レディース異世界満喫禄

日の丸

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なんじゃそりゃぁぁぁぁぁ!!

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焼肉パーティーに集まってくれたのは、レズリーさん、フィーナ、エリアルさん、ブロード、カレン、セイン、レンベル一家、アストレイ一家となった。

モンドは店の方を離れられなく、参加できないとのこと。


「皆グラスは持ったかい?」


皆の元気のよい返事があったので、始めることにする。


「じゃあ・・・・・・・ギンガお帰り!!それと結婚おめでとう!!」



あたしの掛け声で様々に人たちがギンガにお祝いの言葉をかけて行ってくれる。



「みんな!今日はどんどん食べてさわぐよ!!エルスさんたちも仕事は程々で楽しんでね!!」



そしてどんどん肉を焼き主役の二匹に肉を渡す。


「ギンガとシリウス、どんどん食べてね、今日はあなた達のお祝いの席なんだから」


「「ガウ!!!」」


あたしがギンガたちと肉を食べていたらアストレイがやってきてニコリとして。


「誘ってくれて感謝する、これはシンプルだが美味いな」


「だべ?どんどん食べてね、お酒も用意してあるからね」


「うむ、あとギンガ夫婦にプレゼントとして我が家の紋章入りの旗を二枚持ってきた、受け取ってくれ」



ああ!王都で借りていた奴だね、もらってもいいのかな?



「いいの?侯爵家の旗でしょう?」



「むしろもっておけ、貴族がらみの事が無くなるはずだ、王都に行くときは必ずスカーフの代わりに首に巻いておいてやれ」


「ありがとう」


「「ガウ!!!」」



ギンガとシリウスがアストレイにお礼とばかりに体を摺り寄せていき、アストレイは二匹の頭を撫でている。



「エレメンタルウルフとはやはり賢いのだな」


ギンガの事ではなくシリウスの事を言っているのだろう。


「そうみたいだね、今日初めてシリウスと会ってけど最初から大人しかったからね」


しばらく話したらアストレイは肉を食べに向かって行って、入れ替わるようにブロードとカレンがこっちに来た。


「悪いな姐御、誘ってもらって」


「いいよ『銀の剣』の皆はギンガの事をよく知ってるからね、誘わなきゃ失礼に当たるべよ」


「よく言うよ、まあこっちはうまい飯と酒があるから嬉しいがな」



「うん、楽しんでいって」


カレンもクラス片手にあたしの所に話をしに来た。


「久しぶりレンちゃん、誘ってくれてありがとう」


「久しぶりカレン、この頃全然会わなかったね」


「プレオープンの時はレンちゃんが帰った後に店にいったからね」


「店はどうだった?」


「最高!店内はオシャレだし、食事は美味しいし!週一で行くことにしたわ!!」


「ありがたやーーー!!!」


あたしはカレンに向かい拝み始める。

瞬く見つめ合ってお互いに笑い合う、あたしはこういう時間が大好きだ、こっちに来てこういう時間が増えたことが素直に嬉しい。


「そういえばレンちゃん、ドラゴンを一人で倒したんだって?」


「うん王都の近くにあるダンジョンでね」


「その話がアズエルの討伐者の中でもちきりになってるわよ、貴方はもうアズエルギルドを代表するトップ、【全能の魔女】だそうよ?」


・・・・・・・・・・・・・・・・は?



「ナ二ソレ」



「魔法は完璧、接近戦もスキなし、Aランクモンスターを従えて、性格も問題なし、しかもドラゴンを一人で倒せる、レンちゃんこそアズエルギルドのトップだ!!って感じで貴方を慕う子たちが連名でギルドに話を持って行って、ギルドがそれを認めたそうよ?」



なんじゃそりゃぁぁぁぁぁ!!



あたしはアストレイと談話しながら酒を飲んでいるギルマスの所に走って行き、思わず胸倉をつかみ訪ねてしまった。



「エリアルさん、どういう事ですか!!」



「ちょ!!いきなり何?」



「カレンから聞いたんだけど何か変なことをギルドが認めたとか」



「変な事?」



「ギルドを代表するトップ、とか【全能の魔女】て奴」



「ああ!それね!良かったじゃない二つ名が付いて」



「よくないよ!!そんなの要らないんだよ!!」



「え?その話2週間くらい前にギルドが認めたから・・・・・もう完全に広まってるわよ?」



「それにあたし王都のギルドに勝手に二つ名つけられたから、もう必要ないでしょ?」



「あら?有名な討伐者は幾つもの二つ名を持ってるわよ?」



あたしは崩れ落ちて地面に膝をつきうなだれる。

そこにギンガとシリウスが歩いてきて、二匹で両頬をなめて慰めてくれる。





こうしてまたあたしに新しい二つ名が付いた・・・・・・気が付かないうちにね!!!

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