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思い出して良かった!!
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私の事を疑いの眼差しで見ていたアインハルト兄さんを含めた3人の視線に耐えながら過ごしているとセスナさんが戻って来て口を開く。
「お待たせしました、ギルドマスターがお会いになるそうです」
私はその言葉に頷き席を立ちセスナさんと一緒にギルドの奥の通路へと歩き出し、その後をついてくるように他の3人も歩き出す。
そして5分くらい歩き目的の部屋・・・・ギルドマスターの事務室に着きセスナさんがノックをして口を開く。
「ギルドマスター、お連れしました」
「入れ」
その言葉を聞きセスナさんがドアを開けて視線を私に向け口を開く。
「入って」
私達はセスナさんの前を通るように部屋へと入り最後にセスナさんが中へと入りドアを閉める。
「おう!救助に行ったって話は聞いてる、何かあったのか?」
変らぬ怖面で私達を見るギルドマスターの言葉にアゴットが口を開く。
「無事に救助は出来た・・・・が・・・・その後厄介な魔物に出会ってな、それの報告に来た」
怖面マスターがアゴットの言葉に眼を細め口を開く。
「お前等が『厄介』って言うくらいの魔物だと?何が出た?」
その言葉を聞き私が口を開く。
「オーガエンペラー」
それを聞き怖面マスターが更に怖い顔で立ち上がりセスナさんが両手で口を抑え悲鳴を押し殺す。
驚く2人を見ながら私は話を続ける。
「もう討伐したから安心していいよ、で話を続けるけど私達は元拠点からアグリに戻ろうとしてすぐに森の奥からオーガエンペラーが26体のオーガを引き連れてやって来た所に出くわして戦闘になったんだ。
そしてさっきも言ったようにオーガエンペラーを含めたオーガ共を全滅させた」
黙って聞く2人に私は話を続ける。
「そして戦闘後話し合ったんだけどこの活性化の原因はこのオーガエンペラーが原因じゃないかって話になったんだ、だからオーガエンペラーの話も含めてギルドマスターに話をした方がいいと判断してここに来た」
怖面マスターがそれを聞き目を見開いた後少し考え・・・そして口を開く。
「いい判断だ、この後高ランクの探索者達に依頼を出して少し調べさせよう。それとオーガエンペラーの討伐ご苦労だった、帰りに報酬を渡そう」
それを聞いたアゴットがオーガエンペラーが持っていた剣を怖面マスターの前にある机の上に置いて口を開く。
「それとこれを・・・・オーガエンペラーが持っていた」
怖面マスターがその剣を見て・・・・深い溜息をつき口を開く。
「そうか・・・・レックスがやられたのか・・・・奥さんには?」
その言葉にアゴットが首を左右に振り口を開く。
「戻ってすぐここに来たからまだだ」
「そうか・・・俺が行くか?アイツとは吞み仲間だったから奥さんとは顔見知りだからな」
「いや俺が行こう・・・俺も奥さんと顔見知りだ」
「わかった・・・・頼む」
「ああ」
これでもう報告する事は無いよね?なら得ろう・・・・あ!!!
「それとセスナさん、アインハルト兄さんがギルドに依頼を出したいって」
思い出して良かった!!依頼するのを忘れて家に戻って思い出してまた戻る・・・なんて事にならずに済んだ!!
