辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

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私いつの間にか加害者になってる!!

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私はおば様の言葉に頷き口を開く。



「ありがとう、これ食べて時間までどこかで時間潰してくるよ」



私がそう言って用意してあるフォークを手に取り香草焼きを食べようとフォークを突き立てようとしたら・・・・・香草焼きが『うわっ!!』いう物凄い悲鳴と共に宙に舞い・・・・そのまま床へと落ちた。

突然起きた出来事に床に落ちた香草焼きと転がってる男を見て固まる。



「うるせえんだよボケが!!」



どうやらあの男と転がってる男が喧嘩を始めあの男が転がってる男を殴りつけて私の香草焼きを巻き込んだのだろう。

その考えに至ったてすぐに私は立ち上がり立ってる男の所まで歩いていき男の前で足を止め男を見る。



「なんだ小娘?なんか文句があるの・・・・かぺっ!!」



言い終わる前に私は【エアボール】を男の顔面にぶつけ吹き飛ばす。

壁にぶつかって動かなくなった男に再度近き口を開く。



「起きて」



そう言っても反応がなかったので屈みこんで男の襟首をつかみ引き寄せて男の両頬を思いっきりひっぱたいて再度口を開く。



「起きて」



両頬をひっぱたかれて目を覚ましたのを確認し少し離れると男が私を睨みながら口を開く。



「何しやがるんだこのガキが!!」



私はその言葉を聞き溜息をつきながら口を開く。



「『何をする?』それは私のセリフだ!!どうしてくれる私の香草焼き!!まだ一口も食べてないんだよ!!」



「・・・・・・・・香草焼き?」



私の言葉が意外だったのか男が睨むのを止めて『何言ってんだコイツ?』って目で見て来たけど気にせずに口を開く。



「あんた等の喧嘩のせいで美味しそうな香草焼きがおじゃんになったんだよ、あんなに美味しそうだったのに!喧嘩するなら他の所でやりな!!」



「それは・・・・すまなかった?」



「何で疑問形なの?それと謝るのは私だけじゃなくて店にも謝りなよ?ほらテーブルとか椅子が壊れてる」



店内に視線を向けながらそう言うと尻もちをついている男がばつの悪そうな顔をして俯く。



「その理屈ならお嬢さんも謝らなきゃいけなくなるよ?」



私と吹き飛び男のやり取りを見ていた従業員のおば様がそう言って来たので私は『え?私も被害者だよね?』と思い首を傾げる。



「あそこのテーブルと椅子はお嬢さんの魔術で吹き飛ばされたガベージに巻き込まれて壊れたのよ」



「申し訳ありませんでした!!」



私いつの間にか加害者になってる!!

私のが最速で謝ったのを見ておば様が笑い出しそれを見た吹き飛び男がバツの悪そうな顔をしながら立ち上がる。



「すまねぇつい熱くなっちまった、壊した物は全て弁償する。もちろんこのお嬢ちゃんのぶんもだ」



「へ?私自分で払うよ?」



壊したのは私だからね、弁償はしないと!!と思ってると吹き飛び男は首を左右に振り口を開く。



「お嬢ちゃんがテーブルと椅子を壊した原因は俺が喧嘩を始めたのが原因だからなだからな俺が出す」



真剣な顔でそう言われたので私は断るのを止めて頷き口を開く。



「そこまで言うなら任せるよ」



私が吹き飛び男と話をしていると後ろから肩を叩かれ振り向くと不安そうな顔をしたルルナさんが立っていた。



「大丈夫リア?」



「うん」



まあ一方的に吹き飛ばしただけだからね!!怪我のしようがないよ!!



「厨房で料理をしていたら騒がしくなって見に来たらガベージとリアちゃんが睨み合ってるんですもの・・・心臓が止まるかと思ったわ」



なんかゴメンなさい!!



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