辺境の最強魔導師   ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~

日の丸

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ガレスさんっていい人だ!!

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馬車が走り出して少しして私はマリーさんに視線を向けて口を開く。



「ねえマリーさん、辺境都市に近づいてきたからワイバーンとかが出て来たの?」



マリーさんはそう私に聞かれて少し考えた後口を開く。



「断言はできないけどその可能性はあると思う、さっきも言ったけど【悠久の森】って国土の2割を占める魔の森だから魔物が多く出るのよ、だからこれから先は今までより魔物の遭遇率は上がると思っていた方がいいわ」



「って事はまたワイバーンに出会う事もあるってことだね?」



「ワイバーン以外のAランクの魔物と遭遇するかもしれないわ、本当に気をつけないとね」



フィーリアさんの言葉に私は首を傾げて口を開く。



「でもAランクの魔物であるワイバーンがあれくらいの強さ何でしょ?なら何とかなるよ」



簡単にワイバーンを倒せたし同じランクなら対応できると思うんだよね。



「「はぁぁぁぁ」」



ん?何でマリーさんとフィーリアさんが同時にため息をつくのかな?って何でガレスさんも額に手を当ててため息をつくの?え?私いおかしい事言ってないよね?



「なあフィーリアとやら・・・・・魔術大学セルストーレは常識外れを生み出す大学なのか?」



ひどい言い方ですよガレスさん!それと何で視線を逸らして何も言わないんですかフィーリアさん!!そこは『ちがいます!!』っていう所でしょう!!



「え?私何も間違った事言ってないよね?」



私がそう言うとガレスさんが真剣な顔で口を開く。



「俺はAランカーなんだがさっきのワイバーン戦で死を覚悟した、一匹なら何とかなるが2匹同時だと危険度が跳ね上がり対処できなくなる・・・・・だから死を覚悟したんだ・・・・・がお前のお陰で生き残れた」



お!これは私にお礼を言ってくる?



「お前の考えが間違ってるってのを知れ、普通Aランクの魔物が出た場合死を覚悟するものだ、お前のような考えは異端だ、注意した方がいい」



「え?だって勝てる相手だよ?」



ガレスさんの言葉に私がそう言うと深い・・・・それは深い溜息をついて口を開く。



「魔術が効きずらい魔物もいる、だから気をつけろと言ってる」



つまりは私を心配してくれてるって事だよね?ガレスさんっていい人だ!!



「心配してくれてありがとう」



私がそう言うとガレスさんは頭をガシガシとかき視線を逸らして何も言わなくなった。



「まだアグリに着くまで時間はかかるからのんびり行こう」



いきなりワイバーンに遭遇するとは思わなかったけど研究資金をゲット出来たと思えばラッキー!!と思う事にしよう。



揺れる馬車の中で私は読みかけの魔術書を読みはめじめる。



ワイバーンに遭遇した後20日・・・弱い魔物にしか遭遇せず馬車は進み・・・・そして出会った。



「何でこんな所にロックドラゴンが」



Aランクの上位の魔物・・・・・・・・・・ロックドラゴンに。



「あれがロックドラゴン・・・・やっぱり本物は違うね」



馬車から顔を出して前方を見ると、岩で体を覆っているような5メートルはある4足歩行の魔物がこっちに向かいゆっくりと歩いてくる姿を見て感動しているとマリーさんがガレスさんに視線を向けて口を開く。



「ねえガレスさん、貴方あれに勝てる?」



「無理だ、ロックドラゴンと剣士の相性は最悪だからな」



ガレスさんの言葉に頷き今度はフィーリアさんに視線を向けて口を開く。



「フィーリア、手持ちの魔術であれに勝てそうな魔術って持っていたっけ?」



「多分傷一つ付けられないわ」



フィーリアさんの言葉に御者さんに視線を向けて口を開く。



「馬車をUターンさせて、ロックドラゴンは足が遅いからもしかしたら逃げ切れるかもしれないわ」



え?そろそろアグリにつくかもしれないのに戻るの?それは嫌だね!!



「なら私が倒すよ、だからUターンしなくていいよ」



「「「「は?」」」」



御者さんを含めた4人が驚きのあまり私をガン見し声を揃えた。

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