辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

文字の大きさ
上 下
40 / 162

あれは地獄だった!!

しおりを挟む
視線を逸らす私を呆れて見ているアゴットが口を開こうとした時レティシアが戻ってきて口を開く。



「治療は終わったわ、さっきみたいな事があるかもしれないから早く【悠久の森】を出ましょう」



私はその言葉に頷きオーガ達の亡骸に向かい手をかざし口を開く。



「【ディメンションスペース】」



オーガエンペラーとオーガの亡骸を【ディメンションスペース】に納め口を開く。



「早く行こう、それとさっきみたいな事があるかもしれないから油断はしないように」



そう言って歩きだそうとするとアゴットがオーガエンペラーのた使っていた剣を拾いその剣を見て悲しそうな顔をしたので口を開く。



「知り合いの剣?」



「ああ・・・・Aランクのレックスって奴が使ってた剣だ、この剣に組み込まれてる宝石・・・・これは奥さんから贈られた守り石でこれを剣に組み込んで自慢してきた事がある・・・・『俺は奥さんに守られてるんだ』ってな・・・」



「だったらそれは持ち帰らないとね」



「ああ」



きっとアゴットが奥さんに伝えに行ってくれるんだろう・・・・・・探索者ってのは確かに儲けが凄いけど死と隣り合わせなんだと改めて思い知らされた。







森を出る為に歩き出してふと思い出した事がありアゴットに視線を向けて口を開く。



「ねえアゴット」



「ん?何だ?」



少し落ち込んでいたアゴットが私を見て首を傾げて来たのを見て口を開く。



「もしかしたら体が痛くなるかもしれないけど気にしないでね」



「・・・・・・・・・・・・・待て・・・何だその不吉な言い方は?さっきの魔術はそんなにやばい奴なのか?」



私の言葉に一瞬で顔を真っ青にしてそう言って来るアゴットに首を傾げ口を開く。



「たぶん大丈夫だと思うんだけど、一応教えておこうと思ってね」



「いやいやいや!!そんな言い方されると怖いんだが大丈夫なのか俺?」



あの魔術・・・【スペックアップ】は身体強化の魔術なのだが私が初めて自分の体に【スペックアップ】を使った後が・・・・・・地獄だったんだよね!!

身体強化って事は体内の筋肉、骨、聴覚、視覚、味覚、臭覚、触覚、思考能力が数段階上がる魔術だ。

そして私は運動とは無縁の生活をしていた訳で・・・・・身体強化によって滅多に使わないない筋肉を使い・・・・・・術後に猛烈な筋肉痛に襲われたのだ!!あれは地獄だった!!痛くてベッドで寝てるだけで地獄、痛くて動くと地獄、お腹が減ってご飯を食べようと立ち上がって地獄・・・・本当に辛かった!!



怯えるアゴットを見て私は口を開く。



「アゴットは多分大丈夫だよ、身体強化魔術を使った後筋肉痛になったけど、アゴットは剣士だから体を使ってるじゃん?だから筋肉痛は無いと思うんだよ」



「・・・・・・・・・・・・筋肉痛?」



「何その反応?筋肉痛を甘く見ちゃだめだよ?」



あれは本当に辛かったんだから!!と思いながらアゴットを睨むように見た時にアインハルト兄さんが声を上げた。



「良し・・・森を出た」



森を出るまでもう魔物に遭遇する事も無く出る事が出来でほっと一息。



「ねえリアちゃん」



【悠久の森】を出た後に真剣な顔でレティシアが私に声を掛けて来たので視線を向けると真剣な顔で口を開く。



「私いらなかったんじゃないの?」



「え?レティシアも働いてたじゃん、治療とか治療とか・・・それにアゴットへのオーガエンペラーの攻撃を防いだ結界を張ったのもレティシアじゃん」



少なくともボケっとしてた訳じゃないよ?それにサクッと倒せたけど本来ならオーガエンペラー相手にアゴットと2人で戦いを挑んで絶対に勝てないと思う、それにオーガエンペラーの攻撃を弾かなければ多分アゴットは大怪我をしていたと思う。

だからオーガエンペラーと対峙した時私は3人で戦う事を選んだんだよ。

しおりを挟む
感想 58

あなたにおすすめの小説

善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です

しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。

転生してモンスター診療所を始めました。

十本スイ
ファンタジー
 日本で普通の高校生として日常を送っていた三月倫斗だったが、ある日、車に引かれそうになっていた子犬を助けたことで命を落としてしまう。  気づけばそこは地球ではない異世界――【エテルナ】。  モンスターや魔術などが普通に存在するファンタジーな世界だった。  倫斗は転生してリント・ミツキとして第二の人生を歩むことに。しかし転生してすぐに親に捨てられてしまい、早くもバッドエンディングを迎えてしまいそうになる。  そこへ現れたのは銀の羽毛に覆われた巨大な鳥。  名を――キンカ。彼女にリントは育てられることになるのだ。  そうして時が経ち、リントは人よりもモンスターを愛するようになり、彼らのために何かできないかと考え、世界でも数少ないモンスター専門の医者である〝モンスター医〟になる。  人とのしがらみを嫌い、街ではなく小高い丘に診療所を用意し腕を揮っていた。傍には助手のニュウという獣人を置き、二人で閑古鳥が鳴く診療所を切り盛りする。

拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~

藤原ライラ
ファンタジー
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――  子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。  彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。 「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」  四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。  そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。  文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!? じれじれ両片思いです。 ※他サイトでも掲載しています。 イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

レティシア公爵令嬢は誰の手を取るのか

宮崎世絆
ファンタジー
うたた寝していただけなのに異世界転生してしまった。しかも公爵家の長女、レティシア・アームストロングとして。 あまりにも美しい容姿に高い魔力。テンプレな好条件に「もしかして乙女ゲームのヒロインか悪役令嬢ですか?!」と混乱するレティシア。 溺愛してくる両親に義兄。幸せな月日は流れ、ある日の事。 アームストロング公爵のほかに三つの公爵が既存している。各公爵家にはそれぞれ同年代で、然も眉目秀麗な御子息達がいた。 公爵家の領主達の策略により、レティシアはその子息達と知り合うこととなる。 公爵子息達は、才色兼備で温厚篤実なレティシアに心奪われる。 幼い頃に、十五歳になると魔術学園に通う事を聞かされていたレティシア。 普通の学園かと思いきや、その魔術学園には、全ての学生が姿を変えて入学しなければならないらしく……? 果たしてレティシアは正体がバレる事なく無事卒業出来るのだろうか?  そしてレティシアは誰かと恋に落ちることが、果たしてあるのか? レティシアは一体誰の手(恋)をとるのか。 これはレティシアの半生を描いたドタバタアクション有りの爆笑コメディ……ではなく、れっきとした恋愛物語である。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *無断転載、無断翻訳を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉

陣ノ内猫子
ファンタジー
 神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。  お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。  チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO! ーーーーーーーーー  これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。  ご都合主義、あるかもしれません。  一話一話が短いです。  週一回を目標に投稿したと思います。  面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。  誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。  感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)  

処理中です...