レディース異世界満喫禄

めっちゃ怒られる！！

「ここを買うべさ」



「まだおいくらか言ってませんが」



「家を見て、しかもアリアさんのおすすめだべ？ハズレはないから買うよ」



「そう言ってもらえると嬉しいですね、ではギルドに戻りましょう」



にこやかに笑うアリアさん、やっぱり美人はずるい！どんな行動をとっても様になるんだから！！

うらやましいべさ！！


ギルドに帰る途中に見知った顔を見つけて一度止めてもらう。


「エルスさんこんにちわー」


「レン様こんにちは、丁度貴方に会いに行くとこでしたの」


「なら一緒に馬車に乗って・・・・アリアさんいいよね？」


「構いませんよ」


エルスさんを乗せ馬車が再び走り出す。


「それでレン様、サブマスターとどこに行っていたのですか？」


・・・・・・・・・・・サブマスター？


「え？」


「レン様・・・・その反応・・・知らなかったのですか？」



「・・・・・・うん」



めっちゃ偉い人だべさ！！あんなコントしてる人だから秘書だと思ってたよ！！



「ではあらためまして、グランドギルド、サブマスターを勤めています、アリア・ウィストです」



「何でアリアさんが一般職員みたいにあたしの相手してくれたのさ？忙しいだろうに？」



「言ったじゃないですか、貴方に借りがあると、本当に感謝しているのですよ、貴方が早急にスタンピードを、収めてくれたおかげで王都のみんなが笑顔でいられるのですから」



「もうそれはいいから！」


「組織の上に立つものとしてそれはできませんし、私も王都に住んでいますから」



そんな話をしながらギルドに着いた。


「レン様、さっきの話ですがサブマスターとどこにいっていたんですか？」



「言ってなかぅったね、家を買おうと思ってさっき見てきたんだ」



「いきなりですね？なにかあったんですか？」



「後で説明するべさ、エルスさんも一緒に来る？後でそこに案内するけど」



「ご一緒します、資料はあるんですよね？見せてください」




朝きた部屋でエルスさんに資料を渡して読んでもらいアリアさんを待っている。



「それでレン様・・・・家を買う理由はなんですか？サブマスターもいませんしお聞かせください」


・・・・・あれ？エルスさんなんか怒ってない？・・・・・はっ！！家を買うってことは大金を使うってことで・・・・・もしかして無駄使いと思われたら・・・・めっちゃ怒られる！！

ここはキチンと理由を話して無駄遣いじゃないよをアピールせねば！！！



今朝起こったことを説明して、騒ぎにならないように考えた結果家を買うことにしたこと、ついでに皆で王都に来た時に過ごせるような家に決めたことを必死に説明した。


「まったくレン様は本当に規格外ですわね・・・・それでお金は大丈夫なのですか？」


・・・・・あれ？今エルスさんに呆れられたけど・・・・・それとは別にディスられたような気が・・・・


「お金ならあるから大丈夫だよ」



コンコンとノックとともにアリアさんが資料を持って入ってきた。


「これがあの土地と家の権利書です・・・・それでお値段なのですが街外れの家なので金貨１００枚です」



「ちとまった！！あの家でその金額はおかしい！安すぎだっぺよ！！」



「確かにこの資料を見る限り１００枚は安いですね・・・・３００枚から４００枚の間ってところだと思いますが？」



エルスさんもそう言ってアリアさんを見つめる。



「グラマスとサブマスターの意思でこの金額としました」



溜息をつきながら話してくれた。


「安くしてくれるのは嬉しいけど、周りにかなり迷惑をかけるんじゃないの？」



「今回の話はギルドにも益がります、Ａランカーでしかも王国騎士団のトップ二人に勝つ人材の拠点が王都にもできる・・・・これほど安心できる話はそうそうないですから」



「たまにしかいないんだよあたし？」




「それでもです、何かあったとき・・・今回みたいにスタンピードみたいなことがあったとき偶然でもいてくれたら私達の安全性が上がりますから」




「・・・・・わかったよ、甘えさせてもらうよ」



「ありがとうございます、ではここにサインをお願いします」



出された資料にサインをしていく。



「はい金貨１００枚ですね、ありがとうございます」


こうしてあたしは人生初のマイホームを手に入れた・・・・まさか豪宅を買うとは思わなかったけど。