レディース異世界満喫禄

日の丸

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明日本気を出すよ!!

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翌朝あたし、ガルド、ウルザはフオートさんに呼び出されて集まった。


「朝早くからすいませんが早速本題に入ります、今日から先行隊を1パーティーで行っていただきます」


「ほう?」


「昨日お客様がいらしたのは皆さんご存知だと思います、そいつらはレン殿のゴーレム対策をしてきたのです、なのでこれからは夜の警備もやってもらわねばなりません」


「なるほど。俺達は先行隊、本隊、夜の警備をローテーションを組んでこなすことになるんだな?」


「はい、これにより先行隊は少し危険になりますが二交代制だと疲れから、足元をすくわれる可能性が出るのでそれは避けたいのです、それに騎士隊も交代制で夜の警備に加わりますので、夜の警備は人数的に心配になくてもいいです」


「わかった、ならば【スカーレット】が今日の先行隊、【ムーンライト】が夜の警備、姐御が本隊って事でいいな」


「一ついいかな」


今まで黙って聞いてきたけど一つだけ修正したい。


「何か?」


「夜の警備にシンかミズキのどっちか一人付けたい」


あたしの顔をしばらく見、その後質問してくる。


「なぜですか?」


「あの二人は察知能力がずば抜けてるんだ、それは昨日分かったでしょ?」


「確かにそうですな」


これは噓だ、シンとミズキは察知能力が優れている訳じゃない、本当はカナデが風を使い周りを警戒しているのだ、あたしの【エリアサーチ】並みの性能をもち動くものを見逃さず術者に伝える、それを風を使いシン達に教えて、シン達が捕まえていたのだ。


「ではお願いできますか?」


「二人にお願いしておくよ」


「これからきつくなってきますがよろしくお願いします」


「あいよ」


「わかった」


「分かったわ」


【スカーレット】を見送った後にあたし達は出発の用意をして、時間になるまで馬車の中で寝ることにした。

そろそろ限界ですよ!!眠気が襲ってきてギンガが一匹ギンガが二匹って事数え始めそうなくらい眠い!


「シン、ミズキ、何かあったら起こして」


「「畏まりました」」


「コハク、一緒に寝よう」


「クゥ」


コハクを抱きかかえ横になった途端、意識が落ちた。





「起きてくださいレン様、今日のキャンプ地に着きましたよ」


馬車の中で爆睡していたあたしは、ミズキに起こされて馬車から降りて伸びをする。


「馬車で寝ていたせいか体が固まっちまった」


柔軟運動をしながら体をほぐした後あたしは料理の準備を始める。

そして食事を終わらせて報告会をして、お風呂を済ませるとのんびりする。


「・・・・・あれ?今日あたし、護衛の仕事何もしてないんじゃ?」


・・・・・・移動中・・・・寝てました、これは護衛とは言えないんじゃ?本当にごめんんさい!!

明日から本気出す!幸いあたし達が先行隊だからね!明日本気を出すよ!!


「じゃあ悪いけど今日はシンが夜の警備にくわわってくれるかな?明日は馬車の中で寝てていいからね」


「畏まりました、ですがレン様、私は睡眠をとらなくても大丈夫でございます、元々は剣でございますから睡眠は必要ないのですよ」


「ダメ!あたしは仲間にはきちんと休んでもらいたいの」


うちはブラック企業じゃないよ!ホワイトですよ!!一人に負担が偏るなんて絶対にしないよ!


「畏まりました」


ニコニコしながらウルザ達のもとに歩いて行くシンを見送ってあたし達は早々に休むことにした。


「皆今日もお疲れ様、もう少しだから頑張ろうね」


「はい」 「「ガウ!」」 「クワッ」 「クゥ」


「さて寝ようか!」



散々寝たのにもう眠くなってきた、ギンガたちを抱きしめ明日に備えて眠る。



出来れば何も起きませんように!

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