レディース異世界満喫禄

日の丸

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物凄く気まずいべさ!!

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中央に置いてあるテーブルにフオートさんと向かい合って立っている。


「お待たせ、じゃやろうか」


フィ―ナの乱入で中断していたので腕相撲の決勝戦をフオートさんと戦うのだ。


「よろしくお願いします」


フオートさんがテーブルの上に腕を乗せながら微笑むので、あたしもテーブルの上に腕を乗せてニヤリと笑う。


「負けないよ?」


「私もですよ」


手を組んで始めの声を待ち・・・・・ん?鼻がムズムズしてきた・・・・・


「レディッゴォ!!」


「はっくしょん!」


バキャ!!っていう音とともにテーブルが中央部分から割れ、静まり返る空間が出来上がる。

あれ?何だろうこの空気・・・もしかして思いっきりやっっちまった?・・・・物凄く気まずいべさ!!


「えーーっと、やり直そう?」


「ぷっ!!アッハッハッハ」


フオートさんが笑い出したらほかの皆もつられたように笑い出しあたしが固まってしまった。


「ちょっと!何で笑うのさ!」


あたしの言葉にさらに笑いが広がる。


「くくく!レン殿私の負けです、優勝おめでとうごさいま・・・・ぷっ!!」


なんかとても称賛してるようには見えないんだけど!!


「失礼しましたレン殿、やはり宴はこうでないといけませんな」


「なんかあたしが宴の肴になってるんだけど?」


「それも一興でしょう?皆で楽しんでこその宴ですよ」


皆が楽しんでくれるのは嬉しいんだけど、あたしがネタになるのは勘弁してほしいんだけどね!!


「では!レン殿が優勝したという事で!私からは金貨一枚を!騎士達から後でワインを進呈させていただきます!」


フオートさんの宣言に拍手が起こる。


「レン殿どうぞ」


金貨を渡されて受け取り少し考えてシンを呼ぶ。


「シン悪いんだけど今から酒屋に行ってくれる?」


「畏まりました」


「この金貨でいいお酒を買えるだけ買ってきて」


「行ってまいります」


シンを見送って振り向いたら皆が注目していたのでちょうどいい。


「フオートさんのお金で良い酒が飲めるよ!皆!お礼!!」


「「「「「「「「ありがとうございます副長!!」」」」」」」」


うむ!お礼は大事だよ!!


「レン殿、あれはもう貴女のお金ですよ」


「細かいことは気にしない!皆が喜んでるんだからそれでいいじゃん!」


「はぁぁぁぁ!全く貴女は・・・・・」


「宴会中にため息は厳禁だべ?楽しもう!」


「・・・・はい」


暫くみんなで飲んでいるとシンが帰ってきてあたしに向かってきたので待つ。


「レン様こちらに」


端の方に連れていかれ三本のお酒を渡される。


「これ一本で金貨一枚でした、ですがみんなで飲める量ではありませんでしたので、前にあずかっていたお金を使わせていただきました」


「でかした!後で使ったお金は渡すよ」


「いいえ、それには及びません」


「ダメだよ、渡してあるお金はシンのおこずかいなんだから」


やっぱり個人でお金は持っていた方がいいしね、欲しい物があった時『お金がない』じゃ寂しいしね。


「皆!高級酒が来たよ!飲もうぜぃ!!」


盛り上がる皆に並んでもらってグラスに注いでいき皆にいきわたったのを見て、最後にフオートさんを見て彼に丸投げだ。


「フオートさん、何か一言!!」


「え?全く貴女はいきなりですか・・・・」


いきなり指名されて戸惑いながら考えニヤッと笑った、何か嫌な予感が!!


「我らの戦乙女に乾杯!」


「「「「「「「「「「戦乙女に乾杯!!」」」」」」」」」」



フオートさんまで『戦乙女』って言いやがった!




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