105 / 187
大丈夫です!!
しおりを挟む
皇后様主催のお茶会が終った翌日、私はノック音が聞こえ目を覚ました。
「はーい」
扉に向かいそう声を掛けると扉が開きエスメラルダさんが部屋へと入って来て一礼した後に口を開く。
「おはようございますリアさん、奥様がお呼びですのでリビングまでいらしてください」
ん?セレーナさんが呼んでる?何かあったのかな?と思い頷きながら口を開く。
「身だしなみを整えてから行きます」
「お手伝いします」
「大丈夫です!!」
自分で着替えられますよ!!って何でそんなに寂しそうな顔で私を見てるんですかエスメラルダさん?
私は素早く普段着に着替えてエスメラルダさんと一緒にリビングへと向かった。
「来たわねリアちゃん」
笑顔で出迎えてくれたシアとセレーナさんの隣にはこの時間にいるはずの無い男性・・・テリーさんが座っていた。
「あれ?テリーさんがこの時間にいるのは珍しいですよね?」
私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「取り敢えず座ってリアちゃん」
そう言われて私はテリーさんとセレーヌさんの向かい側に設置してあるソファーに座る。
「リアちゃんから頼まれた件なんだけど昨日の夜アックダース商会に乗り込んで全員逮捕したわ」
おお!それはいい報告だ!!と思ってセレーナさんを見ると何故か難しい顔をしていたので私は口を開く。
「悪党が捕まったのに浮かない顔してるね?何かあったの?」
私がそう聞くとセレーヌさんが少し考えた後に口を開く。
「リアちゃんには話しても大丈夫だから話すけどアックダース商会の従業員を捕まえた後市店を調べてみたら思わぬことがわかったわ」
その言葉に私は首を傾げセレーヌさんの言葉を待ち、それを見たセレーヌさんが口を開く。
「アックダース商会はキルアスキルの構成員達が立ち上げたけ商会だったの」
「え」
まさか此処でキルアスキルの名を聞くことになるとは思わなかった。
「あれ?」
そこでふとこの前の話を思い出した。
確かアックダース商会の息のかかった人が警備隊に入り込んでるって言ってなかった?ヤバくね?つまりはキルアスキルの息のかかった人間が国の運営側に潜り込んでる可能性があって事だよね?
「ヤバくない?」
私の言葉の意味を理解したセレーナさんが珍しく真剣な顔で頷く。
「リリアにもこの事は伝えるつもりよ、国としてしっかりと対応しないと大変な事になるから」
私はその言葉に頷き、頷く私を見ていたテリーさんが真剣な顔で口を開く。
「それとこれを君に」
テリーさんがテーブルの上に書類を入れるような少し大きな紙袋をおいたので私は首を傾げる。
「これは?」
私がそう訊ねるとテリーさんが真剣な顔で口を開く。
「アックダース商会に突入して全員を逮捕した後、店の中を調べた時に出て来た物だ」
ん?こうやって差し出されるって事は私に関係した物なんでしょ?何だろう?と思いながらその紙袋を手に取り中に入ってる物を引っ張り出して目を通す。
「これって」
目を通した後にテリーさんを見るとテリーさんは私の顔を見た後頷き口を開く。
「元【赤猫亭】の権利書だよ」
私がなにも言わずにそのままテリーさんを見ているとテリーさんが口を開く。
「それ以外にも土地の権利書が複数見つかったんだ、まだ詳しくはわかってないがキルアスキルは帝都のあちこちの土地を手に入れていた・・・・何が目的なんだろうね」
確かにあちこちの土地を保有するだけじゃ意味がない気がするんだけどなぁ・・
「元【赤猫亭】の権利書は君に渡すよ、好きに使ってくれていいからね」
私はその言葉を聞き立ち上がりテリーさんとセレーヌさんに深々と頭を下げる。
「はーい」
扉に向かいそう声を掛けると扉が開きエスメラルダさんが部屋へと入って来て一礼した後に口を開く。
「おはようございますリアさん、奥様がお呼びですのでリビングまでいらしてください」
ん?セレーナさんが呼んでる?何かあったのかな?と思い頷きながら口を開く。
「身だしなみを整えてから行きます」
「お手伝いします」
「大丈夫です!!」
自分で着替えられますよ!!って何でそんなに寂しそうな顔で私を見てるんですかエスメラルダさん?
私は素早く普段着に着替えてエスメラルダさんと一緒にリビングへと向かった。
「来たわねリアちゃん」
笑顔で出迎えてくれたシアとセレーナさんの隣にはこの時間にいるはずの無い男性・・・テリーさんが座っていた。
「あれ?テリーさんがこの時間にいるのは珍しいですよね?」
私がそう言うとセレーヌさんが微笑みながら口を開く。
「取り敢えず座ってリアちゃん」
そう言われて私はテリーさんとセレーヌさんの向かい側に設置してあるソファーに座る。
「リアちゃんから頼まれた件なんだけど昨日の夜アックダース商会に乗り込んで全員逮捕したわ」
おお!それはいい報告だ!!と思ってセレーナさんを見ると何故か難しい顔をしていたので私は口を開く。
「悪党が捕まったのに浮かない顔してるね?何かあったの?」
私がそう聞くとセレーヌさんが少し考えた後に口を開く。
「リアちゃんには話しても大丈夫だから話すけどアックダース商会の従業員を捕まえた後市店を調べてみたら思わぬことがわかったわ」
その言葉に私は首を傾げセレーヌさんの言葉を待ち、それを見たセレーヌさんが口を開く。
「アックダース商会はキルアスキルの構成員達が立ち上げたけ商会だったの」
「え」
まさか此処でキルアスキルの名を聞くことになるとは思わなかった。
「あれ?」
そこでふとこの前の話を思い出した。
確かアックダース商会の息のかかった人が警備隊に入り込んでるって言ってなかった?ヤバくね?つまりはキルアスキルの息のかかった人間が国の運営側に潜り込んでる可能性があって事だよね?
「ヤバくない?」
私の言葉の意味を理解したセレーナさんが珍しく真剣な顔で頷く。
「リリアにもこの事は伝えるつもりよ、国としてしっかりと対応しないと大変な事になるから」
私はその言葉に頷き、頷く私を見ていたテリーさんが真剣な顔で口を開く。
「それとこれを君に」
テリーさんがテーブルの上に書類を入れるような少し大きな紙袋をおいたので私は首を傾げる。
「これは?」
私がそう訊ねるとテリーさんが真剣な顔で口を開く。
「アックダース商会に突入して全員を逮捕した後、店の中を調べた時に出て来た物だ」
ん?こうやって差し出されるって事は私に関係した物なんでしょ?何だろう?と思いながらその紙袋を手に取り中に入ってる物を引っ張り出して目を通す。
「これって」
目を通した後にテリーさんを見るとテリーさんは私の顔を見た後頷き口を開く。
「元【赤猫亭】の権利書だよ」
私がなにも言わずにそのままテリーさんを見ているとテリーさんが口を開く。
「それ以外にも土地の権利書が複数見つかったんだ、まだ詳しくはわかってないがキルアスキルは帝都のあちこちの土地を手に入れていた・・・・何が目的なんだろうね」
確かにあちこちの土地を保有するだけじゃ意味がない気がするんだけどなぁ・・
「元【赤猫亭】の権利書は君に渡すよ、好きに使ってくれていいからね」
私はその言葉を聞き立ち上がりテリーさんとセレーヌさんに深々と頭を下げる。
186
お気に入りに追加
801
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます
水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか?
私は、逃げます!
えっ?途中退場はなし?
無理です!私には務まりません!
悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。
一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。

