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この人もまた個性的だね!!
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アルセムに来てから一月すぎ、四日後には巫女たちの儀式が行われる。
その後巫女たちの休憩の為に一週間取り、その後また各地に戻ることになる。
帰りにまた襲われそうな気がするよ・・・・・・・・・・・・・・帰りが憂鬱だ。
今日は宿にアルナーとエルフィ、そしてもう一人の巫女様、ユナ・イグデスが来訪して皆でお茶会をしている。
ユナ・イグデスは緑の髪を腰まで伸ばした20代のおっとり系の女性で買い物をした時に見かけた巫女様だ。
彼女はアラビータの巫女様だ、ちなみに胸部装甲は凶悪だと言っておく、羨ましい。
なぜ彼女がいるかというとアルナー達と仲良くなり、あたしの名とギンガ達の話を聞いて合いたくなったそうだ、それが約二週間前である。
「へーそれじゃあ巫女様達は二日前から身を清めるために神殿ですごすんだ?めんどくさいね」
「まあ仕方ないけどね、確かに面倒だわ」
「あらあらアルナーさん、そんなことを言ってはダメですよ?」
のんびり口調でユナさんが咎める。
「ユナだって言ってたじゃない、めんどくさいから帰りたいって」
本当はめんどくさがり屋なの?ユナさん?マイペース派かと思ってたからびっくりだよ!!
「いえいえめんどくさいから帰りたいじゃなく、何もしたく無いから帰りたいだけですわ」
さらに酷いよね?え?ユナさんってこんな人?この人もまた個性的だね!!
「レンお姉ちゃんお二人はとっても仲良しさんなんですよ」
エルフィ・・・・貴女は純粋なまま育って!決してこの二人のようになっちゃだめだよ!!
あたしはエルフィの頭を撫でながら紅茶飲み、会話を聞き続ける。
「アルナーさん、私いいこと思いつきました」
「なに?」
「アルナーさんが私の分までお祈りすれば、私行かなくてもいいんじゃないでしょうか?」
ぶほっと飲んでいた紅茶を噴き出してむせるアルナー、気持ちはわかるわ!ユナさんて筋金入りのめんどくさがり屋なのね!!
「『それはいい考えだわ!』って言うと思って?だったら貴女が私の代わりに出てよ!」
その気持ちもわかる!
「あらあら、何でそういう風になるのかしら」
心底不思議そうに首をかしげるユナさん、あたしはその考えが不思議だよ!!
「そうだエルフィ、プレゼントがあるんだった」
「え?何かくれるの?」
「あいよこれだ」
【アイテムボックス】から袋に包んである物をエルフィに渡す。
「ありがとう、レンお姉ちゃん!」
受け取りニコニコしながら袋を開けて・・・・・首をかしげる。
「レンお姉ちゃん、これは何ですか?」
「寝る時に着る服だよ、カナデ着替えるの手伝ってあげて」
「畏まりました、エルフィ様こちらにいらしてください」
カナデが別の部屋にエルフィを連れていった後、残った2人が興味深そうに聞いてくる。
「レンさっきの服なの?なんか少し黒っぽかったけど」
「そうですわね見た感じが服っぽくなかったですわ?」
「楽しみにしていて、多分めっちゃ似合ってるから」
そして暫くしてカナデに連れられて戻って来たエルフィを見て部屋の中にいる者全てが心を一つにする。
「「「「「「「可愛い!!」」」」」」
そこに現れたのはコハクの姿をしたエルフィ・・・・・そう!コハクの着ぐるみを着たエルフィ!!
我ながらいい出来!因みにもううちの子たちには渡してあり、エルスさんが【カグヤ商会】用に持って行った、しばらくすれば商品化してるだろう。
コハクのぬいぐるみも作ったよ、それも商品化するってエルスさんが言っていた。
「ここにも天使がいたべさ!!」
あたしの言葉に皆頷いていた。
その後巫女たちの休憩の為に一週間取り、その後また各地に戻ることになる。
帰りにまた襲われそうな気がするよ・・・・・・・・・・・・・・帰りが憂鬱だ。
今日は宿にアルナーとエルフィ、そしてもう一人の巫女様、ユナ・イグデスが来訪して皆でお茶会をしている。
ユナ・イグデスは緑の髪を腰まで伸ばした20代のおっとり系の女性で買い物をした時に見かけた巫女様だ。
彼女はアラビータの巫女様だ、ちなみに胸部装甲は凶悪だと言っておく、羨ましい。
なぜ彼女がいるかというとアルナー達と仲良くなり、あたしの名とギンガ達の話を聞いて合いたくなったそうだ、それが約二週間前である。
「へーそれじゃあ巫女様達は二日前から身を清めるために神殿ですごすんだ?めんどくさいね」
「まあ仕方ないけどね、確かに面倒だわ」
「あらあらアルナーさん、そんなことを言ってはダメですよ?」
のんびり口調でユナさんが咎める。
「ユナだって言ってたじゃない、めんどくさいから帰りたいって」
本当はめんどくさがり屋なの?ユナさん?マイペース派かと思ってたからびっくりだよ!!
「いえいえめんどくさいから帰りたいじゃなく、何もしたく無いから帰りたいだけですわ」
さらに酷いよね?え?ユナさんってこんな人?この人もまた個性的だね!!
「レンお姉ちゃんお二人はとっても仲良しさんなんですよ」
エルフィ・・・・貴女は純粋なまま育って!決してこの二人のようになっちゃだめだよ!!
あたしはエルフィの頭を撫でながら紅茶飲み、会話を聞き続ける。
「アルナーさん、私いいこと思いつきました」
「なに?」
「アルナーさんが私の分までお祈りすれば、私行かなくてもいいんじゃないでしょうか?」
ぶほっと飲んでいた紅茶を噴き出してむせるアルナー、気持ちはわかるわ!ユナさんて筋金入りのめんどくさがり屋なのね!!
「『それはいい考えだわ!』って言うと思って?だったら貴女が私の代わりに出てよ!」
その気持ちもわかる!
「あらあら、何でそういう風になるのかしら」
心底不思議そうに首をかしげるユナさん、あたしはその考えが不思議だよ!!
「そうだエルフィ、プレゼントがあるんだった」
「え?何かくれるの?」
「あいよこれだ」
【アイテムボックス】から袋に包んである物をエルフィに渡す。
「ありがとう、レンお姉ちゃん!」
受け取りニコニコしながら袋を開けて・・・・・首をかしげる。
「レンお姉ちゃん、これは何ですか?」
「寝る時に着る服だよ、カナデ着替えるの手伝ってあげて」
「畏まりました、エルフィ様こちらにいらしてください」
カナデが別の部屋にエルフィを連れていった後、残った2人が興味深そうに聞いてくる。
「レンさっきの服なの?なんか少し黒っぽかったけど」
「そうですわね見た感じが服っぽくなかったですわ?」
「楽しみにしていて、多分めっちゃ似合ってるから」
そして暫くしてカナデに連れられて戻って来たエルフィを見て部屋の中にいる者全てが心を一つにする。
「「「「「「「可愛い!!」」」」」」
そこに現れたのはコハクの姿をしたエルフィ・・・・・そう!コハクの着ぐるみを着たエルフィ!!
我ながらいい出来!因みにもううちの子たちには渡してあり、エルスさんが【カグヤ商会】用に持って行った、しばらくすれば商品化してるだろう。
コハクのぬいぐるみも作ったよ、それも商品化するってエルスさんが言っていた。
「ここにも天使がいたべさ!!」
あたしの言葉に皆頷いていた。
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