レディース異世界満喫禄

日の丸

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あたしは脳筋なんかじゃない!!

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「ねえ?レンはなんであんなに落ち込んでるの?」


アルナーが御者をしているシンにこそっと聞いているけど、聞こえてるからね!


「わかりかねます、レン様の広大な御心を私ごときが理解できようはずもありません」


何処かうっとりしたようにシンが言ってるのをアルナーがドン引きしたように見つめる・・・・あたしもドン引きしていた。

・・・・・シンよどうしてソウナッタ?


あたし達はアルナー馬車に乗って移動している御者の席にミズキとシンが中にあたしとカナデとアルナーとコハクが乗っている、しかもあたしの膝の上でコハクが丸くなり昼寝をしている、めっちゃ可愛いです!

・・・・・がそれをも上回るくらいにショックなことが昨日あったのでめっちゃ落ち込んでいます・・


『あたしの脳筋疑惑』!!確かに足技を覚えるのは嬉しかったですよ?でも!それだけで脳筋になったと言えるのでしょうか?いいえ違いますとも!!それは脳筋とは言えませんよ!!

・・・・・・・でも昨日チョットだけ満足って思ったのは気のせい・・・・・だよね!!


ハイ結論!!あたしは脳筋なんかじゃない!!

心が軽くなったのでコハクを心おきなくもっふもっふする。

はぁぁぁぁぁぁ!!今まで重くなっていた心が癒される!!


移動中何事もなく、のんびりとした馬車旅を堪能してキャンプ地に到着した。

馬車から降りてガルト達を探して・・・・いた!って!!!


「アルナー!!ガルトたちが怪我をしている!治してあげて!!」


「え?分かったわ!!」


アルナーがガルトたちの許に走って行き、治療を始める。


「ウルザなにがあったの?」


「オーガキングとジェネラル二体が出たのよ、その他にオーガ10体」


「・・・・・・かなりヤバかったんじゃないの?」


「ええ私達と【スカーレット】だけだったらこっちが全滅してたでしょうね、ギンガとシリウス、それと蒼天がいたから全滅しなかったのよ」


あたしを真顔で見て「でなきゃ死んでたわ」と言い放つ、それ程激しい戦いだったんだろう。


治療が終わり何があったのかを詳しく聞くために報告会を始めることにした。


「今日魔物との遭遇は一回だけ、だけど途中で置き土産が一か所あった、魔物はいなかったけどな」


「魔物がいなかった?」


「ああ、置き土産を処分して移動してしばらくしたら、オーガ10体と遭遇して戦闘に入ったんだ」


そしてその後ろからジェネラルが二体現れて戦局が悪化して止めとばかりにオーガキングが出て来た事で死を覚悟したらしい。

キング一体だけなら倒せるがジェネラルが二体と一緒だとかなりヤバいらしい。


「レンちゃんの従魔達がジェネラル二体とオーガ5体を受け持ってくれたから私達は生き残れたのよ」


やっぱりうちの子たちはすごいね!!後できちんと褒めてあげないとね!!


「【スカーレット】【ムーンライト】の皆さんほんとうにご苦労様でした、後はゆっくりしてください」


フォートさんが【スカーレット】【ムーンライト】に向かい頭を下げそのあたしの後あたしの方を見て話を進める。


「レン殿申し訳ないのですが明日と明後日の先行をお任せしてもいいですか?」


「もちろん」


【スカーレット】【ムーンライト】の面々は治療してもらっても疲れまでは癒されない、なのでダメージが完全に抜けるまでは様子を見た方がいいだろう。

それをガルトたちもわかっている為何も言ってこなかった。


しっかしキングまで出てくるとは思わなかったよ・・・・・あれ?あたしこういう時の為に武器を新調したのにシン、ミズキ、カナデ、が人型になっていて皆と共にいるから使えない・・・・・・・・・・あれ?キング系が出てきたらどうしよう?




とても不安になってきた。

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