辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

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まっぴらごめんですから!!

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「改めで名乗らせてもらいます、私はフローリア・ランズと申します、礼儀作法には疎いため御気分を害する事もあるかとは思いますがその時はご容赦を」



『皇帝陛下を怒らせて捕まった』なんてまっぴらごめんですから!!



私がそう自己紹介をすると陛下が微笑みながら口を開く。



「そのようなこと気にせずともよい・・・・・今回は此方からの願いで此処に来てもらったのだからな」



おお¡!流石皇帝陛下だ!懐が広い!!



「まあ座るがよい」



陛下の言葉に私達は用意されている椅子に・・・・・そう!!テーブルを挟んでいるとはいえ陛下達の正面に用意されてる椅子に座る事になった。

私は椅子に座り膝の上にティファを乗せ頭を撫でる事で現実逃避をする事にしたんだけど、皇帝陛下が膝の上のティファに視線を向けて口を開く。



「その子猫が報告にあったティファか?」



リリア様もティファを真剣な顔で僅かな事も見逃さないとばかりに見つめる。



「そうです、この子大人しくていい子ですよ」



私はそう言いながらティファの頭を撫で続け、ティファは気持ちよさそうに目を細める。

そんな私達を見ていた皇帝陛下が真剣な顔で口を開く。



「フローリア嬢、1つ聞きたい」



私は陛下の言葉に首を傾げる。



「其方は強力な力を得て何に使うつもりだ?」



は?強力な力って【魔法】の事?【魔法】は確かに強力だけどそれほど騒ぐものじゃないでしょ?と思いながら口を開く。



「『何に使うって』別に何にも使いませんよ?【魔法】に関しては面白そうだから研究して使えるようになったんで」



私がそう言うとが皇帝陛下が目を見開いたまま固まる。



「まあ【魔法】に関してはまだまだ分からないことだらけなんで研究し続けますけどね」



今回の遺跡調査で【魔法】の凄さが分かったから更に研究したいと思うから早くアグリに帰りたいんだよね。

私がそう言うと皇帝陛下が肩を震わせ始め・・・・そして笑い出す。



「なるほど・・・リリアの言う通りの人間な訳だ、フローリア嬢1つ提案があるのだが?」



いきなり笑い出した陛下が真剣な顔になりそう言って来たので私は再び首を傾げる。



「必要な物は全部そろえさせる、だから帝都で研究をしないか?」



「お断りします」



確かに魅力的だけど帝都に居ると色々とめんどくさい事にもなると思うし、アグリに私の研究室があるのでアグリに戻りたい。

それにアグリにある遺跡は今の私の研究対象だから離れたくはない!そう思いながら断ると皇帝陛下が更に笑いだす、



「いやぁ・・・本当に面白いなリリア」



皇帝陛下がリリア様の肩を叩きながら爆笑し、リリア様が微笑みながら頷き『そうでしょう?』と言うのを見て私は首を傾げるしかない。



「其方の勧誘は諦める事にする、さて・・・・其方から今回の遺跡調査について聞きたい事があるのだがいいか?」



「はい」



その為に呼ばれたんだから聞かれた事には答えるよ!!



「ならばまず・・・・其方はあの遺跡をどうすべきと考える?」



真剣な顔でそう聞いてくる陛下の問いに少し考えたから口を開く。



「徹底的に調べるべきだと思う、『生物の生成』関係の遺跡があれだけとは限らないから調べられるだけ調べて今後の為の情報を得るべきだと思う」



もし他国で同じような遺跡が発見されその技術を使うまでになった時の対抗策の為にも情報は必要だと思う。

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