辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

文字の大きさ
上 下
124 / 191

研究タイムだ!!

しおりを挟む
などと馬車に揺られながら笑顔で手を振りながら応でもいい事を考え、現実逃避をしたら何とか城に着いたのでホット一息。



「カナデ、頼めるかい?」



「畏まりました・・・・・・・どうぞ」



さてお話をしようか。





「皆聞こえるね、今日女王となったジャンヌダルクだ、今あたしは従者の力を借りて皆にあたしの声が聞こえるようにしてもらっている、そのまま聞いて欲しい」



チラッとカナデを見ると微笑んだ後頷いてくれたので、あたしはそのまま話を続ける。



「あたしは【アラビータ】を旅していた時に疑問を感じた、内戦でボロボロになった国内を見ていたにも関わらず、隣国に宣戦布告をした王を、『何故国内をそのままにしておくのか』と『今隣国に戦争を仕掛けてしまえばあたし達はどうなるだろう』・・・・・・・と」



本当は神様に言われて仕方なしに来ました!!とは言えないのでレビィンと会った時に言ったことをベースに話をする。



「そんな時にケネスダスで街を攻めようとしている騎士団を見た、国を街を村を守るべき騎士がだ!あたしはその時に決意した、国のやり方は間違ってる、だから喧嘩を売ると、その時に出来たのが『反乱軍』と呼ばれた【ドラクーン】だ」



もうかなり前の話みたいな感じがするけどまだ一年経ってないんだよね。



「【ドラクーン】として活動し、あたしの考えに賛同してくれ、仲間を増やし・・・・・そして愚王を討つ事が出来た」



チラッと周りを見るとラッチさんやアルベルドがあたしの事を見つめていた。



「けど・・・間違えないで欲しいあたしは英雄じゃない、皆があたしの事を『英雄』だの『灼熱の聖女』と言うがあたしは決してそんなのじゃない、あたしは悪人と変わらない、何故ならあたしが戦い、そしてあたしの部下に戦わせていた相手は同じアラビータ人だからだ」



内乱だから仕方ないとは言えない、他に何か方法があったのかもしれないしね。



「これから国は新たな体制で動き始める、だから皆は今回の事、そして内乱で起きた事は忘れないで欲しい、そしてもうこのような悲劇が起きないように皆の力を貸してほしい、一人一人がもう内乱や戦争が起こらないように協力して第二・第三のジャンヌダルクを生み出さないようにして欲しい。それがあたしの望みだ」



市民や仲間が死ぬところなんてもう見たくないからね。



「だから皆で【ゴスペラータ】を楽しく平和な国にしていこう、あたしが言いたかったのはそれだけだ、

これから少しの間忙しくなるが皆でのりきるべ!!」



そう言った後遠くの・・・・城下町がら物凄い歓声が聞こえた、良かった罵倒的な声じゃなくて!!





城についてあたしに宛がわれた部屋で一息つきながら紅茶を飲む。



「シン、今日エルスさんが来るって言ってたけど何処に居るの?」



紅茶を入れてくれたシンにそう聞くと口を開く。



「城下町にてレン様のパレードを見て、それから城に来るそうです」



「へ?直接くればいいのに」



何でまた城下町から此処に来るのさ?



「レン様の勇姿を見たいそうですよ」



ミズキとカナデが『クスクス』笑いながらいって来たのであたしは顔をしかめる。



「知り合いには見られたくないよあんな姿」



思いっきり顔が引きつってた気がするよ!!

さてうちの従者達とアニマルズとドラゴンズしか居ない時に頼むとしよう。



「シン、ミズキ、カナデ、頼みがある」



シン達が真顔になったのであたしは用意してあったリストを3人に渡す。



「これは?」



シンが代表して聞いてきたので説明する。



「【アラビータ】で腐敗・不正などをしていた奴が書いてあるリストだよ、ラーニアに怪しい奴をリスト化してもらった、3人にはそいつらの裏を取って欲しい」



カナデの『風』を使えば腐敗貴族の『ヤバイ話』を調べる事が出来るからね、裏を取ったらガラム達に捕まえてもらう。



先ずは国の膿を取り除くための大掃除をしなきゃね!!

しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

冤罪で追放した男の末路

菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

傍観している方が面白いのになぁ。

志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」 とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。 その彼らの様子はまるで…… 「茶番というか、喜劇ですね兄さま」 「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」  思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。 これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。 「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!

よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。

辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~

銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。 少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。 ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。 陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。 その結果――?

処理中です...