできるだけ避けたいのだ。



「そっかぁ残念だ、じゃあ帰る時にメイシェル王国まで一緒に連れて行ってくれない？先ずはメイシェル王国を見て周ってからその後の事を考えるから」



「それくらいならいいよ」



ドミナさんには申し訳ないがそれで手を打ってくれてよかったよ。



「あ！それとエルスさん」



視線をエルスさんに向けて報告しておく。



「はい？」



「家もらったから探さなくてもよくなった」



「はい？」



最初の『はい？』と次の『はい？』はかなりトーンが違った、エルスさん首を傾げたまま固まってるし！！



「エルミアさんが王族の所有している家の一つを今回のお礼としてあたしにくれたんだよ」



「・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁ」



エルスさん！深いため息をつかないで！！あたしもビビったんだよ！！しかも管理までしてもらう事になるとは思わなかった！！



「わかりました一度皆でその家に行きましょう、王族の所有していた家ならば家具とかもいいものをそろえていそうですが何か買い足さねばならぬかもしれませんし、部屋割りとかもしてしまいましょう」



「分かったべ、明日皆で行って必要な物をそろえちゃおう」



明日もらった家に行くことになった。





「でっか！！」



あたし達は今もらった家の前に居るんだけどあたしが所有するどの家よりもでかく、子供達や大人組までもが驚いていた。



「これは流石に驚きました」



エルスさんがあたしを見てしみじみと呟きその言葉にあたしも頷く。



「これ３０人は住めるよね？」



二階建ての家なのだが大きさが桁違いで向こうで言うＯオンとかどこぞのアウトレットモールみたいな広さの建物でデザインは洋風だった。



「これならギンガ達ものんびりできるだろうけど、なんかあたしが落ち着かなそうなな感じがする」



あたしは何処にでもいる一般人なんだよ！ここで落ち着いて過ごせるか疑問だよ！



「じゃあ一通り見てみよう」



中に入って部屋を探索しエルミアさんお薦めの露天風呂を発見！景色を確認すると観光で見た城とシーリス湖が日の光を受け美しく輝いている所だった。



「いい景色だ、お薦めされるだけはあるね」



その後必要な物を調べて、部屋割りを決め揃えるる事になった。

その後落ちついて皆で観光を再開、子供達としっかり楽しんだ。