私、パーティー追放されちゃいました
菜花
ファンタジー
異世界にふとしたはずみで来てしまった少女。幸いにもチート能力があったのでそれを頼りに拾ってもらった人達と働いていたら……。「調子に乗りやがって。お前といるの苦痛なんだよ」 カクヨムにも同じ話があります。

薄幸ヒロインが倍返しの指輪を手に入れました
佐崎咲
ファンタジー
義母と義妹に虐げられてきた伯爵家の長女スフィーナ。
ある日、亡くなった実母の遺品である指輪を見つけた。
それからというもの、義母にお茶をぶちまけられたら、今度は倍量のスープが義母に浴びせられる。
義妹に食事をとられると、義妹は強い空腹を感じ食べても満足できなくなる、というような倍返しが起きた。
指輪が入れられていた木箱には、実母が書いた紙きれが共に入っていた。
どうやら母は異世界から転移してきたものらしい。
異世界でも強く生きていけるようにと、女神の加護が宿った指輪を賜ったというのだ。
かくしてスフィーナは義母と義妹に意図せず倍返ししつつ、やがて母の死の真相と、父の長い間をかけた企みを知っていく。
(※黒幕については推理的な要素はありませんと小声で言っておきます)

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。


辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~
銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。
少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。
ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。
陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。
その結果――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる