レディース異世界満喫禄

日の丸

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何でこうなった!!

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エルスさんに怒られること10分・・・・・


「・・・・・という事を忘れないでください、それとプリシア様にきちんと説明しておいた方がいいでしょう、その方が【付与】を生かすことが出来るでしょうし」


・・・・やっと正座から解放される・・・・助かった!


「聞いてますかレン様?」


「もちろんです!!」


笑顔で聞いてくるエルスさんに返事をする、ここで聞いてませんでしたと言ったら確実にあと10分は延びてしまう!!

あたしは立ち上がって痺れ始めた足を摩った後、プリシアの所に歩いて行き話があるからリビングで話そうと声を掛けてリビングに移動した。




「プリシア、アンタの天井に突き刺さり事件の原因が分かったよ」


「え?何が原因なの?」


テーブルの上に乗り出すように詰め寄って来たプリシアの腕に装備してある【アース】を指さしながら答える。


「そのガントレットだよ、それには【超硬化】と【超軽量化】てのが付与してあるんだ、それが装備者にも影響を及ぼしている・・・・みたいだね」


「・・・・・・つまり?」


「あんた自身の体重をほとんど感じなくなりスピードアップ、あんたの防御がオリハルコン並になり攻撃がほとんど効かない」


・・・・・おかしいな?人に渡すために騒ぎにならないようありふれた【付与】選んだはずが、言葉にすればかなりヤバいよね?・・・・・何でこうなった!!


「え?それってもう無敵じゃないの?」


・・・・・何でそういう考えになるのかな?無敵?この世の中にそんなものは存在しないのに。

この考えは危険だ、少し訂正させないと。


「プリシア本気の立ち合いをしよう、広い部屋に行くよ」


「え?本気」


「そう、あんたはあたしを殺す気できな」


それだけを言うとあたしは訓練に使ってる広い部屋に歩いて行く。





広い部屋でプリシアと向き合ってる、そしてそれを見つめてる家族達。


「ガイルよく見ときな、これから見る事はめったに見れる物じゃないからね」


「はい!!」


ガイルの返事と共に物凄いスピードであたしに肉薄するプリシアを体一つ分動かして右フックを放つ。


「ぶ!!」


そのフックがプリシアの左頬にヒットしプリシアを弾き飛ばす。


「アンタのスピードが上がってもそれが見える相手、スピードが上回る相手だとその速さを使いこなさなければ、意味がなくなる」


あたしが喋っている間にもプリシアの素早い猛攻は続くがそれを躱し的確に攻撃を当てていく。


「それと防御面・・・・」


此処であたしは右フックでのけぞらせた後、足払をしてプレシアを転がして後ろに回り、チョーク・スリーパーを決める。


「あんたの防御力はオリハルコン並だけどこういう技には意味がない」


暫く抵抗していたけどぐったりした・・・・・・・落ちたみたいだね。


「【メガヒール】」


気を失ったプレシアが目を覚ましあたしを見上げた。


「わかったかい?無敵なんてはないんだよ、どんな物にも弱点や欠点はあるって事だ、だから油断はしないように」


「はい」


理解してくれたようで何よりだ。


「それとあんた戦いの最中足を使ってなかったよ、あんたのスピードを生かすためには足を使った動きが必須となるからきちんと練習して」


「はい」


それだけ言うとプレシアから子供達に視線を向けると大人組も含めて皆が笑顔であたしを見ていた。


「「「「「「お姉ちゃん凄い!!」」」」」


「さすがお姉さま!!」


「レン・・・・貴女本当に凄いわね」


皆の下に行くと皆が嬉しそうに言ってくれる、頑張ってよかった!!


「レンお姉ちゃん」


ガイルが真顔であたしに近いて来て絞り出すように訪ねてきた。


「僕もレンお姉ちゃんみたいに強くなれますか?」


あたしはガイルの頭を乱暴に撫でた後に、笑顔で言い放つ。


「もちろんだ!」


頑張れガイル!!

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