辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

文字の大きさ
上 下
22 / 165

閑話 帝都での動き

しおりを挟む
執務室で王宮魔術師団の運営に関する資料に目を通していたらノック音が聞こえた後に聞き慣れた声が聞こえた。



「オリアニア師団長、ガレフです入っていいですか?」



私はその言葉に口を開く。



「入れ」



私の言葉を聞き度を開けて入って来たのはアクセリア帝国の魔術師団副長のヘーガル・ラムスだ。



「今騎士団から報告書が来ました、これです」



ヘーガルが資料を差し出しながらそう言って来たので私は書類を受け取り目を通す。



「犯罪組織キルアスキルの拠点の一つが辺境都市アグリにある?本当かこれ?」



私がそう言うとヘーガルが真剣な顔で口を開く。



「正確には辺境都市アグリの近くに・・・・ですね。調べに行った者によると拠点にはかりかなりの実力者達や幹部がいるらしく騎士団と魔術師団の合同で乗り込んで殲滅するという話がついさっき出たそうです、ですので急ぎこの資料が送られてきました」



その言葉を聞き私は立ち上がる。



「王宮に行ってくる」



魔術師団の拠点は王宮のすぐ隣にあり歩いて10分もかからない。



「私も行きます」



私達は王宮に向かい歩き出し、歩きながら話をし続ける。



「今どの部隊が手すきになってる?」



「第2部隊、第4部隊、第7部隊ですね」



「・・・・・・・ふむ・・・・今回の話が本決まりになれば第2部隊を向かわせよう」



「指揮はどうされますか?私も参加し私が指揮を?」



私はその言葉に首を左右に振り口を開く。



「第2部隊の隊長であるライナシアに任せる、あの子は実力もあるが指揮官に向いてる」



あの子が来て6年、あの子は誰よりも努力し部隊長まで上りつめしっかりとその役目をはたしている。

才能があったのは確かだけどその努力を宮廷魔術師団の団員たちはしっかりと見ていた為に誰もが信頼する人物までになった、だからこそこの作戦が遂行される時の指揮官として任せられる。



「なるほど、確かに適切な判断です、それと彼女の今後の為の経験も積ませるおつもりですね?」



「ああ、ライナシアは今後魔法師団を引っ張っていく者の1人として成長してもらわねばならぬ、優秀な者が多くても損はせんさ」



もし私やヘーガルに何かあった時はライナシアに任せられるように育てておきたい。



そして王宮に着き、私は目的地である部屋・・・アクセリア帝国の騎士団総長のいる執務室へと向かいに向かいなにごとも無く着いてそのまま部屋へと入る。



「来たか」



何も言わずに入った私を見て騎士団総長であるデアック・ハッスマンが様子もなく淡々と言って来た。



「ええ、さっさと話を纏めましょう」



長年騎士団総長と魔術師団長をやってるから余計な事も言わなくて済むのでこれからの事を話し始めた。

結果・・・・・騎士団から騎士20人と宮廷魔術師を20人派遣し拠点の襲撃をする事にする事になった。



「それとギルドからも少し人を出してもらおう、アグリでもめ事を起すのだからアグリの顔も立てねばならぬ、それと土地勘を持つ者を数人頼むことにした方がいい」



デアックがそう言って来たので私は頷き口を開く。



「そうねこの件はギルドも噛ませておいた方がいいわ、ギルドもキルアスキルを危険視しているしね。

それで今回の作戦の指揮官はうちのライナシアに任せたいんだけどいいかしら?」



「かまわん、うちから出す騎士隊は第3部隊を出すつもりだ。思う存分こき使ってくれ」



私達はその後細かい事を打ち合わせし一度解散をし、この作戦に必要な事を進めることにした。

しおりを挟む
感想 58

あなたにおすすめの小説

【完結】それはダメなやつと笑われましたが、どうやら最高級だったみたいです。

まりぃべる
ファンタジー
「あなたの石、屑石じゃないの!?魔力、入ってらっしゃるの?」 ええよく言われますわ…。 でもこんな見た目でも、よく働いてくれるのですわよ。 この国では、13歳になると学校へ入学する。 そして1年生は聖なる山へ登り、石場で自分にだけ煌めいたように見える石を一つ選ぶ。その石に魔力を使ってもらって生活に役立てるのだ。 ☆この国での世界観です。

異世界でフローライフを 〜誤って召喚されたんだけど!〜

はくまい
ファンタジー
ひょんなことから異世界へと転生した少女、江西奏は、全く知らない場所で目が覚めた。 目の前には小さなお家と、周囲には森が広がっている。 家の中には一通の手紙。そこにはこの世界を救ってほしいということが書かれていた。 この世界は十人の魔女によって支配されていて、奏は最後に召喚されたのだが、宛先に奏の名前ではなく、別の人の名前が書かれていて……。 「人違いじゃないかー!」 ……奏の叫びももう神には届かない。 家の外、柵の向こう側では聞いたこともないような獣の叫ぶ声も響く世界。 戻る手だてもないまま、奏はこの家の中で使えそうなものを探していく。 植物に愛された奏の異世界新生活が、始まろうとしていた。

辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~

銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。 少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。 ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。 陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。 その結果――?

悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!

naturalsoft
ファンタジー
『※タイトル変更するかも知れません』 シオン・バーニングハート公爵令嬢は、婚約破棄され辺境へと追放される。 そして失意の中、悲壮感漂う雰囲気で馬車で向かって─ 「うふふ、計画通りですわ♪」 いなかった。 これは悪役令嬢として目覚めた転生少女が無駄に能天気で、好きな絵を描いていたら周囲がとんでもない事になっていったファンタジー(コメディ)小説である! 最初は幼少期から始まります。婚約破棄は後からの話になります。

魔道具作ってたら断罪回避できてたわw

かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます! って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑) フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。

無才印の大聖女 〜聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者〜

Josse.T
ファンタジー
子爵令嬢のイナビル=ラピアクタは聖印判定の儀式にて、回復魔法が全く使えるようにならない「無才印」持ちと判定されてしまう。 しかし実はその「無才印」こそ、伝説の大聖女の生まれ変わりの証であった。 彼女は普通(前世基準)に聖女の力を振るっている内に周囲の度肝を抜いていき、果てはこの世界の常識までも覆し——

先にわかっているからこそ、用意だけならできたとある婚約破棄騒動

志位斗 茂家波
ファンタジー
調査して準備ができれば、怖くはない。 むしろ、当事者なのに第3者視点でいることができるほどの余裕が持てるのである。 よくある婚約破棄とは言え、のんびり対応できるのだ!! ‥‥‥たまに書きたくなる婚約破棄騒動。 ゲスト、テンプレ入り混じりつつ、お楽しみください。

初期ステータスが0!かと思ったら、よく見るとΩ(オメガ)ってなってたんですけどこれは最強ってことでいいんでしょうか?

夜ふかし
ファンタジー
気がついたらよくわからない所でよくわからない死を司る神と対面した須木透(スキトオル)。 1人目は美味しいとの話につられて、ある世界の初転生者となることに。 転生先で期待して初期ステータスを確認すると0! かと思いきや、よく見ると下が開いていたΩ(オメガ)だった。 Ωといえば、なんか強そうな気がする! この世界での冒険の幕が開いた。

処理中です...