レディース異世界満喫禄

日の丸

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さすがに恥ずかしい!!

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「クワッ―――—―!」


蒼天の声が聞こえたので腕を横に伸ばし蒼天が来るのを待っていると腕の上に重みが加わり蒼天が戻ってきたのだと分かる。


「お帰り蒼天、何かいた?」


蒼天が一回あたしの肩をつつく、『はい』・・・ね。


「人?魔物?」


今度は二回・・・・魔物?


「少し、いっぱい?」


また二回・・・いっぱいってあんまりよろしくないベよ。


「ありがとう、蒼天、えらいよ」


蒼天をなでながらフォートさんの元に行ってもらい、フォートさんに止まってもらうようお願いする。


「どうされましたレン殿?」


「この先に魔物はたくさんいるらしい」


「蒼天殿の偵察で?」


「うん、ただ沢山って言っても正確な数が分かんないから、またあたし達と【スカーレット】で行ってみるよ」


「頼みます」


「ガルト、今回は魔物だからすぐ戦闘になると思う、いつでも始められるようにしておいて」


「わかった」


「ギンガとシリウス、思いっきり暴れていいよ、シン、ミズキサポートお願い」


「「畏まりました」」


「じゃあ行こうか」


あたし、シン、ミズキは【スカーレット】の馬車に乗せてもらいギンガとシリウスは先行してもらう。

しばらく馬車で移動したら、ギンガとシリウスの戦う音が聞こえてきたので【エリアサーチ】を使い驚く。

魔物の数が多い、多分50を超えている。


「ガルト、魔物の数が多い、多分50を超えてる、油断しないで」


「わかった」


あたし達は馬車を降り、武器を構え進んでいく。

既に戦っているギンガたちに怪我はなさそうなので、あたし達も参戦する。

ここにいる魔物は、ゴブリン、オーク、オーガで連携も何もなく20分くらいで戦いが終わった。

そんなときにギンガがあたしの服の端を銜え引っ張ってきた。


「どうしたのギンガ?」


ギンガは服を離して時折こっちを振り向きながら歩き出す、何かいた?

シンガの案内してくれてた先は一本の木、その木を見上げるギンガ。

あたしも見上げると枝に何かが括り付けてある。

・・・・・あたしが木登りをする所を【スカーレット】に見られるのは、さすがに恥ずかしい!!


「・・・・シン悪いんだけど、あれを取って来て」


「畏まりました」


シンがジャンプして括り付けてあるものを取ってくれる・・・ってすごいねシン!!二メートルくらい飛んだよ!!見ててかなり驚いたよ!木登りするのかも思っていたからね!



「どうぞ」


「ありがとう・・・・・・【鑑定】」



魔好香  様々な薬草を掛け合わせ魔物がこのむ匂いを発するお香 


     匂いに誘われて魔物が寄ってくる


     効果は約一週間  残り3日



思った通りだった・・・これ・・・もしかしてかなり面倒な事になるんじゃないのかな?

取り合えす倒した魔物を処分することにして、その間に蒼天にフォートさんの所に行ってもらう。


「ご苦労様ですレン殿」


「フォートさん、これからの事で話がある【スカーレット】【ムーンライト】も呼んでください」


「わかりました」


皆が集まった所で話し合いを始めることにする。


「さっきの魔物達を倒した後、ギンガがこれを見つけてくれた」


さっき回収した魔好香の入った袋を皆に見せる。


「それは何だ姐御?」


ガルトが代表して訪ねてきたので答えながら、あたしの予想もついでに話す。


「魔好香だよ、木に括り付けてあった・・・・あたしがこれからの事を話したいのは、これから先の道にもこれが仕掛けられてる可能性が高い・・・と思うからだべ」


「「「なっ」」」


「あたし達・・・いや巫女を狙う奴等が方法を変えて魔物にあたし達を襲わせる。向こうの手間はこの袋を仕掛けるだけ、これ程お得な方法はそうは無いだろうさ」


「確かに向こうからすれば自分達の戦力が損なわれる事なく、相手を倒せるかもしれませんからそういう策を使うかもしれませんが、この方法では標的以外にも被害が出るので、目立つ方法を嫌う暗殺者たちが使うとは思えないですな」


「この国の者じゃないとしたら?」


あたしの言葉にはっとした顔であたしを見るフォートさん。



「【鑑定】で効果は約一週間  残り3日って出たんだ、帰るついでに仕掛けていったんだとあたしは思う」



そう、問題はここなのだ。

仕掛けられて時間が経っている、こうして魔物もあつまっているのだ、旅をする商人や旅人が襲われている可能性が高い、被害者だ出ている可能性が高い、ここでは何もなかったけど・・・・もしかしたら。


あたしの考えを聞いたこの場の者たちはその考えに至ったのか愕然ととした表情で見つめ合う。




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