レディース異世界満喫禄

日の丸

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まあ気持ちはわかるけどね!!

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「まあその話はここまでで、あたし達から各ダンジョンの報告をするよ?」


これ以上ハンナさんに頭を下げさせるのもどうかと思い『無理やり話を変えよう作戦』を発動する。


「お願いするわ」


ハンナさんの顔がグラマスの顔になりあたしを正面から見つめる。


「まずは【闇の世界】からだ、【スタンピード】が起きあたしは【闇の世界】に入って中から入口に【アイシクルウオール】で蓋をした後、ダンジョンアタックをした、【スタンピード】で魔物が溢れていて多く湧いている方に向かった、10階の試練の門は強いスケルトン1体、20階の試練の門はカオスウッド、30階の試練の門は・・」


「まって!!ちょつと待って!!」


ハンナさんが慌てたように待ったをかけてきた、なんかおかしなところあったのかな?


「ねえレン・・・・貴女【闇の世界】・・・30階まで降りたの?」


ああ!そこか!!たしか最高が15階だったんだっけか?


「うん30階まで降りたよ、30階が最下層だった」


「そう・・・・・・」


ねえ何で思いっきりため息をつくのハンナさん?・・・・え?・・・・あたし悪く無いよね?


「それで30階の試練の門はノーライフキング・・・・・・違ったノーライフクイーンだったよ」


ノーライフキングって言った時アリーヌからの無言の訴えを感じ言い直した。


「はぁぁぁぁ??ちょと待って!!ノーライフキングって伝説に出てくるような魔物でしょう?それに貴女が此処に居るって事はノーライフキングを倒したの?確か伝説じゃ殺せない魔物のはずよ」


「いいや?倒してないよ?」


「そうでしょう?冗談はやめてよ」


故かほっとしているハンナさんに見えるようにアリーヌに向かい指をさす。


「そこに居るから」


「・・・・・・え?」


あたしの言葉にハンナさんがアリーヌを見て固まる。


「初めましてグラマスさん」


アリーヌがにこやかに言いながら手をヒラヒラさせている。


あたしとアリーヌを交互に見てもう一度「え?」と言って固まる。


「ノーライフクイーンのアリーヌさんですよ」


もう一度ゆっくりと言うとあたしの胸倉を掴んでがっくんがっくんしながら叫ぶハンナさん。


「何て危険なのを連れてくるのよ!王都を死地に変える気!!」


顔が近いし怖いですハンナさん!まあ気持ちはわかるけどね!!


「大丈夫よ私はレン様の【従魔】となったからレン様の嫌がる事はしないわよ?」


ナイスフォローだよアリーヌ!!


「・・・・本当に?」


「本当に」


ハンナさんとアリーヌが見つめ合いお互いにため息をつく・・・・・通じ合ったように握手をして座りなおす。

・・・・・・何?今の視線での会話?の二人だけで分かり合ったよ?・・・ある意味凄い!!


「きいてよグラマス・・・・レンがあたしにした事!!」


アリーヌがあたしとの闘いをハンナさんに話すと何とも言えない顔であたしを見てその後にアリーヌを憐れんだ目で見た。


「本当に大変だったわね」


「でしょ!!そう思うわよね!!」


いやいやだってアリーヌはあたしを殺す気で来てたじゃん?正当防衛だよね?あたし悪くないよね?


「はいはいその話は後にして・・・・ここからはあたしの推測で検証はできてないけど【スタンピード】の起きる前兆が攻略済のダンジョンならある程度わかる・・・・と思う」


「な!!!」


座っていたハンナさんが立ち上がって詰め寄ってきた。


「それは本当なの?詳しく話して!!」


そういう反応になるよね、でも推測なんだよ。


「確定じゃないよ、推測の域を越えないけど多分大丈夫だと思う、それは【コア】の確認だべ」


「【コア】の確認?」


「そう【スタンピード】を起こした【コア】は光も放たず触れた、でも【スタンピード】を起こす前は触れず、光を放っていた・・・・・多分光が強ければ強いほど力を蓄えてるんだと思う【スタンピード】を起こす力を」


シンとミズキの報告で【コア】の話を聞いて出した結論がこれだ。

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