辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

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楽しくなってきた!!

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即答されてて固まる私を真剣な顔で見ていたシアが口を開く。



「さっきも言ったように【魔法】に詳しい貴女が来てくれないと説明できない時があると思うのよ、だからこそ貴女は一緒に帝都へと戻ってもらいたいの、心配しなくても貴女は此処に戻って来る事になるから安心して」



「へ?本当に?」



これで関わるのはお終いと思っていたからシアの言葉にそう聞いてみた。



「さっきも言ったけど【魔法】に詳しい貴女がいてくれた方が調査が捗るのよ、その過程で貴女は此処で研究したらいいわ」



「おおおお!!さすがシア!!わかってる!!」



思う存分研究してやる!楽しくなってきた!!



「それじゃあ早速」



ウキウキしながらエーテルの結晶に向かい歩き出したら後ろから襟首をシアに掴まれ、シアが呆れたような顔で口を開く。



「話を聞いていたリア?『1度帝都に帰って報告をする』と言ったわよね?」



にこやかな笑顔がとても怖いんですがシアさん?



「ジョウダンダヨ」



私がそう言うとシアが溜息をつきながら口を開く。



「目が本気だったわよ、貴女との付き合いは長いからそれくらいわかるわ」



「う・・・・・・だって早く研究したいじゃん」



私がそう言うとシアが苦笑しながら口を開く。



「なら早く帝都に戻って状況の説明をしてきましょう、多分調査班の人数が増やされると思うのよ」



まあここに来るまでにゴリラッタ教授とセレストーレの魔術師達が亡くなったし、人手が足りなくなってるしね。



「なら早速いこう・・・ってこの子はどうするの?」



目を細めて頭をさでられている子猫を見ながら私がそう言うとシアが真剣な顔で口を開く。



「ここに残すしか・・・・無理そうね」



私達の言葉がわかるのかシアの言葉を聞いてすぐに私に飛びついて来て私の方に乗り私の頬に顔を擦りつけて来た。



「なら一緒に行こう、でも外出ても暴れちゃだめだよ?」



肩に乗る子猫にそう言い聞かせると『くにゃ!!』と鳴きもう一度頬に頭を摺り寄せた。



「って事でこの子も一緒に行くよ、まあ見た目が子猫だから大丈夫でしょ」



この子を見ても絶対に『作られた生物』とは思わないだろう。



私の言葉にシアは頷きアンディさんに視線を向けて口を開く。



「という事で私達は一度帝都に戻ります、ここでこの場所の防衛と調査をお願いします」



アンディさんが頷き口を開く。



「わかった、それとセレストーレにもゴリラッタ教授達の事をキチンと伝えてくれ、あんな連中だったがそれなりの地位の奴等だからな」



「わかっています、それに調査隊の増員があるとすればセレストーレからも出ることになりと思います」



アンディさんがその言葉に頷く。



「この遺跡は想像以上の物だったからな、じゃあ気をつけて帰ってくれ」



「はい」



私達はアンディさん達に見送られ遺跡を出て帝都へと戻る事になった。







「ねえリア・・・その子・・・名前がなくちゃ可哀想だから名前を付けてあげなさいよ」



帝都に向て帰っている最中にシアがそう言って来たので私は少し考えてから口を開く。



「なら・・・黒玉・・・・痛っ!!」



私が思いついた名前を口にしたら子猫が猫パンチを私の頭ににして来た。



「嫌みたいよ?」



シアが頭をひっぱたいた子猫と見ながらそう言って来たので私はもう一度考えて・・・口を開く。



「『ティファ』でどうかな?」



実は見つかった資料の中にこの子の名前が書いてあったんだよね。

え?だったら何で最初は黒玉だったのかって?ノリ?

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