辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

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皆の視線が痛い!!

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「油断しちゃだめよリア?」



溜息をついた後にシアが真剣な顔でそう言って来たので私は首を傾げる。





「この遺跡での情報で再現不可能だと思っていても、他の遺跡『エーテルを凝縮し結晶化した魔力核』を作り出せる情報が出てくるかもしれない・・・・だからここは国がキチンと管理し情報が漏れないようにしないといけないわ、他の所から出て来た遺跡の情報と此処の情報を合わせれば再現可能・・・・とかになったら笑えないわ」



「あ、確かにそうだね」



情報なんてパズルみたいなものだからね、私だって偶然手に入れた情報を合わせて『魔法』を使えるようになったんだ、『エーテルを凝縮し結晶化した魔力核』が再現できないとは言えないよね。



「聞いた通りだアンディさん、こののノートもシアが預かることになる」



再現は出来なくても貴重な資料だからね、しっかりと保存してもらわないとね。



「それは理解しているさ、だからこそ君達を呼んだんだろう?」



アンディさんが苦笑しながらそう言って来たので私達も苦笑する。



「私達はまた地下室を調べたいと思います、何かあれば声を掛けます」



シアが真剣な顔でそうアンディさんに声を掛けるとアンディさんも頷き口を開く。



「俺達も探索を続けるよ、また何か見つけたら声を掛ける」



頷き合った後に私達は地下室へと戻り探索を再開した。





「んへ?」



探索を再開し隠し部屋をもう一度調べようと部屋に入りまだ調べていなかった左端のほうを調べようと左端向かい歩いていると何か変な物を踏んだ感覚があって思わず変な声が出た。

これは・・・・・ヤバくね?踏んですぐに起動しないって事は足を上げたら起動するかもしれないって事だよね?やべえ!!



「シア!来て!」



さすがにこれはヤバいと思いシアを呼んだ。



「何か見つけたのリア?」



シアを呼んですぐにシアが魔術師団の団員全員と走って来たので私はシアを見ながら口を開く。



「何か変な物を踏んだ・・・・・見てもらっていい?」



私の言葉にシアが真剣な顔で口を開く。



「トラップ?」



「わかんない、踏んだ時点では何も起きてない、怖くて足を上げられないんだよね」



私の答えにシアが慎重に私に近づき私の足元を見る為に屈みこむ。



「・・・・・・・・見た感じじゃわからないわね・・・・ねえリア?その足元を凍らせて急いで逃げるってのはどうかしら?」



ああ!それだ!!



「その案もらった!!シアは一応離れてて」



流れ的には私の足元を【魔術】で凍らせて凍ったのを確認した後逃げる!!まあ保険として【防御結界】を張りながら逃げるんだけどね。

私はシアや魔術師団の魔術師が離れたのを確認してから足元の床を【無詠唱】の【アイスエイジ】で凍らせる。

床が凍り付いたのを確認してから【防御結界】を張りそして隠し部屋を飛び出す勢いで走り出す。



「へぶっ!!」



床が凍っている状態での全力疾走・・・・・・転ぶに決まってるよね!!

私が顔面から床へとダイブし勢いそのまま隠し部屋を滑り出た。



「うううう」



恥ずかしい!!何かあったら助けようと全員が私を見ている中転んで滑りながら隠し部屋から出てくる私を見ている皆の視線が痛い!!



「リア・・・・・・大丈夫?」



生暖かい視線で見ないでもらえますかシア?

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