レディース異世界満喫禄

日の丸

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怖いよぅ!!

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生暖かい目で見ていたリュージュが声を掛けてきた。


「納得した?でも本当にご苦労様、貴女達のおかげで王都まで魔物がこなかったわ」


ああ!そうか【スタンピード】が収まらず魔物が溢れ続けたらここまで来る可能性もあったんだ。

【スタンピード】が起きて約5時間くらいで入口に蓋をしこともあり、被害を最小限に抑えることが出来たのか。


「まあ結果オーライって事だね、そう言えばリュージュありがとうね」


「ん?いきなり何?」


いきなりあたしがリュージュに頭を下げたのを彼女が驚いたようだ。


「見習いを雇ってくれたんだね、リクを見てリュージュに頼んで正解だったと思ったよ」


リュージュの隣に控えてるリクをみて微笑みリュージュに再び頭を下げる。


「本当にありがとう」


「私もリクを迎え入れて良かったと思ってるから礼はいらないわ」


「それは良かった、きちんと鍛えてあげてね?」


「もちろんよ」


「それでレン、貴女【迅雷】を見せなさい、手入れが出来る人がいるとは聞いてるけど、貴女この【スタンピード】でかなり【迅雷】を酷使したでしょう?本格的に見てあげる、出して」


・・・・・・・ああああああ!!こっちも忘れてた!!リュージュに【雷神】のこと言って無いんだった!!やべえぇぇぇぇぇ!!どうするべ・・・・・・良し!


「本拠地に置いてきちゃたった」


だってね?『目の前に居ますよ?』とは言えないじゃん?今ライは人型なんだから!!


「じゃあ明日持って来なさい、すぐにでもやるべきなんだから」


「はい」


・・・・・・・・・彼女は善意で言ってくれてるんだからいやとはいえないよね・・・・・腹をくくるよ!!・・・・・・・・・・・明日ね!!

それからしばらく彼女と話して本拠地に戻った。










「で?他に言いたいことは?」


あたしはリュージュの前で正座させられていた。


「えと・・・・・・ごめんなさい」


「それは何に対しての『ごめんなさい』なんだ?」


あたしの前で腕を組み仁王立ちしているリュージュが迫力のある笑顔で聞いてくる・・・・・・怖いよぅ!!


「【迅雷】をこんな風にしたことに・・・・へぶ!!」


脳天チョップ!脳天チョップは無いんじゃないかなリュージュさん!!


「おバカ!!そんな事で私が怒るか!!あたしが怒ってるのは【そんな事で怒る】と思われてることだ!きずきなさい!このおバカ!!」


・・・・・そうか・・・・そうだよね、そう思われてたら確かに悲しいもんね。


「うんごめんなしゃい」


・・・・・・・・あああ!ここでかんだ!!恥ずかしい!!



「・・・・・・はぁぁぁ・・・・あんたは・・・・・わかった!もう怒ってないよ」


お願いだからそんな生暖かい目で見ない欲しいべよ・・・・泣きたくなってきたよ!!


「じゃあこの【雷神】だっけ?見せてもらうわね」


リュージュには【雷神】の擬人化以外の能力は教えてあるので、彼女は自分の作品がほう進化したのかを見てみたいのだろう、ちなみにライにリュージュが【雷神】を手に取っても痺れさせないようにお願いしておいた。


「より美しくなってる」


【雷神】を鞘から抜き日に掲げながら刀身を見つめて10分くらいその体勢で動かなくなる。

・・・・・あれ寝た?・・・・そんな訳はなく睨むように刀身をみて・・・・やっと鞘に戻す。


「ありがとうレン!次の制作に関するアイデアが浮かんだわ!貴女のお陰よ!リク来なさい!始めるわよ!!」


その言葉を残して奥に走っていくリュージュ、その後姿をあ然と見送るあたし達。

・・・・・・参考になったなら良かったよ・・・・・・うん・・・・・・流石にいきなり駆け出すとは思ってなかったべ!!


「はっ!レンお姉ちゃん、またね」


「リク、リュージュの世話をお願いね?あの子なんか危なっかしい」


「はい!!」


慌てて奥に向かうリクを見送った後店を出た。




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