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そりゃあ誰でも驚くよね!!
しおりを挟む「レンちゃん・・・・Aランクモンスターを倒したの?」
アンヌシアさんが珍しく驚いた顔で聞いて来たので頷いた。
「うんウォルムのギルドで売ったらミスリル聖貨一枚で売れたよ」
今度は騎士達が全員固まった・・・・なにかおかしいこと言ったかな?でもこれで驚かれると、体と心が持たないと思うんだよね、べへモスもまだ来るし!!
「美味しい!!」
子供達はそんなのをお構いなしに出された料理を笑顔で食べている、それを見た大人組が料理に手を付け、ひと口目で固まった後、黙々と口に料理を運ぶ、気に入ってくれたようで何より!
そしてしばらくして二品目が運ばれてきた。
「オーシャンズデッドのスープでございます」
深皿の中にはオーシャンズデッドの肉と野菜が浮かびスープの色は薄い小金色、においはコンソメスープっぽいんだけど。
「うっま!!」
コンソメスープにオーシャンズデッドの肉の旨みが合う!多分スープの色はオーシャンズデッドの肉を入れた影響だろうと思う、このスープいい!気に入った!!
「しかしレンが店まで持ってるとは思わなかったわ」
プレシアがグラス片手ににこやかに言ってきたので笑いながら答える。
「持っているとは違うかな?一応オーナーだけどこの店はモンドに丸投げだし、【カグヤ商会】の方はエルスさんが頑張ってるんだ、だから偉いのはモンドやエルスさんなんだよ」
【銀狼の寝床】の最初の立ち上げには関わったけど後は丸投げだったし、【カグヤ商会】に関しては気が付けば出来た!だったからなぁ・・・・
「え?この飲食店だけじゃなくて他にも店があるの?凄いわね」
「あとで案内してあげるよ」
スープを堪能していると次の料理が運ばれ来た。
「失礼します、ローストべへモスでございます」
ガシャン!
音がした方を見ると騎士達が手に持っていたカトラリーを落としてそのままの体勢で固まっているのが見えた。
なにやってんだろうね?そんなに【軍】で疲れたのかな?
「・・・・・・レンちゃん・・・べへモスって本当に?」
ソルティさんが顔を引き攣らせて聞いて来たので頷いて説明する事にした。
「この間ウォルムで【スタンピード】の騒ぎがあったのを知ってるでしょ?その時にあたしの仲間がダンジョンアタックして、べへモスに遭遇、撃退して持ち帰ってくれたんだ、べへモスってかなり美味いよ?」
「ちなみにレンちゃんはダンジョンアタックはしなかったの?」
アンヌシアさんが恐る恐ると言った感じで聞いてたの正直に答えておく。
「あたしも別のダンジョンに潜ったよ?」
「もしかして制覇したりとかは・・・・・」
「したよ?」
再び固まる騎士達・・・・・・あ!アンヌシアさんとソルティさんも固まって・・・・・ん?プレシアも?
アンヌシアさんが再起動して恐る恐る聞いて来た。
「最下層の敵は何だったの?」
「ノーライフキング・・・・じゃなかった!ノーライフクイーン」
アリーヌがこっちをジト目で見ていたので慌てて訂正した。
「・・・・・・・・・・倒したの?」
「無理!」
「そうよねぇ」
何故か安心したように胸を押さえてほっとするアンヌシアさん。
「だって敵意が無くなったから流石に手が出せなくなった」
ていうか『戦う気がそがれた』が正しいかな?
「エ?」
「そこにいるからね」
あたしはアリーヌを指さしながら真実をアンヌシアさんに告げる。
「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・は?」」」」」」」」」」」」」」」
このフロアに居るエルスさんとカナデ、それと子供達以外の言葉がハモる。
そりゃあ誰でも驚くよね!!
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