レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
403 / 1,656

そりゃあ誰でも驚くよね!!

しおりを挟む

「レンちゃん・・・・Aランクモンスターを倒したの?」


アンヌシアさんが珍しく驚いた顔で聞いて来たので頷いた。


「うんウォルムのギルドで売ったらミスリル聖貨一枚で売れたよ」


今度は騎士達が全員固まった・・・・なにかおかしいこと言ったかな?でもこれで驚かれると、体と心が持たないと思うんだよね、べへモスもまだ来るし!!


「美味しい!!」


子供達はそんなのをお構いなしに出された料理を笑顔で食べている、それを見た大人組が料理に手を付け、ひと口目で固まった後、黙々と口に料理を運ぶ、気に入ってくれたようで何より!

そしてしばらくして二品目が運ばれてきた。


「オーシャンズデッドのスープでございます」


深皿の中にはオーシャンズデッドの肉と野菜が浮かびスープの色は薄い小金色、においはコンソメスープっぽいんだけど。


「うっま!!」


コンソメスープにオーシャンズデッドの肉の旨みが合う!多分スープの色はオーシャンズデッドの肉を入れた影響だろうと思う、このスープいい!気に入った!!


「しかしレンが店まで持ってるとは思わなかったわ」


プレシアがグラス片手ににこやかに言ってきたので笑いながら答える。


「持っているとは違うかな?一応オーナーだけどこの店はモンドに丸投げだし、【カグヤ商会】の方はエルスさんが頑張ってるんだ、だから偉いのはモンドやエルスさんなんだよ」


【銀狼の寝床】の最初の立ち上げには関わったけど後は丸投げだったし、【カグヤ商会】に関しては気が付けば出来た!だったからなぁ・・・・


「え?この飲食店だけじゃなくて他にも店があるの?凄いわね」


「あとで案内してあげるよ」


スープを堪能していると次の料理が運ばれ来た。


「失礼します、ローストべへモスでございます」


ガシャン!

音がした方を見ると騎士達が手に持っていたカトラリーを落としてそのままの体勢で固まっているのが見えた。

なにやってんだろうね?そんなに【軍】で疲れたのかな?


「・・・・・・レンちゃん・・・べへモスって本当に?」


ソルティさんが顔を引き攣らせて聞いて来たので頷いて説明する事にした。


「この間ウォルムで【スタンピード】の騒ぎがあったのを知ってるでしょ?その時にあたしの仲間がダンジョンアタックして、べへモスに遭遇、撃退して持ち帰ってくれたんだ、べへモスってかなり美味いよ?」


「ちなみにレンちゃんはダンジョンアタックはしなかったの?」


アンヌシアさんが恐る恐ると言った感じで聞いてたの正直に答えておく。


「あたしも別のダンジョンに潜ったよ?」


「もしかして制覇したりとかは・・・・・」


「したよ?」


再び固まる騎士達・・・・・・あ!アンヌシアさんとソルティさんも固まって・・・・・ん?プレシアも?

アンヌシアさんが再起動して恐る恐る聞いて来た。


「最下層の敵は何だったの?」


「ノーライフキング・・・・じゃなかった!ノーライフクイーン」


アリーヌがこっちをジト目で見ていたので慌てて訂正した。


「・・・・・・・・・・倒したの?」


「無理!」


「そうよねぇ」


何故か安心したように胸を押さえてほっとするアンヌシアさん。


「だって敵意が無くなったから流石に手が出せなくなった」


ていうか『戦う気がそがれた』が正しいかな?


「エ?」


「そこにいるからね」


あたしはアリーヌを指さしながら真実をアンヌシアさんに告げる。



「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・は?」」」」」」」」」」」」」」」




このフロアに居るエルスさんとカナデ、それと子供達以外の言葉がハモる。

そりゃあ誰でも驚くよね!!
しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

伯爵令嬢の秘密の知識

シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

処理中です...