レディース異世界満喫禄

日の丸

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今判明したよ!!

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「おまたせ」


あたしはロビーで待っているアストレイとマリーナに挨拶をする。


「んで?何かあったの?」

「そういう訳ではないが少し付き合ってもらいたいのだ」

「わかったよ」

「助かる・・・・・ところでその頭の上のはなんだ?」

「昨日くじ引き屋で【従魔の卵】あてて今日生まれたんだ、名前は【蒼天】だよ」

「かわいいです!!触ってもいいですか?」


「蒼天?マリーナの所に行ってあげて」

「ぴい!!」

蒼天はマリーナの頭まで飛んでその上に乗り満足そうに鳴く。

本当にかわいい。


「うちの子は天使だ・・・・」


親バカ発動中かい!!


「アストレイそろそろ行こう?」


「う、うむ!まずは馬車で移動する」


「あいよ、ギンガおいで」


馬車で20分ぐらい市内を移動したら今度は徒歩で裏道みたいなところを歩いていき1軒の酒場らしき場所に着いた。


「ここだ、入るぞ」


アストレイを先頭に中に入る。

20人も入れば満員になりそうな店内で、今はお客さんが親子連れの1組が奥に座っているだけであとはいなかった。

アストレイは止まることなく奥の親子連れの所まで歩いていく。


「待たせたな」


「おお?来たか!凄いな!本当にエレメンタルウルフがいるな!こんな近くで見ることが出来るとは思わなかったぞ!!」


なんか親子連れののお父さんの方が興奮している。



「落ち着け馬鹿者!」


アストレイに頭をひっぱたかれて少しおとなしくなった。


「すまんすまん・・・えっとまずは自己紹介だな!俺はケイン・バルト・メイシェルだ」


「あたしはレン、討伐者でAランクだ」


アストレイはこの人と合わせたかったのかな?・・・・ん?メイシェル?どっかで聞いた気がするけど?

思い出せない。


「レン、こいつはこの王国の王だ」


「・・・・・は?」


あ!!メイシェルって王都の名前じゃなかったっけ?ってことは・・・・・


「・・・・まじで?」


「残念ながらまじだ」


「アストレイ、王様の頭ひっぱたいていたけど大丈夫なの?」


「大丈夫だ、こいつとは子供のころからの付き合いだ」


「へー」

「今日はこいつの希望でレンに会ってもらうことにした」


なんであたしに会いたいのさ?こんな小娘に?


「礼を言おうと思ってな」


「礼?なんの?」


「スタンピードの事だ、皆が認識する前に全てを終わらせてくれたこと、この地を治める王として心から感謝する」

「いやいや!頭をお上げてくさいさな!!そんなことはいいから!!」

いきなり偉い人に頭を下げられるとかなりビビることが今判明したよ!!

あーびっくりしたよ!!


「だが・・・今回は国からは何も褒美は出せんのだ・・・・すまん」


王様が言うには『認識される前にすべてを終わらせたという事を、もしかしたら噓を付いて報酬をもらいたいだけなのでは?』という話が王宮内部の財務関係者から出ているらしい。


「なので私財から少しではあるが出そうかと思う、それか何か欲しいはのはあるか?」

「何もいらないよ、褒美がほしくてやった訳じゃないしね、むしろ天敵を殲滅することしか考えてなかったし」


「天敵の殲滅?何の話だ?」


「あーうんとね?あたし子供のころ小さい奴に襲われたことがあんのよ、それ以来あれ系は殲滅しないと気が済まないのよね?」


「っぷ!はっはははは!!それじゃ何か?お前さんはあいつが嫌いだから倒しただけだったと?」

「そうだべさ!!」


「では昔君を襲ったブラック・キラーに感謝せねばな!お陰で王都は救われたと!!」




その場にいる王様とあたし以外の皆が何とも言えない顔になっていた。

そうだよね!Gなんかにお礼なんか言いたくないよね!!
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