辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

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時間の無駄!!

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「さて・・・・ではいただこうか」



目の前のテーブルの上には豪華な料理!そして向かい側に座るのはこの国のトップである皇帝陛下と皇后様・・・・・・・・どうしてこうなった!!と内心叫んでいると私の肩で寛いでいたティファがテーブルに飛び乗りティファ用に用意してもらったごちそうを食べ始める。



「本当に頭のいい子なのねぇ」



リリア様がティファが美味しそうに食べ始めたのを微笑みながら見てそう呟いたので私は口を開く。



「この子私達の会話を理解してると思いますよ」



そう言うとリリア様だけではなくセレーヌさんと陛下も驚いた顔になる。



「その子のツッコミが的確過ぎだった」



「「「は?」」」



私の言葉にここに居る全員が首を傾げ声を揃える。



「その子の名前を付ける時に最初に『黒玉』ってつけようとしたらひっぱたかれたんだ・・・・多分私達の言葉を理解していると思う」



あの時はノリで言ったんだけどね!!



「『黒玉』って・・・・リアちゃん・・・・名付けのセンスゼロね」



そんな残念そうな顔で私を見ないでもらえますかセレーヌさん?



「冗談で言ったんだよ、本当はさっき見ていた資料の中にこの子の名前が書いてあったでしょ?それをそのままつけようとしてたんだよ」



私がそう言うとリリア様が溜息をつきながら口を開く。



「ティファには笑えん冗談だろうな」



でしょうね!!だってティファがここまで賢いとは思ってなかったんだもん!!と思いながら用意された料理・・・ステーキをナイフで切りフォークで突き刺し口へと運ぶ。



「美味っ!!」



さすが陛下と皇后様の食べる料理!レベルが高い!!!もう食べる事が出来ないと思うからしっかりと味あわないと!!



「気に入ってもらえたようだな」



陛下が私を見てそう言って来たので私は頷き口を開く。



「とても美味しいです!滅多に食べられるものではないのでしっかりと堪能させていただきます」



私がそう言うとリリア様が微笑みながら口を開く。



「これからも偶に食事に誘うつもりだから嫌いなものがあれはアリエスに伝えておいて」



私はリリア様の言葉に少し固まった後に現実に戻って来て口を開く。



「私は遺跡調査をしたらアグリに帰りますよ?調査中はあの遺跡に寝泊まりして帝都にはいないし」



もうこれっきりだと思っていたんですけど!!と思いながらリリア様にそう言うとリリア様が微笑みながら口を開く。



「其方とは今後頻繁に会う事になると思うわよ?【魔法】関係とかでね」



私はその言葉に首を左右に振り口を開く。



「先程も言ったけど調査が終ればアグリに帰りますよ?帝都とアグリの距離を考えれば頻繁には合えないかと」



陛下やリリア様に会う為にわざわざ半年かけて帝都まで来るとか絶対に嫌だ!!時間の無駄!!



「そうかもしれないけどそうじゃないかもしれないじゃない?」



リリア様がニコニコしながらそう言った後に陛下が口を開く。



「まあ今回の遺跡調査の報告を聞くときにもう一度其方と会う事にはなるな、だから其方の苦手な物はしっかりとアリエスに伝えておくように」



・・・・・・・・・・・・・もう陛下達との『お食事会」は決定事項なんですね?



「あの・・・・・私の意見は?」



恐る恐るという感じでそう聞くと陛下が微笑みながら口を開く。



「其方以上に詳しく伝えられる者がいるのか?」



・・・・・・・・・・・・いないです!!



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