「依頼・・・・ですか?」
セスナさんがアインハルト兄さんに視線を向けてそう言うとアインハルト兄さんが口を開く。
「高ランクの探索者を9人雇いたい。私達は大体一週後位に今回捕らえたキルアスキルの構成員全員を帝都に護送するつもりなのだが人数が多いため何かあった時に我々だけで収める事が困難になりそうなので探索者に協力も求めたい、むろんしっかりと報酬は払う」
「わかりました手続きをしましょう、多分明後日には募集者がかなり集まると思いますのでその中からお選びになってください」
セスナさんの言葉にアインハルト兄さんは頷き口を開く。
「頼む」
アインハルト兄さんはホッととした顔で頷いた。
「お待たせしました、ギルドマスターがお会いになるそうです」
私はその言葉に頷き席を立ちセスナさんと一緒にギルドの奥の通路へと歩き出し、その後をついてくるように他の3人も歩き出す。
そして5分くらい歩き目的の部屋・・・・ギルドマスターの事務室に着きセスナさんがノックをして口を開く。
「ギルドマスター、お連れしました」
「入れ」
その言葉を聞きセスナさんがドアを開けて視線を私に向け口を開く。
「入って」
私達はセスナさんの前を通るように部屋へと入り最後にセスナさんが中へと入りドアを閉める。
「おう!救助に行ったって話は聞いてる、何かあったのか?」
変らぬ怖面で私達を見るギルドマスターの言葉にアゴットが口を開く。
「無事に救助は出来た・・・・が・・・・その後厄介な魔物に出会ってな、それの報告に来た」
怖面マスターがアゴットの言葉に眼を細め口を開く。
「お前等が『厄介』って言うくらいの魔物だと?何が出た?」
その言葉を聞き私が口を開く。
「オーガエンペラー」
それを聞き怖面マスターが更に怖い顔で立ち上がりセスナさんが両手で口を抑え悲鳴を押し殺す。
驚く2人を見ながら私は話を続ける。
「もう討伐したから安心していいよ、で話を続けるけど私達は元拠点からアグリに戻ろうとしてすぐに森の奥からオーガエンペラーが26体のオーガを引き連れてやって来た所に出くわして戦闘になったんだ。
そしてさっきも言ったようにオーガエンペラーを含めたオーガ共を全滅させた」
黙って聞く2人に私は話を続ける。
「そして戦闘後話し合ったんだけどこの活性化の原因はこのオーガエンペラーが原因じゃないかって話になったんだ、だからオーガエンペラーの話も含めてギルドマスターに話をした方がいいと判断してここに来た」
怖面マスターがそれを聞き目を見開いた後少し考え・・・そして口を開く。
「いい判断だ、この後高ランクの探索者達に依頼を出して少し調べさせよう。それとオーガエンペラーの討伐ご苦労だった、帰りに報酬を渡そう」
それを聞いたアゴットがオーガエンペラーが持っていた剣を怖面マスターの前にある机の上に置いて口を開く。
「それとこれを・・・・オーガエンペラーが持っていた」
怖面マスターがその剣を見て・・・・深い溜息をつき口を開く。
「そうか・・・・レックスがやられたのか・・・・奥さんには?」
その言葉にアゴットが首を左右に振り口を開く。
「戻ってすぐここに来たからまだだ」
「そうか・・・俺が行くか?アイツとは吞み仲間だったから奥さんとは顔見知りだからな」
「いや俺が行こう・・・俺も奥さんと顔見知りだ」
「わかった・・・・頼む」
「ああ」
これでもう報告する事は無いよね?なら得ろう・・・・あ!!!
「それとセスナさん、アインハルト兄さんがギルドに依頼を出したいって」
思い出して良かった!!依頼するのを忘れて家に戻って思い出してまた戻る・・・なんて事にならずに済んだ!!
「依頼・・・・ですか?」
セスナさんがアインハルト兄さんに視線を向けてそう言うとアインハルト兄さんが口を開く。
「高ランクの探索者を9人雇いたい。私達は大体一週後位に今回捕らえたキルアスキルの構成員全員を帝都に護送するつもりなのだが人数が多いため何かあった時に我々だけで収める事が困難になりそうなので探索者に協力も求めたい、むろんしっかりと報酬は払う」
「わかりました手続きをしましょう、多分明後日には募集者がかなり集まると思いますのでその中からお選びになってください」
セスナさんの言葉にアインハルト兄さんは頷き口を開く。
「頼む」
アインハルト兄さんはホッととした顔で頷いた。
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