レディース異世界満喫禄

日の丸

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ナイスツッコミだよエルスさん!!

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「一度槍に戻ってもらえる?」


「畏まりました」

一度カナデが光ったかと思えば、あたしの目の前に一振りの槍が浮かんでいる。


槍の刃の部分はうっすらとした緑だったのが、反対側が見える位薄く、逆に花々の装飾の色が濃くなっていて本物の花がうっすらとした緑の刃の上に乗っているように見える。

そして赤く長い柄には花から伸びた蔦が絡んでいて、握ってみるとその蔦の装飾のおかげですべりずらくなっている。


「凄く綺麗」


風神はさらに軽く綺麗に生まれ変わった・・・・・・・くしゃみで生まれ変わったのはどうかと思うけどね。







「という訳で新しい仲間、カナデです!!皆仲良くしてあげてね!!」


「レン様、どういう訳ですか?」


ナイスツッコミだよエルスさん!!勢いに任せて誤魔化すつもりなのに!!


カナデが生まれた次の朝、エルスさんとテレスとポーラシンとミズキに集まってもらい、紹介したのだがエルスさんのツッコミのおかげで微妙空気になった。

そんな中でカナデが皆に挨拶をする。



「皆様初めまして、ご主人様のお力により生み出されました風神と申します、人型の時はカナデという名を頂きました、これよりレン様に仕えさせていただきますのでよろしくお願いいたします」



言葉の最後にカーテーシーをして一歩下がる。

様になってるね!!

ふと皆を見てみるとエルスさんとテレスとポーラが深い溜息をついていた。

気持ちわ分からなくもないけど、その溜息深すぎないかな?あたしも傷つくんだよ?泣きたくなるんだよ?



「「さすがレン様です」」


シンとミズキが褒めているけど何が流石なのかな?答えてほしいべさ。



「カナデ、エルスさんに仕事を教えてもらうように」



「畏まりました」



「あたしは出かけてくるからよろしく」



「「「「「いってらっしゃいませ」」」」」



皆に見送られて自宅を出てまずはギルドに向かいブロードを探すことにした。

ギルドに着いてブロードの姿が見えなかったので、レズリーさんに挨拶をした後に聞くとにした。



「おはようレズリーさん」



「おはようございますレンさん、ご依頼をお受けになるのですか?」



「今日はブロードを探してるんだけど、見かけた?」



「今日はいらっしゃってません」



「そっか」


まあいいか旅をしながらでも揃えることはできるし、いざとなれば転移で買い物に戻ってもいい、後は食料関係を作り置きすればいいや。


「何か用事あったのですか?」



「来週から暫く護衛依頼で旅に出るんんだ、だからアドバイスが欲しかったんだけど、まあ何とかなるべさ」



「暫くアズエルを離れるということですね?」



「うん長くて四か月くらいかな?」



「畏まりました、周知させておきますわ」



「え?なんでさ?」



「何ででもですわ」


・・・・・・うん!訳がが分かんないべさ!何で周知させる必要があるのかな?

怖くて聞けない!聞いたら引き返せないような・・・・・聞いたら後悔するような・・・・・

あたしの感が『聞くな!!』と言っている!

ここは戦略的撤退をすべきだね!!怖さに負けた訳じゃないよ?戦略的撤退だよ!!



「じゃあ今日は帰るべさ、またね」



「はい、今度は一緒に食事をしましょうね」



目が怖くなってきてるので「いずれね」と言ってその場を離れる、やっぱりあきらめてないべ!!こわっ!

あたしは逃げるようにギルドを出て、アズエルの街を探索することにした。

とりあえず屋台を回って食べ物を大量に買って【アイテムボックス】に入れておく、あたしが作った料理だけだと飽きてきそうなので、色々なジャンルの料理を買いまくる。




いつもの広場で休んでいると子供達ががギンガとシリウスに群がり始める。

旅に出るとこういう時間が取れなくなるだろうから今のうちに堪能しよう。




できれば平和な旅でありますように。



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