辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

文字の大きさ
上 下
29 / 149

6年間アグリに引きこもって研究してましたから!!

しおりを挟む

「どう言う事?」



シアにしては珍しくハッキリと言わないのは何でだろう?



「私が師団長に事の経緯を全部話したらこういわれたの・・・・・・・『全員が怪我をする事なく任務が達成されたと判断する、捕まえたキルアスキルの構成員全員を連れて王都に帰還するように。それとライナシア、フローリアに約束より一年早いが王宮魔術師団に入団するように言ってくれ』・・・・・・と」



「え?私宮廷魔法団に入るなんて一度も言ってないよ?何で入る事になってるの?」



私が首を傾げそう聞くとシアは少し困ったよな顔をした後に口を開く。



「多分『20歳までは働く気は無いから入らない』って言葉を『20歳になったら入る』と受け取ったんじゃないかしら?オリアニア様はとても楽しそうに言って来たわ」



「ねえシア・・・・・これって私・・・入らなきゃいけない流れ?」



冷や汗を流しながらそう聞くとシアが何とも言えない顔で口を開く。



「・・・・・・・・・・断るならオリアニア様に直接言った方がいいわ、でないとオリアニア様が此処に乗りこんでくると思う」



うゎぁそれは嫌だ!!



「別に私一人入らなくったって変わらないと思うのに何でそこまで入れたがってるの?今の宮廷魔術師団ってそんなに人材不足なの?」



私の言葉にシアが溜息をつき口を開く。



「今の宮廷魔術師団の実力は過去最高と言われてるわ」



「ん?だったら何で私を入れたがってるの?意味が分からないんだけど?私が入っても変わらないじゃん?」



私がそう言うとシアが微笑み口を開く。



「そんな事は無いわよ?貴女は【奇跡の120期】の首席なのよ?オリアニア様は絶対に魔術師団に入れたがるでしょうね」



ん?



「何その【奇跡の120期】って?」



聞いた事のない言葉に私は首を傾げそう聞くとシアが真剣な顔で口を開く。



「私達レスティオール120期卒業生の一部の人達の事をそう呼んでる人達がいるのよ、理由はレスティオールで私達と一緒に切磋琢磨したの同期達・・・・・・それもリアや私と一緒に魔術を修めた人達が卒業後に其々の場所でその能力をもって結果を出していき有名になった時に有名になった魔術師が120期卒業生だと判りそう言われ始めたのよ」



へえ皆其々臨んだ場所で結果を出してるんだね、それが聞けてとても嬉しい!!



「それで貴女は【奇跡の120期】の首席でしょ?それは誰が聞いても入れたがるでしょう?」



「私は皆みたいに結果を出してないんだけどな?」



なにせ6年間アグリに引きこもって研究してましたから!!と思ってそう言うとシアが深い溜息をつき口を開く。



「あのねぇリア?『結果を出してない』?貴女半年でSランク探索者になってるでしょ?出してるじゃない・・・・結果を」



「あ」



確かにそうとも言える!!でもあれは研究資金とマイホーム資金を貯める為に頑張った結果なんだよね、そのついでに自分の使える魔術を使い魔物を倒しつつ実戦経験と実戦で魔術を使う事で魔術を磨き上げてたんだ、これぞ一石二鳥!!



「まあでも私は王宮魔術師団には入らないよ?もう暫くは引き篭もれるほどお金も貯めたし、魔術の研究してすごす気だよ」



それにもうSランク探索者なんだから研究資金がなくなればサクッと貯められるからね。



「ねえリア」



私の言葉にシアが少し考えから真剣な顔で口を開く。



「一度アクセリアに来ない?」



ん?なぜそうなる?

しおりを挟む
感想 58

あなたにおすすめの小説

冤罪で追放した男の末路

菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

聖女なんて御免です

章槻雅希
ファンタジー
「聖女様」 「聖女ではありません! 回復術師ですわ!!」 辺境の地ではそんな会話が繰り返されている。治癒・回復術師のアルセリナは聖女と呼ばれるたびに否定し訂正する。そう、何度も何十度も何百度も何千度も。 聖女断罪ものを読んでて思いついた小ネタ。 軽度のざまぁというか、自業自得の没落があります。 『小説家になろう』様・『Pixiv』様に重複投稿。

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。

西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ? なぜです、お父様? 彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。 「じゃあ、家を出ていきます」

押し付けられた仕事、してもいいものでしょうか

章槻雅希
ファンタジー
以前書いた『押し付けられた仕事はいたしません』の別バージョンみたいな感じ。 仕事を押し付けようとする王太子に、婚約者の令嬢が周りの力を借りて抵抗する話。 会話は殆どない、地の文ばかり。 『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。

逆行転生って胎児から!?

章槻雅希
ファンタジー
冤罪によって処刑されたログス公爵令嬢シャンセ。母の命と引き換えに生まれた彼女は冷遇され、その膨大な魔力を国のために有効に利用する目的で王太子の婚約者として王家に縛られていた。家族に冷遇され王家に酷使された彼女は言われるままに動くマリオネットと化していた。 そんな彼女を疎んだ王太子による冤罪で彼女は処刑されたのだが、気づけば時を遡っていた。 そう、胎児にまで。 別の連載ものを書いてる最中にふと思いついて書いた1時間クオリティ。 長編予定にしていたけど、プロローグ的な部分を書いているつもりで、これだけでも短編として成り立つかなと、一先ずショートショートで投稿。長編化するなら、後半の国王・王妃とのあれこれは無くなる予定。

『忘れられた公爵家』の令嬢がその美貌を存分に発揮した3ヶ月

りょう。
ファンタジー
貴族達の中で『忘れられた公爵家』と言われるハイトランデ公爵家の娘セスティーナは、とんでもない美貌の持ち主だった。 1話だいたい1500字くらいを想定してます。 1話ごとにスポットが当たる場面が変わります。 更新は不定期。 完成後に完全修正した内容を小説家になろうに投稿予定です。 恋愛とファンタジーの中間のような話です。 主人公ががっつり恋愛をする話ではありませんのでご注意ください。

先にわかっているからこそ、用意だけならできたとある婚約破棄騒動

志位斗 茂家波
ファンタジー
調査して準備ができれば、怖くはない。 むしろ、当事者なのに第3者視点でいることができるほどの余裕が持てるのである。 よくある婚約破棄とは言え、のんびり対応できるのだ!! ‥‥‥たまに書きたくなる婚約破棄騒動。 ゲスト、テンプレ入り混じりつつ、お楽しみください。

処理中です...