レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
327 / 1,656

皆に会って癒されるんだ!!

しおりを挟む

「さて皆がそろった所で【転移の腕輪】について話し合うべさ」


あたしの言葉に此処に居る四人は真顔になりあたしを見つめてくる。


「最初に言った通り二王家に【転移の腕輪】を献上する、理由はあたしとあたしの家族に害を及ぼさないため、でも一つだけ条件を付ける」


「聞こう」


ケインが頷いたので話をする。


「悪用しない事、この腕輪を使えば一度行ったところはどこにだって行ける、敵国に侵入させた者に使わせ軍を送り込むなんて事も出来る、侵略や戦争には使わない事、これを約束して欲しい」


「もし約束を破った場合は?」


「あたしが怒る、それはもうめちゃくちゃ怒る」


何だろう・・・・急に皆が子供を見守る親のような視線を向けて来たよ?


「まずあたしが王都に乗り込んで城を吹き飛ばして王族皆を逆さ釣りにする国民の前で、その後お尻1000叩きの刑をする、これも国民の前で」


城を吹き飛ばすくらいは魔法でできそうだからね! 

ん?何で皆顔を引き攣らせてるのさ?これくらいやらないと罰にならないでしょ?


「本気・・・・か?」


顔を引き攣らせてケインが効いてきたので笑顔で頷く。


「もちろん!それくらいはできるよ!!」


「そうか・・・・・他に条件は?」


「うーん・・・・ないね、悪用しなければ好きに使って」


ケインが真顔で頷く。


「お前との約束を守るとメイシェル王国の名に誓おう、何なら誓書に残すか?」


「いいべさ、ケインを信じるよ」


ニヤリと言ってやったらケインもニヤリとする。


「我もウォルムの名に誓おう」


アクスも了承してくれたようだ、よかったよ。


「ハンナさんギルドの方には適当に情報を流しておいてくれるかな?」


ハンナさんを連れて来たのはこのためだしね。


「わかったわ」


「レンよ済まぬがこの二人とエルスと四人で少し話がある、いいか?」


「いいよ、カナデ結界を張ってあげて、あたしは子供達に会ってくる」


暫く子供達と会ってないからね!皆に会って癒されるんだ!!


「畏まりました」


カナデが風の結界を張ったのであたしは子供達に会いに行く、どこに居るのかな?


「レン少し残るわカナデちゃんを置いて行って一緒にそっちに行くから」


アリーヌが言ってきたので頷いて、カナデを見るとカナデも頷く。


「残ります」


「頼むね」


カナデの頭を撫でた後にリビングを後にして取り敢えず子供達の部屋に向かう。





あたしはレイラの部屋の扉をノックする。


「レイラいるかい?」


少し経ったらレイラがドアを開けてあたしに飛びついてきた。


「レンお姉ちゃんあ帰りなさい!!」


あたしの腰に抱き付いてきたレイラが、あたしを見上げながらニコッと微笑みながらもう一度『お帰りなさい』と言ってくれる。

・・・・・・・ああ!癒される!!この頃討伐を中心に過ごしていたから、ささくれた心をを癒してくれる、まさに天使!!


「他の子たちは?」


「キリカとジンは部屋に居るよ。後はお仕事!!」


「そっか、じゃあキリカとジンの所に行こう」


「うん!!」


あたしはレイラと手をつなぎながら二人の部屋に行き二人と合流した、その後すぐにアリーヌがあたしの下に来たので子供達に紹介しておく。


「三人とも、このお姉ちゃんはアリーヌさんだよ、一緒に暮らすことになったから仲良くしてあげてね?」


「「「はーい」」」


元気いっぱい返事した後にアリーヌにむらがる三人。


「よろしくねアリーヌお姉ちゃん!!」


「仲良くしてねお姉ちゃん!」


「お姉ちゃん遊ぼう!!」


うちの子たちはほんとにいい子ばかりだべよ!!


「ねえレン・・・」


真顔でアリーヌがあたしに詰め寄ってくる、どうしたアリーヌ?


「天使たちが此処に居るわ!!」


「わかる!!」


やはりアリーヌが見ても天使に見えるらしい。

しおりを挟む
感想 1,343

あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

処理中です...