辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

文字の大きさ
上 下
38 / 191

でも勝つ!!

しおりを挟む
少し困ったような顔をしているベルスターさんにアインハルト兄さんが気がつき口を開く。



「どうしたベルスター?」



「はっ!この方は?」



視線を私に向けたままアインハルト兄さんにそう聞くベルスターさんにおアインハルト兄さんは溜息をつき口を開く。



「先程の話を聞いてなかったのか?ここに居る2人と先程入って行った女性は探索者だ、しかもSランク探索者でお前達の安全を考えSランク探索者3人を雇いここに来たのだ、だからこの子の言葉はしっかりと聞け、でないと生きて帰れないと思え」



アインハルト兄さんが真剣な顔で淡々とそう言うとベルスターさんが私に視線を向け直立不動の状態から思いっきり頭を下げて口を開く。



「失礼な態度をとってしまい申し訳ない!!我々の為に来てもらい感謝します!!」



「別に気にしなくていいよ」



私がそう答えた時に建物からレティシアが出て来て口を開く。



「怪我人の治療は終わったわ、さっさとここを出ましょう」



レティシアも早くここを離れたいのかそう言って来た。



「早く帰って一杯やりたいわ!今日はウイスキーの気分ね」



「早くお酒が飲みたかっただけかい!!」



思わずツッコむとレティシアは当然とばかりに頷き口を開く。



「喉が渇いたからお酒を呑まないとね」



・・・・・・・・・・・・・のどか渇けば水を飲むのが普通だと思うんですが違うのかな?まあレティシアだから気にしない!!



「ほら行くぞ・・・待て」



そう言ってそう言って歩き出そうとしたアゴットが真剣な顔で足を止め森の奥の方を見ているので私も森のほうを見ると森の奥のほうから何か人がこっちに向かって歩いて・・・・・違う!!



「おいおいおい・・・俺達が来て正解だったのか・・・・・【首狩り姫】に付き合わなかったほうが正解だったのかどっちだと思う?」



森の奥を見ながら冷や汗を流しながらそう問いかけて来るアゴットに私も森の奥から来る魔物・・・・・オーガキングと20体を超えるオーガを見ながら口を開く。



「私はアゴットとレティシアに声を掛けて正解だと思うな」



しかもあのオーガキング・・・・普通のオーガキングとは違う!!

普通のオーガキングは皮膚の色が赤いのだけれどあのオーガキングは体が青い・・・・多分オーガキングが進化した個体・・・・しかも何故か知らないけど結構いい剣を持ってるオーガエンペラーだ!!



「おいおい・・・・・森の奥でもなかなか出会わない奴が何でこんな場所まで出て来てんだよ・・・・・まさかこいつが奥から出て来た事で活性化が起きたのか?って言うかあの剣・・・・レックスの剣だろう?・・・・・アイツ・・・オーガエンペラーにやられたのか・・・・・」



他の魔物はオーガエンペラーから逃げる為にアグリ方面に逃げたって事?ありえそう・・・・・ってあの剣の持ち主って探索者だったのね。



「アインハルト兄さん私とアゴットとレティシアでオーガエンペラーの相手をするからオーガのほうを任せていいかな?」



こっちを見たまま動かないオーガエンペラーを見ながらそうアインハルト兄さんに言うと、アインハルト兄さんは何か言いたそうにしてたけど頷き口を開く。



「任されよう。こっちの事は気にせず戦ってくれ」



その言葉に頷き口を開く。



「って事でアゴットとレティシア・・・やるよ」



アゴットとレティシアは溜息をつき頷く。



「【首狩り姫】、無事帰ったら酒おごれよ?こりゃあ500万リエンじゃ割に合わん」



アゴットが剣を抜きながらそう言って来たので私は頷き口を開く。



「わかったよ、だから生き残ろう」



私がそう言うとレティシアも嬉しそうに口を開く。



「もちろん私もおごってくれるのよねリアちゃん?」



「はいはい」



その言葉を最後に私達は神経を集中させてオーガエンペラーを睨むように見つめる。

これから戦う敵・・・・・オーガエンペラーは私達3人で戦って無事に勝てるかどうかわからない魔物だ・・・・・でも勝つ!!



しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

冤罪で追放した男の末路

菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

傍観している方が面白いのになぁ。

志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」 とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。 その彼らの様子はまるで…… 「茶番というか、喜劇ですね兄さま」 「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」  思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。 これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。 「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

あなたがそう望んだから

まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」 思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。 確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。 喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。 ○○○○○○○○○○ 誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。 閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*) 何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

奪われ系令嬢になるのはごめんなので逃げて幸せになるぞ!

よもぎ
ファンタジー
とある伯爵家の令嬢アリサは転生者である。薄々察していたヤバい未来が現実になる前に逃げおおせ、好き勝手生きる決意をキメていた彼女は家を追放されても想定通りという顔で旅立つのだった。

辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~

銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。 少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。 ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。 陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。 その結果――?

処理中です...