レディース異世界満喫禄

日の丸

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これは予想外だべよ!!

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ノーライフキング    死を超越し【死】という概念を持たず悠久の時を歩む者。


【叡智の書】を使って調べたらこんな感じで情報が出て来た。

なんかヤバくないこれ?つまりは殺せないって事でしょ?え?どうやったら勝てるのさ?


「さてお嬢さん、死んでくれるかしら?」


クイーンな人があたしに手を向けると地面から石の槍が飛び出てきてあたしを突き刺そうとするが、あたしはもうそこにはいない。


「まあ何とかなるか」


取りあえず色々試してみよう!


「じゃあまずは・・・・【サウザンド・ブレイブ】」


「ぐっ!・・・魔法も使えるのねなかなか多才ね」


無数の炎の剣に刺されずたずたになった体が、元に戻っていく。

ふむ・・・・炎は効かないと・・・・ならば!


「ふん!!」


思いっきり踏み込んで首を切り飛ばし、宙に舞った頭を切り刻んでみるがやはりもとに戻ってしまう。


「ふむ・・・みじん切りにしても元の戻ると」


どうするべよ!これかなりヤバいんじゃなかろうか?


「フフフ、理解したようねお嬢さん、私には勝てないと」


勝ち誇った顔であたしに微笑むクイーンな人・・・・ふむ・・・・ならば・・・


「ねえアンタ何で言葉を話せるの?」


これが気になっていた、この迷宮でゾンビロードみたいに人と変わらない外見でも言葉は話さなかった、だけどクイーンな人はキチンとあたしと同じ言葉を使っている、此処が不思議だった。


「時間稼ぎかしら?いいわ教えてあげる、私は元人間・・・・この迷宮で死んだ人間なのよ・・・大昔にね・・・・でも今回の【スタンピード】でコアから力を与えられ蘇ったの、ノーライフキング・・・いえクイーンとしてね」


コア?どっかで聞いたような言葉だね・・・・何処だったっけか?まあ後で考えよう、でも『与えられた力』ねぇ・・・しかも元人間・・・・・良し!!


「じゃあ我慢大会を始めようか」


「は?」


あたしの言葉に疑問を持ったのかクイーンな人が『何言ってんのこいつ』って顔であたしを見ている瞬間を狙い、首をはねる。


「さっきと変わらないわ・・・・よ?」


くっついた瞬間また首をはねる。


「倒せせないって言ってるでし・・」


また首をはねる。


「いい加減にし」


繰り返し首をはねる。


「しつこいわよあな」


さらに首をはねる。


「ちょっとまちな」


まだまだ首をはねる。


「お願い話を」


どんどん首をはねる。


「いい加減にして!!」


遠慮なく首をはねる。


「もうやめ・・」


まだまだ首をはねる。

繰り返す事数百?数千?数えてないからわかんないけどクイーンな人が大人しくなっても頑張って【風神】をふるい続けていた。

その理由はもしかしたら何回もたおし続ければ不死身パワーも使いきるんじゃね?とか思ったので試しにやってみた。

・・・・・・が!これは予想外だべよ!!




「ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」



なんかうずくまって謝り始めたのだ・・・・・・いったい何があった!!


「レン様・・・・多分この方・・・心が折れたのではないかと・・・・・・」


ライが微妙な顔であたしに言ってきた。

・・・・・心が折れた?ノーライフクイーンな人が?なんで?


「この方先程、元人間と仰っていました、つまり人の心がまだ残っていたのでは?そしてその心をレン様がへし折ったのでは?」


心は人の原動力、それが折れたらこうなるわけ?・・・でもこれを狙った訳じゃないんだよ?


この階でうずくまりながら謝る女と、それを戸惑いながら見下ろすあたし達というカオスな空間が出来上がっていた。

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