辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

文字の大きさ
上 下
106 / 187

負けた!!

しおりを挟む
「ありがとう」



私が頭を下げてそうお礼を言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。



「お礼を言うのは私達のほうなのよリアちゃん、貴女がアックダース商会の話を私達に持って来てくれたから帝都に潜む膿の存在に気がつく事が出来たのよ」



テリーさんがセレーナさんの言葉を聞き頷き口を開く。



「その通りだ、このまま気がつかずに放置していたら将来大変な事になっていただろうね、だから君には感謝しているんだよ」



微笑みながらそう言って来るテリーさんを見て私は口を開く。



「でも個人の頼み事を・・・あ!」



テリーさん達と話していて気がついた!情報屋に頼むってお金払わなきゃ!!



「あの・・・調べるのにいくらかかりました?お金お支払いします」



私が気になって情報屋に頼んだんだったら私がお金を払わなきゃいけないよね!!



と思ってそう聞くとテリーさんが苦笑しセレーナさんは頬を膨らませた後私を攻めるような顔で口を開く。



「リアちゃん?私さっき言ったわよね?『リアちゃんに感謝してる』って?私は感謝している人に料金を請求するほど恥知らずじゃないわよ?」



セレーナさんの言葉の後にテリーさんが口を開く。



「それに『情報屋』と言ってるが帝国の情報部に調べてもらったんだよ、だから料金は発生しないんだよ。彼等は国の安全の為に様々な事を調べて対処する・・・・・彼等はそれが仕事なんだ」



「は?」



え?今テリーさんが『国の情報部』って言わなかった?え?民間の『情報屋』を使ったんじゃないの?なんか知らないうちにスケールが大きくなってるんだけど!!



「え?情報屋が調べたんじゃないの?」



テリーさんの言葉を聞いて私がそう聞くとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。



「リアちゃんが私に話してくれた後に私の『元同僚』に頼んじゃった」



『元同僚』って情報部の同僚の事ですよね?何『てへっ!』って顔で言ってるんですかセレーナさん!!

さすが帝国の情報部!本気になればすぐにここまで調べられるんだね!!



「あとリアちゃん」



ん?



「何ですかセレーナさん?」



私が首を傾げてそう聞くとセレーヌさんがとびきりの笑顔で口を開く。



「私の事は『セレーヌお姉ちゃん』って呼んでってお願いしているわよね?」



「あ・・・はいセレーヌお姉ちゃん」



笑顔がとても怖かった!!!



「明日またリリアと会う事になってるわ」



「は?」



え?いきなり何を言い出すのセレーヌさん?



「え?皇后様に会う?もう会いましたけど?」



私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。



「リリアが会いたがってるのよ・・・・で!明日連れてきてって言われたからね?もうリアちゃんを連れて行くしかないなでいょ?」



・・・・・・・・・・・意味が分かりません!!



「えっと・・・お断りします」



私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。



「大丈夫よ!シアちゃんも行くから!あ!あとアインちゃんも来るわ!!」



「いやいや!!誰もついて来てくれないから断った訳じゃないんで!!」



なんで平民が何度も皇后様に会う事になるの?本当に意味が分からないんだけど!!



「ねえ・・・リアちゃんを・・・・お願い」



う・・・・そんなウルウルした目で見ないでもらえますかセレーナさん?なんか罪悪感が物凄いんですけど?



「リアちゃん」



・・・・・・ううううう!!



「お願い」



「わかりました!!行きます!」



・・・・・・・・・負けた!!
しおりを挟む
感想 60

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます

水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか? 私は、逃げます! えっ?途中退場はなし? 無理です!私には務まりません! 悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。 一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。

私、パーティー追放されちゃいました

菜花
ファンタジー
異世界にふとしたはずみで来てしまった少女。幸いにもチート能力があったのでそれを頼りに拾ってもらった人達と働いていたら……。「調子に乗りやがって。お前といるの苦痛なんだよ」 カクヨムにも同じ話があります。

薄幸ヒロインが倍返しの指輪を手に入れました

佐崎咲
ファンタジー
義母と義妹に虐げられてきた伯爵家の長女スフィーナ。 ある日、亡くなった実母の遺品である指輪を見つけた。 それからというもの、義母にお茶をぶちまけられたら、今度は倍量のスープが義母に浴びせられる。 義妹に食事をとられると、義妹は強い空腹を感じ食べても満足できなくなる、というような倍返しが起きた。 指輪が入れられていた木箱には、実母が書いた紙きれが共に入っていた。 どうやら母は異世界から転移してきたものらしい。 異世界でも強く生きていけるようにと、女神の加護が宿った指輪を賜ったというのだ。 かくしてスフィーナは義母と義妹に意図せず倍返ししつつ、やがて母の死の真相と、父の長い間をかけた企みを知っていく。 (※黒幕については推理的な要素はありませんと小声で言っておきます)

白雪姫の継母の夫に転生したっぽいんだが妻も娘も好きすぎるんで、愛しい家族を守るためにハッピーエンドを目指します

めぐめぐ
ファンタジー
※完結保証※ エクペリオン王国の国王レオンは、頭を打った拍子に前世の記憶――自分が井上拓真という人間であり、女神の八つ当たりで死んだ詫びとして、今世では王族として生まれ、さらにチート能力を一つ授けて貰う約束をして転生したこと――を思い出した。 同時に、可愛すぎる娘が【白雪姫】と呼ばれていること、冷え切った関係である後妻が、夜な夜な鏡に【世界で一番美しい人間】を問うている噂があることから、この世界が白雪姫の世界ではないかと気付いたレオンは、愛する家族を守るために、破滅に突き進む妻を救うため、まずは元凶である魔法の鏡をぶっ壊すことを決意する。 しかし元凶である鏡から、レオン自身が魔法の鏡に成りすまし、妻が破滅しないように助言すればいいのでは? と提案され、鏡越しに対峙した妻は、 「あぁ……陛下……今日も素敵過ぎます……」 彼の知る姿とはかけ離れていた―― 妻は何故破滅を目指すのか。 その謎を解き明かし、愛する家族とのハッピーエンドと、ラブラブな夫婦関係を目指す夫のお話。 何か色々と設定を入れまくった、混ぜるな危険恋愛ファンタジー ※勢いだけで進んでます! 頭からっぽでお楽しみください。 ※あくまで白雪姫っぽい世界観ですので、「本来の白雪姫は~」というツッコミは心の中で。

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜

望月かれん
ファンタジー
 中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。 戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。 暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。  疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。 なんと、ぬいぐるみが喋っていた。 しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。     天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。  ※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。

小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜

るあか
ファンタジー
 僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。  でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。  どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。  そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。  家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

ヒロインは修道院に行った

菜花
ファンタジー
乙女ゲームに転生した。でも他の転生者が既に攻略キャラを攻略済みのようだった……。カクヨム様でも投稿中。

処理中です...