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第1章「始まりの声」
プロローグ〜災害〜
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夢であってほしいそんな光景が今目の前で起こっている
昨日まで笑顔で話していた人が今目の前にあるただの肉片になっている
昨日まであった建物が真っ黒に焼け落ちた残骸にかわっている
さっきまで暖かかった家族の体温が氷のように冷たい肉の塊になって……いる
ほんの数分前まであった自宅が焼け崩れて
「あ…あぁ……夢だ、これは夢なんだ。」
信じたくないこれは夢だと自分に言い聞かすだけれど現実はとても非情で残酷だ
そう冷静に考える自分がいる認めたくはないのに認めようとしている自分がいる
「あははは!!あはははははは!!」
少し遠くで笑い声が聞こえた(見るな!)そんな自分の心の声が聞こえた気がしただけど僕は見てしまった見るべきではなかったでも見てしまった。
「くふふふふふ!アハ!!あははは!!」
それは、その姿は昔読んだ勇者物語りに出てくる恐怖の悪魔そのままだった。
悪魔は人を笑いながら殺していくそれはそれは楽しそうに声高らかに笑い建物を魔法で吹き飛ばしオモチャのように人を殺していく
その現実が僕の心を簡単に壊したこれは夢じゃない現実だと
ふと、悪魔が右手に持っていた誰かの頭が視野に入った
「ユ…イカ……?」
そう小さく呟いたその瞬間にそれは肉片に変わった
最愛の妹が、肉片に変わるそこで僕の意識は途切れた
昨日まで笑顔で話していた人が今目の前にあるただの肉片になっている
昨日まであった建物が真っ黒に焼け落ちた残骸にかわっている
さっきまで暖かかった家族の体温が氷のように冷たい肉の塊になって……いる
ほんの数分前まであった自宅が焼け崩れて
「あ…あぁ……夢だ、これは夢なんだ。」
信じたくないこれは夢だと自分に言い聞かすだけれど現実はとても非情で残酷だ
そう冷静に考える自分がいる認めたくはないのに認めようとしている自分がいる
「あははは!!あはははははは!!」
少し遠くで笑い声が聞こえた(見るな!)そんな自分の心の声が聞こえた気がしただけど僕は見てしまった見るべきではなかったでも見てしまった。
「くふふふふふ!アハ!!あははは!!」
それは、その姿は昔読んだ勇者物語りに出てくる恐怖の悪魔そのままだった。
悪魔は人を笑いながら殺していくそれはそれは楽しそうに声高らかに笑い建物を魔法で吹き飛ばしオモチャのように人を殺していく
その現実が僕の心を簡単に壊したこれは夢じゃない現実だと
ふと、悪魔が右手に持っていた誰かの頭が視野に入った
「ユ…イカ……?」
そう小さく呟いたその瞬間にそれは肉片に変わった
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